
基礎情報
- 第二種電気工事士 技能試験 公表問題12
- 本試験番号でテーマとなっていること
- 合成樹脂製可とう電線管「PF管」とアウトレットボックスの施工
- PF管内をケーブルではなく単心電線(IV線)で配線すること
- スイッチ・コンセント周りの配線を含む、基本パターン+PF管という応用問題(HOZAN候補問題解説より)(Hozan)
公表問題12は、見た目はシンプルですが「PF管をどう扱うか」がポイントの課題です。PF管の固定不足やロックナットの締め忘れは、そのまま欠陥判定につながるので、ここをきっちりおさえておくと合格に一気に近づきます(HOZAN・がみでんき・電気屋ペコ各動画の共通指摘)。(Gamidenki channel)
「とりあえず公式テキストを見ても、何から手を付けていいかわからない…」という方を想定しているので、かなり細かく書いています。記事を読みながら、実際に手を動かして練習してもらえると嬉しいです。
実情としては、私もこのようにまとめることで学んでいます笑
そもそも自分の家のリノベーション・リフォームってどこまでやっていいの?どこから始めればいいの?というかたはこちらから。具体的なリフォームの工程や施工などについて知りたい方はこちらのページも是非ご覧ください!
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それでは、どうぞ。
本試験で必要な道具
公表問題12で最低限そろえたい道具を、PF管まわりを意識しながら整理します。
- 電工ナイフ
- ゴムブッシングに十字の切り込みを入れる(HOZAN動画ではジェットブラック680を使用)
- 電工ペンチ(圧着ペンチ)
- リングスリーブの圧着用(中・小の刻印を確実に出す)
- ワイヤストリッパ
- VVFケーブルやIV線の被覆剥ぎ取り寸法を正確に揃える
- ニッパ
- ケーブル・電線・PF管の切断の仕上げ調整
- ドライバー(+/−)
- スイッチ・コンセント・端子台のねじ締め
- ウォーターポンププライヤ(デイケン200クラス推奨)
- PF管用ボックスコネクタのロックナット増し締めに使用(HOZAN解説)
- メジャー・定規
- PF管や電線の長さを測る
- 合格マルチツール(HOZAN)
- ロックナットの締め込みやブッシングの増し締めに便利(がみでんきちゃんねるでも、PF管部の締め込みに使用してよいと解説)(Gamidenki channel)
PF管の締め込みは、指だけでも一応できますが、試験本番の緊張状態だと「あと少し」が足りず緩みが出やすいです。ロックナットやPFコネクタの六角部分は、ウォーターポンププライヤか合格マルチツールで必ず増し締めしておくと安心です。
道具はホームセンターでもそろいますが、「第二種電気工事士 技能試験 工具セット」で通販サイト(AmazonやYahooショッピングなど)を検索すると、必要な工具が一式になったセットも見つかります。
本試験で準備する(される)材料
公表問題12で特徴的なのは、PF管とアウトレットボックスの組み合わせです。細かな寸法は年度で変わる可能性がありますが、構成はおおむね次のようになります(公式施工条件と各種解説を総合)。eleking.net.
