
- 対象:第二種電気工事士技能試験 公表問題13
- 本試験番号でテーマとなっていること
- 自動点滅器を「端子台」で代用した回路を正しく理解して配線すること
- 接地極付きコンセントの接地(アース)を確実に結線すること
- 端子台に複数本のVVF1.6を正しい長さでまとめて差し込み、ネジで確実に固定する技術を身につけること(HOZAN公表問題13解説より)。
公表問題13は、いわゆる「自動点滅器回路」の代表問題です。
ただし実物の自動点滅器ではなく、端子台を自動点滅器の中身に見立てて配線します。ここで回路の仕組みが曖昧だと、複線図の段階で迷子になりやすく、施工時間を一気に失ってしまいます(HOZAN解説動画より)。(Hozan)
さらに、令和6年度以降は「接地極付きコンセント」が出題範囲に入り、公表問題3と13のコンセントはいずれも接地極付きで出題されています(資格試験情報サイトの施工条件解説による)。
そのため、アース線(緑または緑/黄)の取り回しや、端子台とコンセントへの接続をきちんと整理して覚えておくことが合格のカギになります。
「とりあえず公式テキストを見ても、何から手を付けていいかわからない…」という方を想定しているので、かなり細かく書いています。記事を読みながら、実際に手を動かして練習してもらえると嬉しいです。
実情としては、私もこのようにまとめることで学んでいます笑
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それでは、どうぞ。
本試験で必要な道具
ここでは公表問題13で最低限そろえておきたい道具を整理します。工具は一度そろえると他の問題でも使い回せるので、AmazonやYahoo!ショッピングなどで一式をそろえておくと学習がかなり楽になります。
- VVFストリッパー(1.6/2.0兼用タイプ)
・外装ストリップ5cm、10cmなどを素早く正確にそろえるために必須です。 - 電工ナイフ
・VVFストリッパーで届かない細かい調整や、シースの微調整に便利。 - 合格マルチツール(HOZAN)
・リングスリーブの圧着
・器具固定用のねじ回し補助
・取付枠のツメの折り曲げ・調整など、細かい作業で活躍します(HOZAN動画内で端子台付き問題の圧着や取付枠調整に使用)。 - 圧着ペンチ(リングスリーブ用)
・マルチツールで代用できる場合もありますが、専用を使うと力加減が安定します。 - ドライバー(プラス2番)
・端子台、ランプレセプタクル、コンセントなどほとんどこれ一本で対応。 - ペンチ・ラジオペンチ
・心線の曲げ、より線(より線ではなくVVFの心線の折り曲げ)補助。 - スケール(定規)または「器具を使った寸法出し」テクニック
・がみでんきチャンネルでは、器具間の距離を器具そのもので測る方法が紹介されています。(Gamidenki channel)
本試験で準備する(される)材料
HOZANの公表問題13の材料例をベースに、典型的な構成を整理します(長さは年度で多少変わることがありますが、考え方は同じです)。
- VVF1.6-2C(白・黒)
・電源~ランプ~スイッチ~端子台などの一般回路用
・長さ例:350mm×数本、250mm×数本 など - VVF2.0-2C(白・黒)
・接地極付きコンセント用(15A対応のため2.0mm²が基本) - 裸銅線1.6mm(もしくは緑のIV線)
・接地線(アース)として使用 - ランプレセプタクル
- スイッチ(片切りスイッチ)
- 接地極付きコンセント
- 自動点滅器代用の端子台(6P程度の端子台のうち4点使用)
- ジョイントボックス、アウトレットボックス
- リングスリーブ(小・中)
- 差込形コネクタ(3本用・2本用など)
HOZANの解説では、端子台に使用するVVFの外装は5cm、心線は10mm、ジョイントボックス側は外装10cm・心線20mmなど、場所ごとに長さを決めておく方法が紹介されています(長さを一括して20mmでストリップしておいて、差込コネクタ用は12mmに切り戻すなど)。
この「場所ごとにルールを固定する」やり方は、試験本番のスピードとミス防止にかなり効きます。
主な流れ(合格マルチツールの使いどころも含めて)
公表問題13の全体の流れを、ざっくりと4フェーズで整理します。
- 図面・施工条件の確認
- 端子台のどの番号に何色の線を入れるか(例:1番に黒、2番に白2本など)が施工条件に明記されます。
