
みなさんこんにちは、DIY Renovaです。
公表問題11は「コンセント+2灯2点滅+金属管(ねじなし電線管)+アウトレットボックス」がテーマの問題です。
複線図そのものはそこまで難しくない一方で、「金属管の加工」「ボックスコネクタとロックナットの組み立て」「IV線の通線」でつまずきやすい問題として知られています(電気工事士受験対策ネットの解説より)。電気工事士受験対策ネット.
この記事では、初めて金属管に触る人でも、このページだけで練習から本番レベルの施工まで迷わず進められるように、工程を細かく分けて解説していきます。
「とりあえず公式テキストを見ても、何から手を付けていいかわからない…」という方を想定しているので、かなり細かく書いています。記事を読みながら、実際に手を動かして練習してもらえると嬉しいです。
実情としては、私もこのようにまとめることで学んでいます笑
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それでは、どうぞ。
基礎情報
- 第二種電気工事士 技能試験 公表問題11(候補問題No.11)
- 本試験番号でテーマとなっていること
- コンセント1回路+照明2灯の「2灯2点滅」
- アウトレットボックス+ねじなし電線管(E19)の施工
- 金属管区間のみIV線1.6mmを使用する配線構成(候補問題No.11の施工条件より)ホーザン.
この問題では、単純なVVF配線だけでなく、金属管内にIV線を通すという「現場寄り」の要素が問われます。
特に、「ねじなしボックスコネクタ+ロックナット+絶縁ブッシング」の組み立てがポイントです。
本試験で必要な道具
基本セットに加えて、金属管用の工具が必要になります。
- 電工ナイフ(VVFの外装むき)
- VVFストリッパまたはHOZAN合格マルチツール
- 外装むき・心線露出長さを一定にするのに便利
- ペンチ(切断・曲げの微調整)
- ラジオペンチ(細かい曲げ、端子ねじの保持など)
- 圧着ペンチ(リングスリーブ用:E形・P形対応)
- ドライバー(+/-)
- メジャー(スケール)
- 金属管カッターまたは金属用ノコギリ(E19管の切断)
- マジックペン(寸法・マーキング)
- 絶縁テープ(必要に応じてマーキング等)
「VVFストリッパ」あたりは、AmazonやYahoo!ショッピングで「第二種電気工事士 金属管」などと検索すると練習用のセットがいろいろ出てきます。
本試験で準備する(される)材料
年度により寸法は多少違いますが、構成は概ね次のようなイメージです(令和元〜令和6年度の候補問題11の施工条件を参考)。eleking.net.
- 電源用ケーブル
- VVF 2心 1.6mm(電源〜ジョイントボックス)
- 照明器具用ケーブル
- VVF 2心 1.6mm(角型引掛シーリング用)
- VVF 2心 1.6mm(ランプレセプタクル用)
- スイッチ・コンセント側ケーブル
- VVF 2心 1.6mm(ジョイントボックス〜アウトレットボックス、年度によりVVF+金属管の組合せパターンあり)
- 金属管区間の電線
- IV線 1.6mm(黒・白・赤など数本。ジョイントボックス〜スイッチ・コンセントを金属管で結ぶ部分に使用)
- 器具類
- 角型引掛シーリングローゼット
- ランプレセプタクル
- 埋込タンブラスイッチ(イ・ロの2個)
- 埋込コンセント(1口または2口)
- 埋込連用取付枠(スイッチ・コンセント用)
- ジョイントボックス(VVF用)
- アウトレットボックス(金属管用)
- 金属管部材
- ねじなし電線管 E19(1本)
- ねじなしボックスコネクタ(E19用)
- ロックナット
- 絶縁ブッシング
- 接続部材
- リングスリーブ(小・中)
- 差込形コネクタ(2本用・3本用)
ここで大事なのは「金属管を通る部分だけIV線になる」という点です。
これは「金属管内ではVVFケーブルの外装が傷つきやすい」「熱のこもり方が異なる」などの理由で、一般に単心絶縁電線(IV線)を使うという配線規定に基づいています(JIS C 3347 のIV線規格および金属管工事の一般的な施工基準より)。電気工事士受験対策ネット.
主な流れ
ここでは、実際の作業順をざっくりとしたステップで整理します。
HOZANの「合格マルチツール」をどこで使うと楽になるかも合わせて書いておきます(HOZAN公式解説より)。ホーザン.
