
(タイムスイッチ+端子台+100Vコンセント・単相2系統回路)
公表問題5は、候補問題の中でも「しっかり練習しておきたい山場」の一つです。
単相電源回路が2系統あり、登場頻度の低い「端子台付き100Vコンセント」とタイムスイッチがセットで出てくるため、難易度は5点中4点クラスと言われています。(電気屋ペコ)
この記事では、HOZAN・がみでんきチャンネル・電気屋ペコ各氏の解説内容をベースにしつつ、
「複線図の考え方」「端子台とタイムスイッチのつなぎ方」「IV4本ジョイントのルール」まで、
初心者でもこのページだけで練習を完走できるレベル感で整理していきます。
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基礎情報
- 第二種電気工事士 技能試験 公表問題5
単相2線式の電源回路が2系統ある課題で、タイムスイッチ・端子台・100Vコンセント・照明器具が組み合わさった作品です。(電気屋ペコ) - 本試験番号でテーマとなっていること
- 単相2線式電源の「2系統」を端子台で正しく整理して配線すること
- タイムスイッチの端子(S1・S2・L1など)の意味を理解し、非設置側・設置側を正しい端子に入れること
- 端子台付き100Vコンセントの極性(W端子に白線、もう一方に黒線)を守ること(電気屋ペコ)
- ジョイント部で「IVを4本接続する箇所だけ差し込み型コネクタ、それ以外はリングスリーブ」という施工条件を守ること(電気屋ペコ)
ここが理解できると、公表問題4・他の端子台問題にも一気に応用が効くようになります。
本試験で必要な道具
基本の工具に加え、端子台・タイムスイッチ周りで「確実に寸法をそろえて剥く」ことが重要になります。
- 電工ナイフ(外装のストリップ用。VVF外装5cm・10cm等を切りそろえる)(Hozan)
- VAストリッパー
- 1.6mm²の芯線を10mmストリップする位置にゲージ付きのものが便利です。(Hozan)
- HOZANのVAストリッパーや合格マルチツール系は、芯線10mm・外装20mmなどが一発で合わせやすく、受験生に人気です(AmazonやYahooショッピングで「HOZAN VAストリッパ P-958」「HOZAN 合格マルチツール」などで検索すると候補が出てきます)。
- 圧着ペンチ(リングスリーブ用。所定サイズのスリーブに対して正しい刻印で圧着)(Hozan)
- ニッパー・ペンチ
- ドライバー(+・−)
- 検電器/テスター(本番では通電確認はしませんが、練習時の自己確認にあると安心です)
「合格マルチツール」系の良いところは、
・外装剥き長さのガイド
・芯線10mmストリップのガイド
・VVF外装切り込みが安定して入る
といった点で、1本で何役もこなせるので、練習~本番まで一貫して同じ感覚で使えるところです。
本試験で準備する(される)材料
実際の長さや本数は年度で多少変わる可能性がありますが、構成イメージはほぼ共通です。
- VVFケーブル
- 1.6mm² 2心(黒・白):電源~端子台、端子台~コンセント、端子台~ジョイントボックスなど
- 1.6mm² 3心(黒・白・赤):タイムスイッチや端子台周りの多芯配線に使用
- 練習時は、外装5cm+芯線10mmを端子台側に、ボックス側は外装10cm+芯線10mm程度を標準としてそろえると扱いやすいです。(Hozan)
- IV線(単心ビニル絶縁電線)
- 1.6mm²(黒・白・必要に応じて赤):端子台~タイムスイッチ、端子台~照明器具との接続など
- タイムスイッチ周りはIV4本が一カ所に集まる箇所があり、ここだけは差し込み型コネクタ指定である点がポイントです。(電気屋ペコ)
- 器具類
- 端子台(配線用遮断器+漏電遮断器+100Vコンセント・タイムスイッチの代用として使うタイプ)(Hozan)
- タイムスイッチ本体
