
みなさんこんにちは、DIY Renovaです。
この記事では、第二種電気工事士技能試験の「公表問題2」に絞って、配線図の考え方から実技の手順、欠陥チェックまでを一気に参考文献含めてまとめていきます。
公表問題2は、パイロットランプ(常時点灯)とコンセント、それから「1つのスイッチで2つのランプを点灯させる」配線がセットになった問題です。
一見シンプルですが、施工省略されているランプの配線を忘れたり、パイロットランプの扱いを間違えたりと、落とし穴も多い課題です(がみでんきチャンネルの解説より)。
この記事では、HOZAN・がみでんきチャンネル・電気屋ペコの情報を中心に、
- 公表問題2で何を問われているのか
- 配線図(複線図)の考え方
- 実技のすすめ方(どこで一息つくかまで)
- よくある欠陥パターン
を細かく整理していきます。
基礎情報
- 公表問題2の概要
- 本試験番号でテーマとなっていること
公表問題2は、次のような要素が組み合わさった問題です。
- パイロットランプ(常時点灯)
- 埋込スイッチ(1回路)
- ランプレセプタクル(照明)2台のうち1台は施工省略(図面上のみ)
- 接地極付コンセント(100V用)
- 電源は単相2線式100V(VVF1.6 mm²を使用)
この問題で問われるテーマは、主に次の3つです。
- パイロットランプの「常時点灯」を、コンセントと同じ「常時通電」として扱えるか
→ ニュートラル(白)と非接地側(黒)を常に与えるイメージで結線する(がみでんきチャンネル「公表問題2解説」より)。 - コンセントの複線図・結線ルールを正しく理解できているか
→ 接地極付コンセントの「W(白)」「L(黒)」を間違えない。 - 1つのスイッチで2つのランプを点灯させる「施工省略部」の配線を忘れないか
→ 図面で点線や小さなランプで描かれている部分を、頭の中で補完して結線する力。
特に3番目の「施工省略されたランプ」部分は、がみでんきチャンネルでも「ここを忘れる人がかなり多い」と繰り返し注意されているポイントです(がみでんきチャンネル「公表問題2」)。
#本試験で必要な道具
基本的な工具構成は公表問題1と同じですが、パイロットランプやコンセントの接続が増える分、「輪作り」や「端子の締め付け」が増えます。
- プラスドライバー2番
→ コンセント・スイッチ・パイロットランプ・ランプレセプタクルの端子ネジ用。 - マイナスドライバー
→ 器具からのケーブル抜き・細かなこじり作業。 - VVFストリッパー(VAストリッパー)
→ VVF1.6 mm² のシース・被覆剥ぎに必須。 - ニッパー
→ ケーブル切断、リングスリーブの「また切り」処理。 - ペンチ
→ 心線のねじり、輪作り、リングスリーブ差し込み前の整え。 - 圧着工具(JISマーク付き)
→ リングスリーブの圧着。「小」でVVF1.6の2~4本を圧着。 - 合格マルチツール(HOZAN D-200シリーズ等)
→ 取付枠のツメ曲げ、リングスリーブ押し込み、被覆剥ぎ長さのゲージとして大活躍。 - メジャー・油性ペン
→ ケーブル長の採寸とマーキング用。
工具をまだ持っていない場合は、「第二種電気工事士 技能試験 工具セット」「VVFストリッパー」「電工ナイフ」といったキーワードでAmazonやYahoo!ショッピングを検索すると、一式そろったセットが多く出てきます。
実際の問題用紙には、各ケーブルの「芯間距離」が 100 mm・150 mm・200 mm といった寸法で指示されます。それに対して、器具内部に入り込む長さやジョイントで必要な長さを「上乗せ」してケーブルを切る、という考え方になります(電気屋ペコ, 2023)。
本試験で準備する(される)材料
公表問題2で典型的に支給される材料は以下のようなイメージです(年度により若干の違いはあります)。
- VVF1.6 mm² 2心(白・黒)
- VVF1.6 mm² 3心(白・黒・赤)
→ パイロットランプやコンセントへの配線・渡り線に使用。 - 配線用遮断器または端子台(電源側)
- 接地極付コンセント
- 埋込スイッチ(1回路)
- パイロットランプ(表示灯)
- ランプレセプタクル(照明器具)
- 連用取付枠
- リングスリーブ(小)
- 差し込み形コネクタ(2~3本用)
問題用紙には、ケーブルの「心間距離」が例えば150 mm・200 mm・250 mm といった形で指示されています。実際に切断する長さは、
- 図面の寸法 + 器具内へ入る長さ(片側20~30 mm)×2
- ジョイント部ではさらに余裕として+50~60 mm