- 問題用紙の施工条件を読む
- 接地側(白)と非接地側(黒)、金属管区間のIV線指定、接続方法(リングスリーブ/コネクタ)、ボックスコネクタの取付位置などをまず確認します。
- 複線図(配線図)を書く
- 器具の配置を書き写し
- 白線→コンセントと各照明へ
- 黒線→コンセントとスイッチへ
- スイッチ→対応する器具へ
- 金属管区間だけIV線で描き分けます。
- ケーブル長さ・IV線長さを決める
- 電源〜J-BOX、J-BOX〜各器具の距離+ジョイント分の余長100mm程度を複線図から読み取りながら決めます。
- ここで「合格マルチツール」のスケール部を使って、100mm・150mmといった基本寸法をメモしておくと、本番で迷いません。
- VVFケーブルの切断・外装むき
- 合格マルチツールのストリップゲージを使って、外装むき10cm、心線むき20mmなどを一定にしていきます。
- これは「新線露出が10mm以下」「20mm以上」などの欠陥判定を避けるのに役立ちます(欠陥の判断基準より)。公認試験センター
- 金属管の寸法決め・切断・曲げ
- ジョイントボックス〜アウトレットボックス間の寸法から、曲げ代を考慮して金属管長さを決めます。
- 合格マルチツールのスケールで必要な長さをマーキングし、金属管カッターで切断。
- ベンダーで90度曲げ。E19の曲げ半径は外径のおおむね4倍以上が推奨されるので、ベンダーの指定位置に合わせて曲げれば基準を満たす形になります(一般的な金属管工事基準より)。電気工事士受験対策ネット
- ボックスコネクタ・ロックナット・絶縁ブッシングの組立
- アウトレットボックスの側面の穴にコネクタを差し込み、ボックス内部からロックナットで固定。
- 金属管をねじなしコネクタに差し込み、締め付ける。
- ボックス側には必ず絶縁ブッシングを取り付けて、IV線の傷つきを防ぎます。
- IV線のカット・通線
- 黒・白・赤など、必要本数分のIV線1.6mmを合格マルチツールのゲージで長さをそろえてカット。
- 金属管側からアウトレットボックスへ通線し、先端を余裕を持って出しておきます。
- 各器具への結線・ジョイントボックス内の接続
- 複線図を見ながら、白線は各負荷とコンセントW端子へ、黒線はコンセント・スイッチへ、スイッチから器具へ。
- 電源側の接続はリングスリーブ、その他は差込形コネクタで施工条件に合わせて接続します(施工条件8〜9)。電気の神髄
- スイッチ・コンセントの取付枠への組込み
- スイッチとコンセントを連用取付枠に固定し、アウトレットボックスにねじ止め。
- 最終チェック
- 線種・色・結線先・接続方法・金属管部の部材の付け忘れがないかを確認します。
特にこの問題では、「金属管の加工」と「アウトレットボックスまわりの部品構成」を丁寧にやることで大きく差がつきます。
配線図の書き方と気を付けること
公表問題11の単線図は、構成としては次の3つだけです(候補問題11の単線図解説より)。eleking.net.
- スイッチ「イ」→角型引掛シーリングの点滅回路
- スイッチ「ロ」→ランプレセプタクルの点滅回路
- コンセント回路(常時通電)
これを複線図にする時の基本ルールは、ほかの問題と同じです。
- 器具を配置する
- 電源・ジョイントボックス・アウトレットボックス・角型引掛シーリング・ランプレセプタクル・スイッチ(イ・ロ)・コンセントを、問題図と同じレイアウトで書きます。
- スイッチには「イ」「ロ」を必ず書いて、どの器具と対応しているかが一目で分かるようにします。
- 接地側(白)をつなぐ
- 電源の接地側(白丸)から、コンセントの「W表示端子」、角型引掛シーリングの接地側端子、ランプレセプタクルの受金ねじ部へ順番につなぎます(施工条件2,4,5,6)。電気の神髄
- ジョイントボックス内の接続点には黒丸「・」などを付けておくと、後でリングスリーブ/コネクタの箇所を迷わずに済みます。
- 非接地側(黒)をスイッチとコンセントへ
- 電源の非接地側(黒丸)から、コンセント、スイッチ「イ」「ロ」へつなぎます(施工条件3)。電気の神髄
- ここまでで「電源→コンセント」「電源→スイッチ」までが描けます。
- スイッチから器具へ
- スイッチ「イ」から角型引掛シーリングへ
- スイッチ「ロ」からランプレセプタクルへ
- この部分の色は施工条件で指定されていないことが多いので、赤や白・黒の余りなどから決めてOKです(ただし自分が間違えにくい色を選ぶこと)。
- 金属管区間(IV線)を描き分ける
- ジョイントボックス〜アウトレットボックス間を、金属管区間として「IV線」で描きます。
- VVFからIVに変わる箇所と、本数を明確にしておくと、材料確認のときに迷いません。
- 例えば「白1本(接地側)」「黒1本(非接地側)」「赤1本(スイッチ用)」といった形で色と本数を書き込んでおきます。
- ケーブル/線種・太さを追記
- VVF1.6-2C、VVF1.6-3C、IV1.6などを、線のそばに小さくメモしておきます。
- 金属管内は必ずIV線と書くのを忘れないようにしましょう(HOZAN公式解説でも、ここがポイントとして強調されています)。ホ-ザン.