- 引掛シーリング
- ランプレセプタクル
- 埋込スイッチ(片切)
- 埋込コンセント(W表示付き)
- 連用取付枠(支給されていれば必ず使用。使わないと未完成扱い)(Hozan)
- ジョイント部品
- リングスリーブ(小)
- 差し込み型コネクタ(2本用・3本用)
施工条件として「IVを4本決戦する場合は差し込み型コネクタ、それ以外はリングスリーブ」と指定されているので、
練習時から「どこがIV4本になるジョイントなのか」を意識しておきましょう。(電気屋ペコ)
実際の問題用紙には、各ケーブルの「芯間距離」が 100 mm・150 mm・200 mm といった寸法で指示されます。それに対して、器具内部に入り込む長さやジョイントで必要な長さを「上乗せ」してケーブルを切る、という考え方になります(電気屋ペコ, 2023)。
主な流れ
公表問題5は構造が複雑なので、最初に「全体の段取り」を頭に入れてから手を動かすのがおすすめです。
- 問題用紙・施工条件の確認
- 「単相2線式の電源が2系統ある」「IV4本は差し込み型コネクタ、それ以外はリングスリーブ」など、試験センターの施工条件を必ず読み込みます。(電気屋ペコ)
- 支給品の確認
- ケーブル・器具・リングスリーブ・差し込み型コネクタの数量を確認し、不足があれば試験官に申し出ます。
- 複線図の作成(目標:3分以内)
- がみでんき式「勝利の4ステップ」など、自分なりのパターンで素早く複線図を書きます。(Gamidenki channel)
- 寸法取り・ケーブル切断・外装剥き
- 各区間の長さを決め、ケーブルをまとめてカット。
- ジョイントボックス側は外装約10cm・芯線約10mm、器具側は外装約5cm・芯線約10mmを目安に、合格マルチツールやVAストリッパーで一気に剥きます。
- 器具付け・端子台・タイムスイッチ配線
- 連用枠にスイッチ・コンセントを先に取り付け、極性確認。(電気屋ペコ)
- 端子台側でN・L・TS端子を整理し、IV線・VVFを所定位置に差し込みます。
- タイムスイッチには電源L(S1)・電源N(S2)・負荷側線を正しく入れます。
- ジョイントボックス内の結線
- VVF・IVの本数を数えながら、指定通りリングスリーブ/差し込み型コネクタで接続。(電気屋ペコ)
- 最終確認
- 極性・接続ミス・被覆のはみ出し・外装のかかり具合などを、器具ごとにチェックします。
(合格マルチツールの使いどころ)
- VVF外装5cm・10cmを揃える
- 芯線10mmを正確にストリップする
- 端子台側の外装5cm・芯線10mmを「何本も同じ長さで」一気に加工する
こうした単純作業を高速かつ均一にしてくれるので、40分しかない技能試験では大きなアドバンテージになります。
配線図の書き方と気を付けること
公表問題5の複線図でつまずきやすいポイントは、次の3つです。
- 単相電源回路が2系統ある
- 端子台が「配線用遮断器+漏電遮断器」の代わりになっている
- タイムスイッチを経由して引掛シーリングに行く経路
ここでは、がみでんき式「4ステップ」で整理してみます。
ステップ1:器具をそのまま描き写す
- 問題用紙の単線図から、電源・端子台・タイムスイッチ・ジョイントボックス・照明器具・コンセントを、ホワイトボードや問題用紙の空きスペースにそのまま写します。
- 端子台は、N・L・TS(L1など)の端子番号が示されていますので、図の下に小さく書き込んでおくと、後の接続ミスを防げます。
ステップ2:電源N(白)を全ての負荷に通す
- 原則として、設置側(N側白線)は「全ての負荷器具(照明・コンセント)」に必ず1本到達します。
- 公表問題5では、「端子台 → タイムスイッチ → 引掛シーリング」とN側が経由する区間があるので、
「ジョイントボックスからそのままシーリングへ」はNGです。タイムスイッチを経由する配線を忘れないようにします。Hozan