といった考え方で決めていきます。これは電気屋ペコが複線図・採寸の解説で繰り返し紹介している考え方と同じです(電気屋ペコ「候補問題の複線図とケーブル長の決め方」)。
主な流れ
公表問題2を40分以内で完成させるための大まかな流れは次の通りです。
- 施工条件の確認(特にパイロットランプの「常時点灯」条件)
- 支給材料の確認
- 複線図の作成
- ケーブルの採寸・切断・前加工
- 器具への結線・ジョイント部の結線
- 最終チェック(欠陥確認)
この中で、HOZANの合格マルチツールが特に活躍するのは次の場面です。
- 連用取付枠にコンセント・スイッチ・パイロットランプを素早く固定
- リングスリーブをしっかり根元まで押し込む
- 被覆剥ぎ長さのゲージとして、毎回同じ長さに揃える
がみでんきチャンネルの施工解説では、取付枠のツメ曲げを合格マルチツールで行うことで、マイナスドライバーよりも安定して早く作業できる様子が紹介されています(がみでんきチャンネル「公表問題2 施工編」)。
配線図の書き方と気を付けること
1 パイロットランプを「コンセント」としてイメージする
公表問題2最大のポイントは、パイロットランプが「常時点灯」であることです。
常時点灯とは、スイッチ操作に関係なく、電源を入れた瞬間からずっと光っているということです。これは言い換えると「コンセントと同じで、常にL(黒)とN(白)が来ている状態」と考えることができます(がみでんきチャンネル「公表問題2 複線図の書き方」)。
したがって複線図では、
- 電源の非接地側(黒)と接地側(白)が、コンセントとパイロットランプの双方に「直接」届くように描く
というのが基本方針になります。
2 複線図の手順(おすすめの描き方)
電気屋ペコがよく紹介している「複線図の描き方の順番」を、公表問題2向けに少しアレンジすると次のようになります。
- すべての「負荷」に接地側(白)を先に配る
- ランプレセプタクル(照明)
- 施工省略されているランプ(頭の中の仮想ランプ)
- パイロットランプ
- コンセント
- 電源から非接地側(黒)を出して、まずコンセントとパイロットランプへ配る
→ この時点で、コンセントとパイロットランプは常時通電状態になっている。 - スイッチに非接地側(黒)を渡す
- パイロットランプのL端子から、スイッチの共通端子へ「渡り線」(短い黒線)を描く、という考え方が分かりやすいです。
- スイッチから、制御するランプ2台へ「返り線」を描く
- スイッチからランプレセプタクル(実際に器具があるもの)へ
- スイッチから施工省略ランプ(図面の上側に描かれているもの)へ
ここで重要なのは、
「スイッチから出た返り線は、2つのランプを並列に結ぶ」
というイメージを持つことです。
単線図では、施工省略されたランプが点線で描かれていたり、ランプ記号が小さめに描かれていることが多いですが、複線図ではしっかり実在する器具と同じように書き込む必要があります。
3 コンセントの複線図
コンセントは、
- W端子(白)に接地側
- L端子(黒)に非接地側
という基本ルールを守ればOKです。
公表問題2では、パイロットランプとコンセントを同じジョイントから分岐させる構成になっていることが多く、複線図上では、
- 白線:電源 → ジョイント → コンセントW端子+パイロットランプN端子
- 黒線:電源 → ジョイント → コンセントL端子+パイロットランプL端子
というようにまとめて描くと分かりやすくなります。
4 ジョイント部のまとめ方
公表問題2でも、A点・B点といったジョイントに対して、
- A:差し込みコネクタ
- B:リングスリーブ
といった指定がされていることがあります。
複線図の中で、
- Aの位置に集まる白線・黒線を数える
- Bの位置に集まる線を数える
という作業を、複線図を描きながら行っておくと、施工時に
「ここはVVF1.6が3本だから、リングスリーブ小で1カ所」
という判断がすぐにできるようになります。
実技の進め方と息を付けること
ここからは、実際の手順をステップごとに追いながら、どこで合格マルチツールを使うか、どこで一息つくかを整理していきます。
ステップ1 器具を仮置きして全体像をつかむ(3分)
- 練習板上に、コンセント・スイッチ・パイロットランプ・ランプレセプタクルを、図面どおりの位置にざっと置く。
- 施工省略されているランプは、実物はありませんが「ここにもう1台ある」とイメージを作っておく。
ここではまだ固定せず、「どこからどこへケーブルが伸びていくか」のイメージづくりに集中します。