- 接続方法と圧着マーク
- 施工条件で指定されている「A部分はリングスリーブ」「B部分は差込形コネクタ」などを複線図に書き込みます。
- リングスリーブ部分については、心線の太さ(1.6mm=「小」相当)と本数から「〇・小」「中」などの刻印を決めて、複線図の接続点のそばに「小・」などと書いておくと施工がスムーズです(リングスリーブの刻印基準による)。資格屋
ポイントは「最初に白線ルートを全部決めてしまうこと」です。
白線は「電源→コンセント→照明器具」という一筆書きのイメージでつなぎ、そのあと黒線とスイッチ線を描くようにすると、複線図が整理されて見えるようになります。
実技の進め方と息を付けること
ここからは、「試験時間40分」を意識した実際の手順と、どこで一息つくかの目安を書いていきます。
- 支給材料の確認(目標:5分)
- 問題用紙の支給材料一覧を見ながら、1つずつ「ある・ない」を確認します。
- 金属管・アウトレットボックス・ボックスコネクタ・ロックナット・絶縁ブッシングが揃っているか必ずチェック。
- ここで不足があれば手を挙げて申告。焦って配線を始める前に、一度深呼吸して頭を整理しましょう。
- 複線図を書く(目標:7〜10分)
- 器具の配置 → 白線 → 黒線 → スイッチ線 → 線種・圧着マークの順。
- 書き終わったら、必ず「スイッチイ→角型引掛」「スイッチロ→ランプレ」になっているかを声に出して確認すると、ミスに気づきやすくなります。
- ここが終わったところが最初の「息つぎポイント」です。
- ケーブル/IV線の寸法取り・切断(目標:5〜7分)
- 合格マルチツールを使って100mm・150mmを素早くマーキング。
- 各区間で「器具間距離+ジョイントボックス内の余長100mm程度」を目安に長さを決めます。
- 例えば、電源〜J-BOX150mm、J-BOX内の余長100mmなら「250mm」といった形です。
- 切断しながら、切ったケーブルにはマジックで「電源」「シーリング」「ランプ」などと軽く書いておくと混乱しません。
- 金属管の加工(目標:7〜10分)
- 金属管の必要長さを測ってマーキング。
- 金属管カッターで切断し、切断面をリーマーややすりで「バリ取り」します。
- ここでバリが残っているとIV線のビニル被覆を傷つけ、将来の絶縁不良につながります(電線絶縁の耐電圧は、傷があると局所的に電界が集中し、破壊電界強度を下回りやすくなるため)。
- ベンダーで90度曲げ。
- E19の外径は約19mmなので、曲げ半径は少なくともその4倍程度(約80mm)を意識すると、管のつぶれが少なくなり、通線も楽になります(一般的な金属管曲げの推奨値)。電気工事士受験対策ネット
- コネクタ+ロックナット+絶縁ブッシングを取り付け、金属管を固定。
- IV線の通線(目標:3〜5分)
- 複線図で決めた本数・色のIV線を所定の長さに切断。
- 金属管側からアウトレットボックスに向けて、一気に3本まとめて通してしまうと早いです。
- 先端は余裕を持って100mm程度出しておき、あとで器具の長さに合わせて切り直してもOKです。
- 器具への結線・ジョイントボックス内の接続(目標:10〜12分)
- まずはジョイントボックス内の白線・黒線の接続をリングスリーブ/コネクタで行います。
- 次に、照明器具・コンセント・スイッチ側を順番に結線。
- スイッチまわりでは、黒線の共通送り(電源→イ→ロ)と、イ・ロからのスイッチ線の出力を混同しないように注意。
- ここで一度「全てのスイッチを操作した時の回路」を頭の中でイメージしてみると、誤結線に気づきやすくなります。
- 器具の取り付け・最終確認(目標:残り時間全部)
- スイッチ・コンセントを取付枠に固定し、アウトレットボックスにねじ止め。
- 角型引掛シーリング・ランプレセプタクルを所定の向き・ケーブル引込方法で取り付け。
- 最後に、「色」「線種」「接続方法」「金属管部品」の4点セットをチェックしてから提出します。
時間配分としては、「複線図+ケーブル/金属管加工」までを25分以内、「結線+最終確認」に15分程度残すイメージで練習しておくと、本番で余裕が生まれます。
