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第二種電気工事士の技能試験受けるなら勉強開始前から知っておきたいこと

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みなさんこんにちは、DIY Renovaです。

セルフリノベーションをしていると、「ここまで来たら自分で電気工事もやりたいな」「どうせなら資格を取っておきたいな」と思う瞬間が出てきます。
日本で一般住宅の電気工事に一番つながりやすいのが「第二種電気工事士」の資格試験です(電気工事士法に基づく国家資格)。

その中でも、多くの人がつまずきやすいのが「技能試験」。
工具セットを買って、動画を見て……と動き出す前に、「最初に知っておくと絶対ラクになるポイント」がいくつかあります。

この記事では、セルフリノベ好きの目線で、

  • 勉強を始める前に知っておきたい試験の全体像
  • ホーザンのセットと本番試験のギャップ
  • 公開問題の使い方
  • 工具の選び方(ハサミ・ガッチャンなど)
  • 試験会場や机のサイズ、材料確認のコツ
  • 「指定寸法は五割切っていなければよい」という感覚的な目安

などを、実際の受験者目線でまとめていきます。
あくまで「日本の第二種電気工事士技能試験」を前提とした内容ですが、資格試験全般の戦い方として、海外の方にとってもヒントになる部分は多いはずです。

第二種電気工事に関する記事はこちらからまとめて閲覧可能です。

それでは、どうぞ。


技能試験全体の流れを先に知っておく

勉強を始める前に、「技能試験ではいったい何をやらされるのか」をざっくりつかんでおくと、工具や勉強時間の配分が決めやすくなります。

第二種電気工事士の技能試験では、試験センターがあらかじめ「候補問題」として複数の配線図を公式公開しています(電気技術者試験センターの公開問題ページ)。
本番当日は、その中から一問が選ばれて出題されます(電気技術者試験センター公式説明)。

やることを一言で言うと、

「与えられた材料を使って、公開問題と同じ配線を、時間内に安全・正確に組み立てて提出する」

です。

なので、勉強の軸は「公開問題に慣れること」。
市販テキストや動画は、そのサポート役だと割り切ると全体像がすっきりします。


ホーザン工具セットと本番試験の違いを知る

第二種電気工事士の受験者の多くが、ホーザンなどから出ている技能試験セットを購入されるかと思います。私も買いました!
工具もケーブルも一通りそろっていて、練習を始めるにはとても便利なセットです。

ただし「ホーザンのセット=本番と同じ環境」ではありません。
勉強を始める前に、このギャップを理解しておくと、練習の方向性を間違えずにすみます。(というか、私も知りたかった)

練習用ボックスの穴と本番ボックスの穴の違い

ホーザンの練習キットに入っているアウトレットボックスなどは、多くの場合「あらかじめ穴が開いている」「どの位置からでも練習しやすいように設計されている」状態です。

一方、本番試験で配られるボックスは、

  • もともと穴が加工された状態で支給される
  • 受験者が新たに穴を開ける作業は基本的には求められない

という仕様になっています(電気技術者試験センターの試験用材料説明)。

つまり、ホーザンの練習ボックスのように「いつも同じ場所にきれいに穴が空いている」とは限りません。

ここで大事なのは、「穴の位置に合わせて配線を覚える」のではなく、「回路図を見て、穴の位置が変わっても柔軟に組めるようにする」ことです。

練習するときは、あえてケーブルの通し方を変えてみたり、ボックスの向きを変えてみたりしておくと、本番で穴の位置が多少違っても慌てにくくなります。


ホーザン以外で用意しておくと便利な道具

ホーザンのセットだけでも合格は十分可能です。
ただし、勉強前に「これも一緒に揃えておくとかなり楽」という道具がいくつかあります。

電工用ハサミを一丁用意しておく

多くのセットにストリッパーが入っていますが、「電工用ハサミ」があると作業効率がぐっと上がります。

  • VVFケーブルの切断
  • 被覆を軽く切り込みしてからストリッパで剥く
  • より線の長さをそろえる

といった細かい作業が、ハサミ一本あるだけでかなりスムーズになります。

「刃先の細さ」「握りやすさ」「サビにくさ」などは実際に作業してみないと分かりにくいので、AmazonやYahooショッピングで高評価の電工用ハサミを一つ比較しながら選んでおくとよいです。

もちろん普通のはさみでいいのですが、下記のような電工はさみというのもあるみたいですね!

(工具選びが作業性と安全性を左右することは、建設現場の生産性研究でも指摘されています。例えば、工具の人間工学的設計が疲労軽減に寄与するという報告があります。教育工学・労働衛生系の論文など)

ガッチャン(リングスリーブ用圧着工具)は信頼できるものを

リングスリーブ用圧着工具、いわゆる「ガッチャン」は、技能試験ではあったらとても便利なものです!

特に試験合格後に実務としても使う予定の方は、プロの電工やさんならみんなもってる(?)とうわさのガッチャンを持っておきましょう。ストリッパとも言われますが、通称はその音からガッチャンといわれるようです。

実際の実技試験中の施工時間短縮にも役に立つと噂です!