ステップ2 取付枠に器具を固定(5分)
- コンセント+パイロットランプを同じ取付枠に付けるのか、解説どおりにスイッチ側につけるのかは、必ず施工条件の記載を確認します。
- 取付枠への固定は、合格マルチツールの先端を使ってツメを曲げると効率的です。
がみでんきチャンネルの動画でも、マイナスドライバーよりも合格マルチツールでツメを押した方が、ズレにくく確実に固定できる様子が紹介されています(がみでんきチャンネル「公表問題2 施工編」)。
ここが最初の「息継ぎポイント」です。
- 器具が枠から外れそうになっていないか
- 枠自体がぐらついていないか
を一度しっかり確認してから次に進みましょう。
ステップ3 ケーブルの採寸・切断・シース剥ぎ(10分)
公表問題2では、ランプレセプタクル同士を一定距離で結ぶケーブルや、パイロットランプとスイッチを短い渡り線でつなぐ部分など、長さを間違えるとやり直しが大変な区間があります。
がみでんきチャンネルでは、
- 器具を実際の位置に置いた状態で、中心から中心までをメジャーで測り、例えば「250 mm」と書かれているところは、その中心間距離でケーブルを切り出す
という方法が紹介されています。これにより、図面を見間違えて短く切りすぎる失敗を防げます。
さらに、
- 両端に器具内に入る分として、それぞれ20~30 mmを追加
- 合計で「図面寸法+40~60 mm程度」を切る
くらいの余裕を持つと、施工時に心線がギリギリになりにくくなります。
シース剥ぎ・被覆剥ぎは、合格マルチツールやVVFストリッパーに刻まれているゲージに合わせて、
- シース剥ぎ:おおよそ30 mm前後
- 芯線の被覆:コンセント・スイッチ・パイロットランプで12 mm前後
に揃えると見た目もきれいで、欠陥のリスクも減ります。
ここまで終わったところで、2回目の「息継ぎポイント」。
- 必要なケーブルはすべて切ったか
- シース・被覆を剥ぎ忘れた端はないか
を一気に確認します。
ステップ4 器具への結線(10分)
まずは「常時通電が必要な器具」から結線していきます。
- コンセント
- W端子に白線、L端子に黒線。
- 接地極(アース端子)があるタイプの場合、問題の指示があれば緑線を接続。
- パイロットランプ
- N端子(中性線)に白線、L端子に黒線。
→ コンセントと同じジョイントから白・黒を分岐させるイメージ。
- N端子(中性線)に白線、L端子に黒線。
- ランプレセプタクル(実在する方)
- 銀色ネジ側に白線(接地側)。
- 金色ネジ側に返り線(スイッチからの線)。
輪作りは、ペンチを使って右巻き(時計回り)になるように作り、ネジの回転方向と揃えるのが基本です。HOZANの解説でも、輪の向きを逆にしてしまうとネジを締めたときに心線がほどけてしまい、欠陥になると説明されています(HOZAN「ランプレセプタクルの結線」解説)。
ステップ5 スイッチと返り線・渡り線の結線(7分)
次にスイッチ周りです。
- パイロットランプからスイッチへの渡り線
- パイロットランプのL端子からスイッチの共通端子へ、短い黒線を接続。
→ これでスイッチの入力側に電源(L)が供給されます。
- パイロットランプのL端子からスイッチの共通端子へ、短い黒線を接続。
- スイッチからランプ2台への返り線
- スイッチの出力端子から、実在ランプ・施工省略ランプの両方へ返り線を分岐。
- 複線図では、スイッチ出力から2本の線が出て、2つのランプに並列でつながるイメージ。
施工省略ランプ側は、実際にはジョイントボックス内で線だけが分岐する形になることが多いので、
- ジョイント部で返り線を3本(スイッチから・実在ランプ・施工省略ランプ)まとめる
といった形でリングスリーブやコネクタで接続します。
ここで多い失敗は、「施工省略ランプの分岐を忘れてしまい、実在ランプにしか返り線をつながない」というパターンです。
ステップ6 ジョイント部の接続(リングスリーブ・コネクタ)(5〜7分)
ジョイント部では、
- 差し込み形コネクタ指定の部分
- リングスリーブ指定の部分
を間違えないことがとても重要です。
- 差し込み形コネクタ
- 白線3本や黒線3本などをまとめる部分に使用。
- 芯線の剥き長さをゲージで合わせ、差し込んだあとに1本ずつ軽く引いて抜けないか確認。
- リングスリーブ
- VVF1.6が2〜4本集まる部分で使用。
- 心線を1〜2回以上ねじり合わせ、合格マルチツールの穴を使ってリングスリーブを奥まで押し込む。