- VVFケーブル
- 2心・3心のVVF(1.6mm or 2.0mm)
- 施工条件に応じた必要長が支給
- 単心電線(IV線)
- PF管の内部を通すための黒・白など
- 黒線が少し多めに支給され、スイッチからコンセントへの渡り線に使うパターンが多い(しまちゃんブログ)しまちゃんのブログ、しまブロ
- PF管(合成樹脂製可とう電線管)
- 指定の長さのPF管が1本支給
- 両端にボックスコネクタを取り付けるパターンが基本
- PF管用ボックスコネクタ+ロックナット
- PF管とアウトレットボックスを固定する金具
- 「接続/解除」の表示があるタイプが多い(がみでんきちゃんねる)(Gamidenki channel)
- ゴムブッシング(19mm)
- アウトレットボックスの残り3か所の穴を保護するために使う(HOZAN解説)
- ランプレセプタクル or 引掛シーリング
- 埋込スイッチ(片切り)
- 埋込コンセント
- 端子台(電源側)
- リングスリーブ(小・中)
- 差込形コネクタ
PF管内を通す電線はケーブルではなく単心電線である点も、この問題の重要ポイントです(公表問題解説記事)しまちゃんのブログ、しまブロ。ここを取り違えてVVFのまま通すと、一発で欠陥になるので要注意です。
主な流れ
ここでは、本番の流れを「時間配分」と「PF管の扱い」にフォーカスしてまとめます。
- 複線図の確認・チェック(5分)
- アウトレットボックスとPF管の下準備(5〜7分)
- ケーブル・電線の寸法取りと切断(5〜7分)
- 器具への結線とジョイント部分の施工(10〜12分)
- PF管経路の配線(IV線を通線)
- 最終の欠陥チェック(5分以上)
時間は40分ですが、電気屋ペコの動画では「施工自体は25分以内に終わらせて、残りを確認タイムに回す」ことを強く推奨しています(技能試験13番解説より)(電気屋ペコ)。公表問題12も同じ感覚で、「25分完成+15分確認」を目標にすると安全です。
ここで合格マルチツールの使いどころとしては、次の2点が現実的です。
- PF管用ボックスコネクタのロックナット締め
- ゴムブッシングの増し締め(外れにくくするため)
PF管まわりは手締めだけだと意外と緩みやすいので、「合格マルチツールでぐっと締める」ひと手間を入れておくと、欠陥リスクがかなり減ります(がみでんきちゃんねるでは、PF管部の締め込みに工具を使うことを推奨)(Gamidenki channel)。
配線図の書き方と気を付けること
公表問題12の複線図自体は、とても特殊というわけではありません。PF管区間以外は、ほかの問題と同じ基本パターンの組み合わせです(しまちゃんブログ・複線図解説)しまちゃんのブログ、しまブロ。
ポイントだけ整理します。
- 電源から端子台、スイッチ、コンセント、照明へ
- 電源→端子台→各負荷への分岐
- スイッチで制御するのは、基本的に「照明の非接地側(黒)」。
- PF管区間は「どこからどこまでか」を最初に囲む
- 施工条件を見て、「この区間はPF管+IV線」と明示されているところを、複線図上で四角やマーカーで囲んでおくと混乱しません。
- PF管内の線色・本数を図の上でも明確に書き込みます(例:「IV黒×1、IV白×1」など)。
- スイッチ・コンセント側の渡り線
- 黒線が100mm余分に支給されていることが多く、これをスイッチ→コンセントの渡りに使います(しまちゃんブログ)しまちゃんのブログ、しまブロ
- 複線図上でも渡り線の色を明確にしておくと、施工時の配線ミスが減ります。
- 剥ぎ取り寸法のメモを書き込む
- リングスリーブ接続:シースおよそ100mm・絶縁被覆およそ20mm
- 差込形コネクタ:シースおよそ100mm・絶縁被覆およそ12mm
- 端子台:シース50mm・絶縁被覆10mm
などの目安値を、複線図の余白に小さくメモしておくと、作業中に迷いません(ケーブルシース寸法の参考値)
- 大事な経路に「チェックマーク」を付ける
- PF管内の線の本数・色
- 接地側(白)の取り回し
- ランプレセプタクルの片側が必ず接地側になるように
これらを複線図上で二重丸・チェックを入れておくと、施工中の「どこだっけ?」を減らせます。