欠陥・見落としの確認事項
公表問題11ならではの「やりがちな欠陥」を、チェックリスト形式でまとめます。
本番前の通し練習の後、このリストでセルフチェックしておくと安心です(電気技術者試験センターの欠陥基準および候補問題11の施工条件解説をもとに整理)。公認試験センター
- 金属管・アウトレットボックスまわり
- ねじなしボックスコネクタの向きが逆になっていないか
- ロックナットが内側からしっかり締め込まれているか
- 絶縁ブッシングが取り付けられているか
- 金属管がコネクタに十分差し込まれ、緩みがないか
- 金属管の切断面にバリが残っていないか(目視で分かるレベルで尖っていると危険)
- IV線/VVFの線種・色の誤り
- 金属管区間でVVFを通していないか(必ずIV線)
- 接地側はすべて白線になっているか
- コンセントのW端子に白線が接続されているか
- ランプレセプタクルの受金ねじ部に白線が接続されているか
- 引掛シーリングの接地側端子に白線が接続されているか
- スイッチ・コンセントの結線ミス
- スイッチ「イ」→角型引掛シーリング、「ロ」→ランプレセプタクル、になっているか
- スイッチ共通側に電源の黒線が来ているか(スイッチから電源側へ行っていないか)
- コンセントの片側に常時通電の黒線が来ているか(スイッチ経由になっていないか)
- 接続方法の誤り
- 電源との接続がリングスリーブ指定なのに、差込コネクタでつないでいないか
- 差込コネクタの使用箇所をリングスリーブにしていないか
- リングスリーブの刻印(小・中など)が、心線の太さ・本数に対して正しいか
- 心線露出長さが極端に短い(5mm未満)/長すぎて銅が丸見え、になっていないか
- 器具の施工不良
- ランプレセプタクルのケーブル引込方向が指定どおり下側からになっているか(台座を欠いていないか)
- 角型引掛シーリングの外装むき長さが適切か(外装がほとんど残っていない/逆に長すぎて見苦しくないか)
- スイッチ・コンセントが取付枠にしっかり固定されているか(ぐらつきがないか)
- 配線図との不一致
- 複線図どおりに施工されているか(途中でアドリブ変更していないか)
- 使用するべきVVF・IVの本数・太さに誤りがないか
- 施工条件で「ジョイントボックスを経由する電線はすべて接続箇所を設けること」とある場合、素通しになっている線がないか
最後に、この問題は「金属管があるから難しそう」に見えますが、構成そのものはかなりシンプルです。
むしろ、複線図がすっきりしている分、結線ミスや金属管まわりの部材付け忘れがモロに目立ってしまうタイプの問題と言えます。
何度か通しで練習してみて、
- 「複線図を書く」
- 「ケーブル・金属管・IVを加工する」
- 「結線する」
という3ブロックごとにタイムを計測しておくと、本番でも落ち着いて作業できるようになります。
参考にした主な資料・動画(学習の透明性のため)
- HOZAN「第二種電工試験の虎 候補問題No.11 解説ページ」(アウトレットボックスとねじなし電線管のポイント整理)ホーザン.
- 電気工事士受験対策ネット「候補問題 No.11の複線図」(回路構成と金属管工事の概要)電気工事士受験対策ネット
- Eleking.net「令和5年度/令和6年度 候補問題No.11 単線図と施工条件解説」(施工条件の条項整理に使用)eleking.net.
- 資格情報サイト各種「候補問題No.11 複線図の書き方解説」(2灯2点滅+コンセントの一般的な複線図手順の確認)electrical-worklife.com.
- ユーザーから提供いただいた
- がみでんきちゃんねる 公表問題シリーズ
- 電気屋ペコ さんの技能試験解説動画
- HOZAN公式動画「第二種電気工事士技能試験 施工方法」
(複線図の描き方・作業手順・注意点のニュアンスを補う参考として活用)


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