圧着不良はそのまま欠陥につながり、合否に直結します(電気技術者試験センター技能試験の欠陥事例説明)。

  • 「小」「中」「大」の刻印が正しく打てること
  • 持ち手の反発が適度で、手が極端に疲れないこと
  • グリップが滑りにくいこと

などを基準に選ぶと、試験本番でのミスを減らせます。

ホーザンなどのツールセット内には、下記のようなストリッパが入ってますね。勿論、こちらで慣れた方はこちらで大丈夫です。


公開問題を勉強の軸にする理由

勉強を始める前に、まず最初にやっておきたいのは「試験センター公式の公開問題を印刷して手元に置く」ことです。

公開問題は、電気技術者試験センターが毎年発表している技能試験の候補問題集です(電気技術者試験センター公開問題)
実際の試験では、この中から一問が出題される形式になっています。

市販テキストや動画は、この公開問題をかみ砕いた解説にすぎません。
先に元の公開問題を読んでおくことで、

  • 「何が分かっていないのか」
  • 「どの器具や配線パターンが自分の弱点なのか」

を自分で把握しやすくなります。

試験本番に記載されているような注意事項などは、ホーザンなどの練習ツールセットにはかいてないので一度は見ておくと、当日パニックにならないのではと思います!

公開問題を使った勉強ステップの例

勉強開始前に、ざっくり次のような流れをイメージしておくと迷いにくくなります。

  1. 公開問題の配線図を全部ざっと眺める
  2. 最初は一問だけ選び、動画解説を見ながら一緒に作ってみる
  3. 同じ問題を、今度は動画なしで自力で作る
  4. 時間を測りながら、少しずつスピードを上げていく
  5. 慣れてきたら別の候補問題にも広げる

学習効果としては、「同じ問題を繰り返す」ことと「間隔を空けて復習する」ことが大事だと知られています(教育心理学における間隔反復の研究)。
毎日違う問題に手を出すより、「一問を徹底的にやる → しばらく空けてからもう一度やる」方が定着しやすいです。


動画学習を毎日のペースメーカーにする

勉強開始前に決めておきたいのが「自分なりのペース」です。
特に忙しい社会人は、休日前にまとめて何時間もやるより、「毎日少しずつ続ける」方が合格に近づきます(学習時間の分散が知識定着を高めるという教育研究の結果)。

おすすめは、

「毎日、解説動画を一本だけ見る」

というシンプルな習慣です。

  • ホーザン公式の技能試験解説動画(YouTube)
  • 他の解説系チャンネルの候補問題ごとの動画

などを、寝る前や休憩時間に一本ずつ見ていくだけでも、配線のパターンが頭の中に蓄積されていきます。

動画を見るだけで終わる日があっても大丈夫です。
「ゼロの日を作らない」ことが、精神的にも楽で、長期的に見れば大きな差になります!


試験会場の通知と当日までの時間感覚

技術試験の会場通知は、試験日のだいたい二週間前に郵送で届きます(電気技術者試験センターの受験案内)。

勉強を始める前に、

  • 試験日から逆算して、どのぐらいの学習期間が取れそうか
  • 会場通知が届いてから二週間の「仕上げ期間」に何をやるか

をざっくり決めておくと、日程に振り回されずに済みます。

例えば、

  • 試験まで残り一か月:候補問題を一周する
  • 会場通知が来てから二週間:間違えた問題・苦手な結線パターンだけを復習する

というように、最初から「二段構えの計画」をイメージしておくと安心です。

実は!すでに試験日程については、どの都道府県を実技会場とするかで最初から確定しています。こちらの受験案内を見ておきましょう。

会場によっては駅から遠い場所もあるので、通知が届いたらGoogleマップ等でルートを一度確認しておくのもおすすめです。


試験机と作業スペースを自宅練習で再現する

技能試験の机は、おおよそ「横80センチ × 奥行き35センチ」くらいのスペースと言われています(技能試験の体験記・受験者報告)。

勉強を始める時点で、このサイズをメジャーで一度測ってみてください。
そのうえで、自宅の机の上に

  • マスキングテープで80cm×35cmの枠を作る
  • その中だけを使って組立練習をする

というルールを自分に課しておくと、本番の感覚にかなり近づけます。

広い作業台の上だと、ケーブルや器具を好きなだけ並べてしまい、当日「狭く感じて手元がごちゃごちゃする」という現象が起こりがちです。
最初から本番サイズで慣れておくことが、ストレス軽減につながります。

すでに受験し、合格された中では、下記のように腰袋を持参して机の上のスペースを広く使ったという方もちらほらネットで見かけました。

腰袋を使っていいなんて、びっくりですよね!