複線図を書くときは、「PF管だからといって特別な描き方があるわけではない」という意識でOKです。普通の露出配線の途中がPF管になるだけ、と考えると落ち着いて描けます(日本エネルギー管理センターの解説動画でも同様の説明)youtube.com。
実技の進め方と息を付けること
ここが一番の本番イメージ部分です。PF管まわりを中心に、ステップバイステップで書きます。
1. アウトレットボックスとPF管の下準備
- ゴムブッシングに十字カット
- アウトレットボックスの小穴(19mm)に取り付けるゴムブッシングを用意。
- 電工ナイフまたははさみで、中心に十字の切込みを入れます。
- ナイフを前後にこするより「上から下に押し込むイメージ」で切るときれいに仕上がるとHOZAN動画で解説されています(指を刃に当てないよう注意)(Hozan)(Gamidenki channel)
- ゴムブッシングをボックスに取り付け
- PF管を接続する穴1か所を除き、残り3か所にゴムブッシングをはめます。
- ゴムブッシングには表裏がほぼないので、向きは気にしなくて大丈夫です(HOZAN動画)
- PF管コネクタとPF管の接続
- PF管用ボックスコネクタの「接続/解除」の表示を確認し、「解除」の位置に回します(がみでんきちゃんねる)(Gamidenki channel)
- PF管を奥まで差し込み、「接続」の位置に戻してロックします。
- このとき、抜けないか軽く引っ張って確認します。
- アウトレットボックスへの固定
- PF管付きコネクタをアウトレットボックスの所定の穴に差し込み、内側からロックナットを平らな面をボックス側にして入れ、指で締めます(HOZAN動画)
- その後、ボックスを片手で押さえつつ、もう片方の手でウォーターポンププライヤまたは合格マルチツールのスパナ部を使い、ロックナットをしっかり増し締めします。
- PF管とボックスの間に目で見て分かる隙間があると欠陥になるので、「隙間ゼロ」を目で確認します(HOZAN解説)(Hozan)
ここまでがPF管の「機械的な固定」のステップです。最初にここを固めておくと、後の通線作業がかなり楽になります。
2. ケーブル・電線の寸法取りと切断
PF管以外のケーブルも含め、先にすべて寸法取りして切っておきます。
- 施工条件の寸法+器具内の剥ぎ取り余長(だいたい50〜100mm)を足して計算
- PF管区間のIV線は、「PF管長+両端のボックス内余長(各100mm)」が基本。例えばPF管の中心間距離が500mmなら、
- 500mm+100mm+100mm=700mm程度
といったイメージです(電線長計算の考え方はHOZAN動画内で50mm刻みの覚え方として紹介)(Hozan)
- 500mm+100mm+100mm=700mm程度
ケーブルの被覆剥ぎ取りは、前述の目安寸法を守りつつ、ストリッパーでシースだけを切り、最後は手で裂くように剥ぐと絶縁被覆の傷を減らせます。ストリッパで一気に引っ張ると、内側の絶縁被覆を削ってしまうことがあるという報告もあります(しまちゃんブログの注意点)しまちゃんのブログ、しまブロ。
3. 器具への結線とジョイント部分
このあたりは公表問題1〜11とほぼ同じですが、整理しておきます。
- 端子台:電源側、負荷側の結線を施工条件どおりに
- スイッチ:非接地側(黒)だけを通すことを意識
- コンセント:接地側(白)は必ず長い側の端子に接続
- ランプレセプタクル:接地側/非接地側を間違えない
ジョイントボックス内では、リングスリーブの圧着位置を「被覆をかみ込んでいないか」「全ての芯線がスリーブからしっかり出ているか」を目視します(がみでんき・電気屋ペコともに強調)(Gamidenki channel)(電気屋ペコ)。
4. PF管区間の通線
- 先にPF管内へ通すIV線をまとめる
- 2本なら軽くひねって束ねる程度でOK。
- 通線ワイヤがなくても、長さが短いので押し込みで十分届きます。
- PF管片側からIV線を押し込み
- 途中で引っかかった感触があれば無理に押し込まず、少し戻して角度を変えます。
- PF管の曲がりがきつすぎると通線しにくくなるので、施工条件で指定された曲げ半径を意識します(PF管の最小曲げ半径は外径のおよそ4〜6倍が一般的な目安とされています)。ホーザン.