- 圧着工具の「小」で圧着し、最後にニッパーで「また切り」を忘れずに行う。
HOZANの技能試験解説でも、「リングスリーブの端から1 cm以上心線が見えていると欠陥」「また切り忘れも欠陥」とはっきり説明されています(HOZAN技能試験対策動画)。
ステップ7 最終チェック(5分)
最後の5分は、とにかく落ち着いてチェックに使います。
- 複線図と実際の配線を1本ずつ指差しで追う
- パイロットランプが「常時点灯」になる配線になっているか(スイッチの前後を間違えていないか)
- コンセントのW端子とL端子が逆になっていないか
- スイッチからの返り線がランプ2台に正しく分岐しているか(施工省略ランプも忘れていないか)
- リングスリーブの圧着マークが「小」になっているか
- また切り忘れがないか
- 差し込みコネクタが中途半端に刺さっていないか
- 取付枠がぐらついていないか
ここまでできれば、公表問題2としてはかなり安心して本番に臨めるレベルです。
欠陥・見落としの確認事項
最後に、公表問題2で特に起こりやすい欠陥・見落としをチェックリストとしてまとめます。
- パイロットランプをスイッチ連動にしてしまう
- 常時点灯なのに、スイッチの後ろ側に配線してしまい、オンオフで点灯が変わる状態になっている。
→ パイロットランプはコンセントと同じ「常時通電」として配線すること。
- 常時点灯なのに、スイッチの後ろ側に配線してしまい、オンオフで点灯が変わる状態になっている。
- コンセントのW・L端子の接続ミス
- W端子に黒、L端子に白を接続してしまう。
→ コンセントは必ず「W=白」「L=黒」。端子に刻印があるので、施工前に必ず目視確認すること。
- W端子に黒、L端子に白を接続してしまう。
- 施工省略ランプへの配線忘れ
- スイッチからの返り線を、実在ランプだけにつないで完了にしてしまう。
→ 単線図に描かれているランプは「施工省略」と書かれていても、複線図上では必ず1台分として描き、ジョイントで分岐させること。
- スイッチからの返り線を、実在ランプだけにつないで完了にしてしまう。
- リングスリーブの圧着ミス
- VVF1.6が3本なのに「中」で圧着してしまう。
- 圧着マークが読めないほどつぶれている。
→ 第二種技能試験では、VVF1.6の2〜4本は原則「小」で圧着するパターンがほとんどです。事前に各問題ごとの「どこを小で圧着するか」をメモしておくと安心です。
- また切り忘れ
- リングスリーブのまた部分を切らないまま提出してしまう。
→ 特に時間がギリギリだと忘れがちなので、「最後の3分はジョイント部のまた切りチェック」と決めておくと良いです。
- リングスリーブのまた部分を切らないまま提出してしまう。
- 差し込みコネクタの刺さり不足
- 銅線が少ししか見えておらず、軽く引くと抜けてしまう。
→ 差し込んだあと、1本ずつ軽く引いて「抜けないか」を確認する習慣をつけておきましょう。
- 銅線が少ししか見えておらず、軽く引くと抜けてしまう。
- 輪作りの向き間違い
- ランプレセプタクルやコンセントの輪作りを左巻きにしてしまい、ネジを締めるとほどけてしまう。
→ 右巻き(時計回り)を体で覚えるまで、練習あるのみです。
- ランプレセプタクルやコンセントの輪作りを左巻きにしてしまい、ネジを締めるとほどけてしまう。
さいごに
公表問題2は、
- パイロットランプ常時点灯
- コンセントの極性
- 施工省略ランプの配線
という「第二種電気工事士らしい」要素が詰まった問題です。
逆に言えば、この問題を複線図から施工までスムーズにこなせるようになれば、パイロットランプやコンセントが出てくる他の問題にもかなり応用が利きます。
HOZANやがみでんきチャンネル、電気屋ペコの動画を見ながら、この記事の手順と照らし合わせて何度か手を動かしてみてください。慣れてくると、
「パイロットランプはコンセントと同じ。常時LとNをあげる」
「スイッチから出た返り線は、施工省略ランプも含めて並列に配線」
という感覚が自然と身についてきます。
参考にした主な資料・動画(括弧内は文中の言及元)
- がみでんきチャンネル「第2種電気工事士 公表問題2 解説(複線図と施工)」
- HOZAN 公式「第二種電気工事士 技能試験対策動画(リングスリーブ圧着・ランプレセプタクルの結線など)」
- 電気屋ペコ「第二種電気工事士 複線図の描き方・ケーブル長の決め方・候補問題解説シリーズ」


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