- 接地極付きコンセントのアース接続位置も合わせて確認します。
- 複線図の作成
- 黒:電源の非接地側(L)
- 白:接地側(N)
- 緑:接地線(E)
という基本色分けを守りながら、自動点滅器(端子台)を挟んでスイッチとランプ、コンセントがどうつながっているかを書き出します。
- ケーブルの寸法出し・切り出し
- 器具の中心間距離+立ち上げ100mmを足した長さで切り出すのが基本です(例:器具間250mm+立ち上げ100mm=350mm)。(Gamidenki channel)
- 端子台側は外装5cm、ボックス側は外装10cmというルールを固定しておくと考えることが減ります。
- 結線・器具取り付け・仕上げ確認
- 端子台、自動点滅器代用部分の結線
- ランプ、スイッチ、接地極付きコンセントの結線
- ジョイント部のリングスリーブ圧着・差込コネクタ接続
- 仕上げ後の欠陥チェック
この中で「合格マルチツール」が特に生きるのは、次の2か所です。
- リングスリーブの圧着
・小スリーブ/中スリーブを所定の「○」「小」「中」刻印位置で圧着する際に、マルチツールの刻印を使うと一発で決まります(HOZAN動画内の圧着作業)。 - 取付枠の微調整
・ランプやコンセントを取付枠に固定したあと、枠のツメを曲げて板にしっかり食いつかせる作業で、マルチツールの先端を使うときれいに折り曲げられます(HOZAN解説で「取付枠3器具のところに丸印を付けておく」といった工夫とあわせて紹介)。(Hozan)
ブログとしては、このあたりに「HOZAN合格マルチツール」の商品紹介リンクをさりげなく置いておくと、読者もイメージしやすく、アフィリエイト的にも自然です。
配線図の書き方と気を付けること
1. 自動点滅器(端子台)を「中身」で理解する
HOZANの解説では、自動点滅器の中身を次のように整理しています(端子台を使用)。
- 端子1:電源側黒線(L)
- 端子2:電源側白線(N)と負荷側白線(N)をまとめる
- 端子3:負荷側黒線(ランプ側L)
つまり、自動点滅器は「電源LをスイッチしてランプのLに送るだけ」の機械であり、Nは単純に通過させているだけ、という構造です。
複線図では、端子台をこの3端子に分けて描き、「1→内部スイッチ→3」「2は白線の合流点」として書いておくと理解しやすくなります。
ここを理解していないと
- 白線を端子2にまとめ損ねる
- ランプの白線を間違って別のジョイントに入れてしまう
といった致命的な欠陥になりやすいので、自分で簡単な回路図を描いて確認しておくのがおすすめです。
2. 接地極付きコンセントの複線図
接地極付きコンセントは、次の3つを意識して複線図に書き込みます(施工条件解説および端子表示より)。
- 電源L(黒) → コンセントの非接地側端子
- 電源N(白) → コンセントの接地側端子
- 接地線(緑) → コンセントの接地端子(記号:⏚)
複線図上では、コンセント付近に丸印を書き、
- 黒線:スイッチ(または端子台)からコンセントへ
- 白線:電源Nからコンセントへ
- 緑線:アース母線からコンセントへ
と矢印付きで迷わないようにしておくと、施工時に一気に楽になります。
3. ケーブルサイズと色分けのルール
- ランプ回路:1.6mm²(VVF1.6-2C)
- コンセント回路:2.0mm²(VVF2.0-2C)
が基本ルールです(一般家庭の15A回路では2.0mm²以上が求められるため)。電気設備技術基準では、回路電流と許容電流の関係から導体断面積の選定が決まっていますが、二種の技能試験では「問題ごとに指示された線種に従う」ことが最重要です(電気設備技術基準・解釈に基づく一般的な設計ルール)。
複線図段階で、コンセントに行く線だけ色を変えて描いておく(例えば赤ペンで囲む)と、施工時に「間違えて1.6mm²でコンセントを結線してしまう」といったミスを防げます。
実技の進め方と息を付けること
ここからは、公表問題13を実際に手を動かして作るときの「手順」と「休むポイント」をできるだけ細かく書いていきます。
ステップ1:図面・施工条件を読む(最初の息抜きポイント)
- 問題用紙の平面図・単線図・施工条件を5分かけてしっかり読む
- 端子台の番号と色指定(例:記号2は白線)
- 接地極付きコンセントのアースの取り方
- リングスリーブを使う場所、差込コネクタを使う場所(電気屋ペコの解説では施工条件に合わせてA=リング、B=差込と整理)。(Hozan)