ステップ3:電源L(黒)をスイッチ・コンセント・タイムスイッチへ
- 非設置側(L側黒線)は、スイッチ・コンセント・タイムスイッチに入ります。
- 施工条件に「電源からスイッチ・コンセント・タイムスイッチまでの非設置側電線は全て黒色を使用」とありますので、ここで他色を混ぜないこと。
- タイムスイッチの端子は、内部回路をイメージして決めます。
- 電源L → S1
- 電源N → S2
- 負荷側(引掛シーリングへ) → L1 など
という形で、S1・S2間でモーターに電源が供給され、タイマー動作でL1側がオン・オフされるイメージです。
ステップ4:各スイッチと負荷器具を対応させる
- イのスイッチ → イのランプ
- ロのスイッチ → ロのランプ
- など、問題図の記号に合わせて「スイッチの代理線」と「負荷側」をつなぎます。(Gamidenki channel)
- タイムスイッチが制御するのはどの器具か(たいてい引掛シーリング)を確認し、その器具だけは「スイッチを経由せず、タイムスイッチから直接」つなぐ点も要注意です。
複線図が正しく書けていれば、ジョイントボックス・端子台・タイムスイッチのどこで「IV4本が合流するのか」も自然と見えてきます。
その箇所にだけ差し込み型コネクタを使う、というルールを複線図上でマーキングしておくと、本番で迷いにくくなります。(電気屋ペコ)
実技の進め方と息を付けること
ここからは、実際の手の動かし方を時間配分付きでイメージしてみましょう。
40分の試験時間を、ざっくり次のように分けると安定します。
- 材料確認・施工条件チェック:5分
- 複線図:3~5分
- 寸法取り・ケーブル加工:10~12分
- 器具付け・端子台・タイムスイッチ:10~12分
- ジョイント部接続:5~7分
- 最終チェック:3~5分
ケーブル寸法とストリップ長さ
電気屋ペコ氏の解説では、
「指定寸法150mmと書かれているところは、250〜300mmで切っておけば不足することはない」
「被覆長さの指定に対して50%未満にならなければ欠陥にならない」
という実務的な目安が紹介されています。(電気屋ペコ)
とはいえ、試験では余裕を持っておく方が安全なので、以下を標準とすると扱いやすいです。
- 端子台側(VVF):外装5cm、芯線10mm
- アウトレットボックス側:外装10cm、芯線10mm
- 引掛シーリング/ランプレセプタクル:芯線10mm(わっかを作って端子に入れる)
- タイムスイッチ・端子台のIV線:芯線10mm
合格マルチツールやゲージ付きストリッパーを使うと、これらの寸法をほぼ自動的に揃えられるので、測る回数を減らして時間短縮が可能です。
端子台の施工
HOZANの動画では、端子台側のケーブル加工をかなり丁寧にやっています。
- 端子台に入るVVF2心を所定長さ(例:350mm)で3本(イ・ロ・ハなど)準備
- 端子台側は外装5cm+芯線10mmでストリップ
- アウトレットボックス側は外装10cm+芯線10mm
- 端子台のネジが閉まっている場合は、ケーブルを差し込む前に少し緩めておく
- 指定された番号(1に黒線、2に白線など)に合わせて差し込み、ネジをしっかり締める
端子台では「外装が台座の中に少なくとも数mmは入っている」「下から見て芯線被覆が露出しすぎていない」ことが重要です。外装が見えないレベルまで切りすぎると欠陥になり得るので注意してください。Hozan
タイムスイッチの配線
タイムスイッチは、内部構造をイメージして配線すると迷いにくくなります。
- S1:電源の非設置側(L:黒)
- S2:電源の設置側(N:白)
- L1:負荷側(引掛シーリングへ向かう線)
この3本を、IV線で端子台やジョイントボックスとつなぎます。
タイムスイッチを経由して引掛シーリングに行く区間は、