配線寸法と「五割切らなければ大丈夫」という感覚

勉強開始前に知っておくと、心がぐっと楽になるポイントが一つあります。
それは、「ケーブルの長さは指定寸法から多少短くなっても、五割を切らなければ即不合格にはならない」という採点基準です(電気技術者試験センターの採点基準説明)。

例えば、「50センチ」と指定されているケーブルを誤って40センチに切ってしまっても、余長が極端に足りず機能上問題が出ない範囲なら欠陥にはなりません。
目安として、「指定寸法の半分以上」が残っているかどうかが、一つのラインとされています(受験者向け解説書の説明

もちろん、いつもギリギリを狙う必要はなく、「少し長めに切る」という意識で大丈夫です。
ただ、「少し短くなっただけで終わりだ…」とパニックにならないために、この「五割ルール」を勉強前から知っておくと気持ちがずいぶん軽くなります。

ただそれ以外の細かい部分は結構即欠陥で罰になってしまうこともあるので、必ず自分の受ける年の欠陥判断基準を公式情報から一度は見ておきましょう!頭の片隅にあるだけでも全然違うと思います。


試験開始直後の材料確認は「すでに試験の一部」

勉強の段階から頭に入れておきたいのが、「材料確認も試験の一部」という考え方です。

本番では、最初に材料一式が袋に入った状態で配られますが、

  • ケーブルの本数不足
  • 器具の入れ間違い
  • リングスリーブのサイズ不足

などがごくまれに起こります。
電気技術者試験センターは「材料不備は開始前に申し出ること」と案内していますが、開始後は基本的に対応されないとされています(受験案内の注意事項)。

勉強を始める前に、次のような「材料確認チェックリスト」を印刷しておき、練習時から口に出して確認するクセをつけておくと、本番でも同じ動作が自然にできます。

  • ケーブルの種類・本数(VVF1.6、VVF2.0など)
  • 器具(スイッチ、コンセント、ランプレセプタクルなど)
  • 取付枠の枚数
  • リングスリーブの数量とサイズ(小・中・大)
  • 差込コネクタの個数(2極・3極)
  • IV線の色と本数

「材料確認から試験は始まっている」と意識しておくと、勉強のときから自然とチェックの目が鍛えられていきます。

当日の流れは下記ホーザンからも出ているので見ておくといいかもしれないです。


勉強開始前に決めておきたい学習スタイル

ここまでの話を踏まえて、「いざ勉強を始める前に決めておくと良いこと」をまとめておきます。

  1. 一週間あたり何日を「技能試験の日」にするか
  2. 毎日、動画を一本見るかどうか(見るならいつ見るか)
  3. 公開問題のうち、まずどの問題から取り組むか
  4. 本番と同じ机サイズで練習するかどうか
  5. 電工ハサミやガッチャンなど、追加で購入する工具をリスト化しておくか

これを最初にざっくり紙に書いておくだけで、「今日は何をやろう…」と迷う時間が減ります。
学習の計画性が合格率を高めることは、資格試験全般の研究でも指摘されています(試験学習における自己調整学習の研究)。


まとめとして勉強前に覚えておきたい要点

最後に、この記事の内容を「勉強開始前に知っておきたいこと」として整理しておきます。

  • 試験の中心は「公開問題」であり、まずは公式ページを印刷して眺める(電気技術者試験センター公開問題)。
  • ホーザンなどの練習キットは便利だが、本番のボックスの穴位置などとは完全には一致しない。穴に縛られず回路図を読み取る力が大事。
  • 電工用ハサミと信頼できるガッチャンがあると、作業効率とミス防止に大きく貢献する。
  • 勉強ペースは「毎日解説動画を一本見る」くらいのゆるさで継続するのが現実的で、教育心理学的にも効果的。
  • 試験会場通知は二週間前に届くので、その二週間を「仕上げ期間」として位置付けておく。
  • 作業スペースは「横80センチ × 奥行き35センチ」程度。自宅練習の段階から同じサイズを再現しておく。
  • 配線の指定寸法は「五割切っていなければ基本的に致命的欠陥にはならない」と理解しておくと、メンタルが楽になる。
  • 試験開始直後の材料確認は、すでに試験の一部。練習の段階からチェックリストを作り、声に出して確認するクセをつける。

これらを頭に入れたうえで工具を揃え、公開問題と向き合い始めれば、「どこから手をつければいいか分からない」というモヤモヤはかなり減るはずです。

第二種電気工事に関する記事はこちらからまとめて閲覧可能です。


参考情報・リスペクト

この記事の内容をまとめるにあたって、以下のような情報源・クリエイターの方々の知見を参考にしました。
(ハゲタカジャーナルではなく、公式機関や信頼性の高い出版社・教育研究を中心に参照しています)

  • 電気技術者試験センター「第二種電気工事士試験 受験案内・技能試験 公開問題・採点基準」
  • 経済産業省「電気設備技術基準・解釈」
  • オーム社ほか、第二種電気工事士技能試験対策テキスト(配線寸法や欠陥事例の解説)
  • HOZAN公式 第二種電気工事士技能試験対策動画(YouTube)
  • 学習効果に関する教育心理学研究(間隔反復・自己調整学習に関する論文群)

これらの情報を土台にしつつ、セルフリノベをしている人の視点で「勉強開始前に知りたいこと」を整理しました。
この記事をきっかけに、技術試験へのハードルが少しでも下がってくれたらうれしいです。

そもそも自分の家のリノベーション・リフォームってどこまでやっていいの?どこから始めればいいの?というかたはこちらから。具体的なリフォームの工程や施工などについて知りたい方はこちらのページも是非ご覧ください!

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