ここで「ざっくり複線図のイメージ」が頭にできていないと、その後の作業がすべて不安になります。逆に、ここで5分ちゃんと読むことで、後半がかなり楽になります。
一度ここで深呼吸して、「今日はこの回路をマスターする日」と決めてから次に進みましょう。
ステップ2:複線図を書く
- 白線(N)から描く
- 電源N → 端子台2番 → ランプ白 → コンセントN → ジョイントボックス
という「白線ネットワーク」を最初に1本のルートとして描きます。
- 電源N → 端子台2番 → ランプ白 → コンセントN → ジョイントボックス
- 黒線(L)を描く
- 電源L → 端子台1番 → 内部スイッチ → 端子台3番 → ランプ黒
- 電源L → スイッチ → コンセントL(問題の回路構成によります)
- 接地線(E)を描く
- アース母線 → コンセント接地端子
- 他に接地が必要な器具があればまとめる(問題文に指示がある場合)
ここまで描けたら、一度ペンを置いて、端子台まわりとコンセントまわりを見直します。ここが公表問題13の「山場」です。
ステップ3:寸法出しとケーブル切断
寸法出しは「スケールを使う方法」と「器具を物差しにする方法」のどちらでも構いません。がみでんきチャンネルでは「ランプ中心とスイッチ中心を合わせてその長さ+立ち上げ100mmで切る」という方法が紹介されています。
ここでは一例として、
- 端子台中心~ボックス中心:250mm
- 立ち上げ:100mm
であれば、350mmで切り出します。(Gamidenki channel)
端子台側:外装5cm剥ぎ、心線10mm
ボックス側:外装10cm剥ぎ、心線20mm(リングスリーブ)または12mm(差込コネクタ)など、HOZANの「一括20mm→後で切り分け」方式も有効です。
ここまで切り出しが終わったら、もう一度深呼吸。
「配線の長さはこれでOK」と区切りをつけてから、次の「結線フェーズ」に入るとミスが減ります。
ステップ4:端子台(自動点滅器代用)の結線
- 端子台側のシースを5cm剥ぎ、心線を10mmストリップする(HOZAN解説、がみでんき解説ともに同様の長さを推奨)。
- 端子台のネジの大きさに合わせて心線の長さを微調整し、ねじ部にちょうど収まる程度にします。(Gamidenki channel)
- 施工条件の指定どおりに挿入:
- 端子1:黒線(電源側L)
- 端子2:白線2本(電源側N+ランプN)
- 端子3:黒線(ランプL側)
- 電線を差し込んだら必ず軽く引っ張り、「抜けないこと」を確認します。
- 心線露出は5mm以下を目安にします。5mmを超えて露出していると欠陥になる可能性があるため、長すぎたら切り戻します(がみでんきでは実測で2~3mm露出でもOKとしつつも、5mm以内を推奨)。
ステップ5:ランプレセプタクルとスイッチの結線
がみでんきチャンネルでは、ランプの取り付けで「黒側端子に黒線、反対側に白線」を徹底するよう解説しています。(Gamidenki channel)
- ランプ台座の四角穴からVVFを通す
- 黒側端子に黒線、反対側端子に白線を右巻き(時計回り)で巻きつけ、ドライバーで締める
- スイッチも同様に、L端子(電源側)に黒、他端子にスイッチ送りの黒線を接続
HOZANの解説では、「ネジ締めのときはドライバーで押し付けながら回す」「被覆がネジ下にかみ込んでいないか、外装が台座から見えているか」を重点的に確認するよう強調されています。(Hozan)
ステップ6:接地極付きコンセントの結線
- VVF2.0-2Cの外装を所定の長さだけ剥ぎ、黒線・白線をストリップ
- コンセントの表示に従って、非接地側端子に黒、接地側端子に白を接続
- 接地端子に裸銅線または緑の線を接続し、ジョイントボックス内のアース母線とリングスリーブでまとめる(施工条件に沿って小スリーブ等を使用)
アースは「忘れたら一発欠陥」レベルの重要ポイントなので、必ず「コンセントにアースが刺さっているか」「ジョイント部で他のアースとまとめてあるか」を声に出して確認するくらいでちょうど良いです。
ステップ7:ジョイント部の処理(合格マルチツールの圧着ポイント)
- 差込コネクタを使う箇所
- 白線の合流など、複数本をまとめる部分に使用
- 心線を12mm程度ストリップして、奥まで確実に差し込む(抜けないか確認)。
- リングスリーブを使う箇所
- 黒線の合流、アース線の合流など