「ジョイントボックス → タイムスイッチ → 引掛シーリング」とN側が流れているかを複線図で確認してから、実際の配線に移りましょう。Hozan
100Vコンセントの極性
コンセント側は、
- Wマーク(White)側に白線(N側)
- もう一方に黒線(L側)
が入るようにします。(電気屋ペコ)
決戦後は、ビス締め状態で「芯線のはみ出しが5mm以内」「W側に白線が入っているか」を必ず目視確認します。(電気屋ペコ)
息を付けるポイント
- 端子台とタイムスイッチ周りが終わったところが、一番の山場です。
ここまでで25分前後で終わっていれば十分間に合います。 - ジョイントボックスの結線に入る前に、一度手を止めて「IV4本になる箇所」「リングスリーブ箇所」に〇印を付けてから作業すると、心拍数も落ち着き、ミスも減ります。(電気屋ペコ)
欠陥・見落としの確認事項
最後に、公表問題5で特に起こりやすい欠陥を整理しておきます。
- 端子台の端子番号間違い
- N側とL側を取り違える
- タイムスイッチ用端子(TS端子)に誤って直接負荷線を入れてしまう
→ 端子台の下図(問題用紙の説明図)を確認し、「どの端子がどの器具に対応しているか」を複線図と照らし合わせてチェックします。
- タイムスイッチのS1・S2逆接続
- S1に白線、S2に黒線を入れてしまう
→ 施工条件に「タイムスイッチS2には白線」と書かれている場合が多いので、必ず文面を読むクセを付けましょう。Hozan
- S1に白線、S2に黒線を入れてしまう
- タイムスイッチを経由せず、ジョイントボックスから直接シーリングにNをつないでしまう
- 単線図をよく見ると「タイムスイッチ経由」となっているので、複線図の段階で経路を間違えないようにします。
- IV4本ジョイントの接続工具間違い
- IV4本なのにリングスリーブで圧着してしまう
- 逆に、2~3本の接続に差し込み型コネクタを使ってしまう
→ 施工条件「IVを4本決戦する場合は差し込み型コネクタ、それ以外はリングスリーブ」を声に出して確認してから接続しましょう。(電気屋ペコ)
- コンセント極性の誤り
- W側に黒線、反対に白線を入れてしまう
→ 「W=White=白」と覚えておき、最終チェックで必ずもう一度確認します。(電気屋ペコ)
- W側に黒線、反対に白線を入れてしまう
- 芯線の露出長さ・外装かかり不足
- 端子台やコンセントで芯線が5mm以上はみ出している
- 外装が台座の中に入っておらず、下から見て芯線被覆が丸見え
→ HOZAN動画も「外装は台座の中に、芯線露出は5mm以内」を強調しています。
- 連用取付枠の付け忘れ
- 支給されているのに使わないと未完成扱いになるので、スイッチ・コンセント周りを確認しましょう。Hozan
この記事をベースに、まずは一度「複線図だけ」「端子台とタイムスイッチだけ」と分けて練習してみてください。
慣れてきたら通しで40分を計り、HOZANの合格マルチツールなども活用しながら、自分なりの手順を固めていきましょう。
次回は公表問題6について、また同じように「テーマと落とし穴」を整理しながら解説していきます。
そもそも自分の家のリノベーション・リフォームってどこまでやっていいの?どこから始めればいいの?というかたはこちらから。具体的なリフォームの工程や施工などについて知りたい方はこちらのページも是非ご覧ください!
本ウェブサイトの更新の情報を月1でまとめてお届けするニュースレターもございますので、ご関心のある方はぜひご登録ください。
参考にした動画・資料:
- がみでんきチャンネル「第二種電気工事士 公表問題5 解説」
- 電気屋ペコ「2023年候補問題ナンバー5 解説施工」
- HOZAN公式「第二種電気工事士技能試験 公表問題5 施工方法」


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