- 反対側のボックスからIV線を引き出す
- 必要な余長(各100mm程度)を確保して、あとは通常の接続と同じようにリングスリーブや差込形コネクタで結線します。
PF管の施工そのものは、金属管よりも楽だと多くの受験記で言われていますが(しまちゃんブログ・各種解説)しまちゃんのブログ、しまブロ、「抜け防止」と「接続部分の確認」をサボると一発欠陥になるので、ここだけは慎重に進めましょう。
実技の進め方と息を付けること
試験本番はどうしても緊張しがちです。電気屋ペコの解説では「施工25分+確認15分」の目安が提示されており、作業そのものを焦らないことが重要だとされています(電気屋ペコ)。
おすすめの「息の付けどころ」は次の3か所です。
- PF管+アウトレットボックスが付いた時点
- 「よし、PF管は物理的にOK」と一息つくポイント。
- このタイミングで、PF管が抜けないか、ボックスとの隙間がないかをもう一度チェックしておきます。
- すべての器具への結線が終わった時点
- スイッチ・コンセント・端子台・ランプレセプタクルのねじが「仮締め」ではなく「本締め」になっているか確認しながら、深呼吸を一回。
- 最後の5〜10分
- この時間は絶対に配線をいじらず、「確認専用時間」にします。
- 差込形コネクタの奥まで挿入されているか、リングスリーブの刻印は正しいか、PF管まわりは緩んでいないか…と、チェックリストにそって淡々と確認していきます。
欠陥・見落としの確認事項
最後に、公表問題12で特にやりがちな欠陥と、そのチェックポイントを一覧にします。ここをそのままブログの「チェックリスト」としても活用できます。
- PF管・ボックスコネクタまわり
- PF管がコネクタから抜けかかっていないか(軽く引っ張っても動かないか)(Gamidenki channel)
- コネクタとボックスの間に隙間がないか(光が見えるほど空いていたらアウト)(Hozan)
- ロックナットが指締めのままになっていないか(工具で増し締めしたか)
- ゴムブッシング
- 全ての穴に正しく入っているか(PF管を通す穴以外)(Hozan)
- 十字の切り込みが入っているか(入っていないと鋭利なエッジでケーブルが傷つくリスク)
- 配線・結線
- PF管内をケーブルではなくIV線で配線しているか(VVFをそのまま通していないか)しまちゃんのブログ、しまブロ
- スイッチ・コンセント周りで、黒と白を取り違えていないか
- ランプレセプタクルや端子台で接地側・非接地側を逆にしていないか
- リングスリーブの刻印(小・中)が、電線断面積の合計に対して正しいか
- リングスリーブで絶縁被覆をかみ込んでいないか(被覆がスリーブの中に入り込んでいないか)
- 差込形コネクタ
- 芯線が奥までしっかり入っているか(下から見て銅線がぎりぎり見えない程度)(Gamidenki channel)
- 皮むき長さが短すぎて、銅線がほとんど見えない状態になっていないか
- 時間管理
- 施工完了が40分ぎりぎりになっていないか
- 最低5分以上、できれば10分以上の確認時間を確保したか(電気屋ペコの目安)(電気屋ペコ)
そもそも自分の家のリノベーション・リフォームってどこまでやっていいの?どこから始めればいいの?というかたはこちらから。具体的なリフォームの工程や施工などについて知りたい方はこちらのページも是非ご覧ください!
本ウェブサイトの更新の情報を月1でまとめてお届けするニュースレターもございますので、ご関心のある方はぜひご登録ください。
参考文献・参考動画
本文中で参考にした資料・動画をまとめておきます。
- HOZAN株式会社「第二種電工試験の虎 候補問題No.12 PF管とアウトレットボックスの施工解説」(Hozan)
- がみでんきちゃんねる「【R7年対応】PF管施工!いまこそ複線図を再確認 公表問題12解説」(Gamidenki channel)youtube.com
- 電気屋ペコ「第二種電気工事士技能試験 公表問題 解説シリーズ(時間配分・確認方法)」(電気屋ペコ)
- しまちゃんのブログ「第二種電気工事士技能試験 候補問題No.12 PF管の施工の巻」しまちゃんのブログ、しまブロ
- 日本エネルギー管理センター「公表問題No.12 複線図・作業解説動画」
このあたりの動画やブログを一通り眺めてから、本記事のステップに沿って通し練習を2〜3回やっておくと、公表問題12はかなり安心して本番に臨めると思います。PF管さえ味方にしてしまえば、この問題は「落ち着いて丁寧にやれば取れるサービス問題」に近いので、肩の力を抜いて練習してみてください。


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