- 心線を20mmストリップして、リングスリーブに差し込み、合格マルチツールで刻印位置に合わせて圧着(小・中の指定を施工条件で確認)。
圧着後は、
- スリーブの根元で線をひっぱって抜けないか
- スリーブの位置が絶縁テープ内側に収まる位置か
を確認します。ここで一度「今日はここまで完了」と小さな区切りをつくると、最後の見直しに集中できます。
欠陥・見落としの確認事項(公表問題13で特に危険なポイント)
最後に、問題13で特にやりがちな欠陥・見落としを整理しておきます。仕上げチェック用のチェックリストとして、そのまま使ってください。
- 自動点滅器(端子台)の番号・色間違い
- 端子1に黒線が来ているか
- 端子2に白線2本が入っているか(電源Nと負荷N)
- 端子3にランプ側の黒線が入っているか
→ 1本でも違うと「動作不良=欠陥」確定です(HOZAN解説・がみでんきの説明図を参照)。
- 心線露出過多(5mm超え)
- 端子台・ランプ・スイッチ・コンセントのいずれかで、心線が5mm以上露出していないか
- がみでんきの検証では、2~3mm露出なら問題ないが、5mmを超えると欠陥になる可能性があるとされています。
- 外装が台座から見えていない
- ランプ台座やコンセント台座で、外装が台座の上から確認できるか
- 下側から外装が見えず心線被覆が丸見えだと欠陥になる可能性が高いです(HOZANのランプレセプタクル解説)。(Hozan)
- 接地極付きコンセントのアース忘れ
- コンセント側の接地端子にアース線が接続されているか
- ジョイントボックス内で他の接地線とまとめられているか
- ケーブルサイズの取り違え
- コンセントにVVF1.6を使っていないか(問題で明示的に2.0が指定されている場合)
- 端子台やランプ側に2.0を持っていき過ぎて収まりが悪くなっていないか
- リングスリーブの刻印ミス
- 小スリーブなのに「中」の刻印位置で圧着していないか
- 必要本数に対してスリーブのサイズが合っているか(電気屋ペコの圧着パートでも強調)。(Hozan)
- 取付枠の使い忘れ・向き違い
- 取付枠が指定された器具の数だけきちんと使われているか(ホーザン解説では「この問題では3器具にしか使えないので丸印を付けておく」と工夫を紹介)。(Hozan)
- 向きがそろっているか(ネジ穴が上に来ているか)
- 全体の導通イメージの不整合
- 電源→自動点滅器→ランプのL側
- 電源N→ランプN&コンセントN
- 電源L→スイッチ→コンセントL(回路構成による)
を頭の中でもう一度トレースし、「どこかで線が途切れていないか」「余った線がないか」を確認します。
さいごに:この記事の使い方と参考資料
公表問題13は、「自動点滅器(端子台)」と「接地極付きコンセント」という、いかにも実務につながるテーマがギュッと詰まった問題です。
この記事を読むときは、
- まず複線図だけを書いてみる
- この記事を見ながら寸法出しと端子台・コンセントの結線だけ練習する
- タイムを計りながら通しでやってみる
という3ステップで練習してみてください。
実際の建物への電気工事は、電気工事士法により有資格者が行う必要があります。この記事はあくまで「試験用の練習回路」を想定した解説ですので、その点だけご注意ください。
そもそも自分の家のリノベーション・リフォームってどこまでやっていいの?どこから始めればいいの?というかたはこちらから。具体的なリフォームの工程や施工などについて知りたい方はこちらのページも是非ご覧ください!
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参考文献・参考動画
- HOZAN株式会社「第二種電気工事士技能試験 公表問題No.13 自動点滅器(端子台)+接地極付きコンセント 解説動画・テキスト」
- がみでんきチャンネル「【公表問題13】自動点滅器代用端子台の配線と接地極付きコンセントのポイント」
- 電気屋ペコ「第二種電気工事士技能試験 リングスリーブ圧着と施工条件の読み方」
- 資格試験情報サイト「令和6年度 第二種電気工事士技能試験 公表問題13 施工条件解説(接地極付きコンセントの出題範囲)」
次の記事では、公表問題1~12とあわせて、「どの順番で練習すると理解がスムーズか」も整理していければと思います。


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