
(三路・四路・三路スイッチで1灯を3か所から操作)
みなさんこんにちは、DIY Renovaです。
「第二種電気工事士技能試験 公表問題7攻略ガイド」シリーズ第7回は、公表問題7です。
この問題は「三路スイッチ+四路スイッチ+三路スイッチ」で、1つの照明を3か所から入り切りできる回路がテーマになっています。さらにアウトレットボックスのジョイントと、電材指定(リングスリーブ/差し込み型コネクタ)も絡んでくるので、難易度はかなり高めです。
電気屋ペコさんは難易度「5点満点中4点」としていて、その理由を「アウトレットボックスと三路・四路スイッチが登場するため」と説明しています。
がみでんきチャンネルも、三路・四路・三路の配線パターンを丁寧に解説しつつ「0番端子は黒で統一するのがおすすめ」と強調しています。(Gamidenki channel)
この記事では、
「三路・四路スイッチの動きがわからない」
「複線図で頭が真っ白になる」
という状態から、「この記事を横に置いて一人で通し施工できる」レベルまでを目標に、かなり細かくステップを書いていきます。
実情としては、私もこのようにまとめることで学んでいます笑
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それでは、どうぞ。
基礎情報
- 問題番号:第二種電気工事士 技能試験 公表問題7
- 出題テーマ:
- 三路スイッチ・四路スイッチ・三路スイッチ(いわゆる「3路・4路・3路」)を用いた3か所スイッチ
- アウトレットボックス内でのジョイント(A部=リングスリーブ、B部=差し込み型コネクタ)(電気屋ペコ)
- 難易度の目安:5点満点中4点(電気屋ペコ基準)(電気屋ペコ)
本試験番号で特に問われていることは次のような点です。
- 三路スイッチの0端子・1端子・3端子それぞれに「決めた色」で配線できるか
(施工条件では「0番=黒」「1番=白」「3番=赤」を使うよう指示されています)(電気屋ペコ) - 四路スイッチの2・4・1・3端子を、左右の三路スイッチの1・3端子と正しく結線できるか(Hozan)
- A部ジョイントにリングスリーブ、B部ジョイントに差し込み型コネクタを使い分けられるか(電気屋ペコ)
これさえ押さえれば、公表問題7だけでなく、三路・四路スイッチが出てくる他の問題にも応用が効きます。
本試験で必要な道具
基本の工具に加え、公表問題7は「ケーブル本数が多く、アウトレットボックス内が混み合う」ので、寸法そろえやストリップ作業を素早く・均一にできる道具が重要です。
- 電工ナイフ
- VVF外装に初めの切り込みを入れる用
- VAストリッパー
- 電気屋ペコさんも「VAストリッパーはチート級の性能」と言うくらい、作業効率が激変します。(電気屋ペコ)
- 1.6mm²/2.0mm²の外装と芯線を、決まった長さで一気にむけるものがおすすめです。
- 圧着ペンチ(リングスリーブ用)
- 小スリーブの「○」刻印、中スリーブの「○」刻印など、本数に合った刻印を選べるもの。
- ニッパー
- スリーブから心線を「1mm残し」でカットするのに必須です。(電気屋ペコ)
- プラスドライバー2番
- 三路・四路スイッチの端子ねじ、器具の固定ねじ用。
- メジャー(3.5m程度)
- HOZANの合格マルチツール系
- 外装5cm/10cmの目安、芯線10〜12mmストリップ、輪っか作りなどを1本でこなせるので、三路・四路系の問題では特に時間短縮に役立ちます。
- AmazonやYahoo!ショッピングで「HOZAN 合格マルチツール 第二種電気工事士」などと検索すると、技能試験向けセットがいくつか出てきます。
本試験で準備する(される)材料
実際の長さや本数は年度によって若干変わりますが、構成はおおむね共通です。
- 電線類
- VVF 2.0mm²-2心(電源~アウトレットボックスなど)
- VVF 1.6mm²-2心(照明器具・スイッチ間など)
- VVF 1.6mm²-3心(三路・四路スイッチ間の渡り線)
- スイッチ類
- 三路スイッチ×2台(両端用)
- 四路スイッチ×1台(中央用)
- 照明器具
- ランプレセプタクル/引掛シーリングなど
- ジョイント部品
- リングスリーブ(小・中)
- 差し込み型コネクタ(2本用・3本用)
- 連用取付枠(スイッチ用)
施工条件では、三路スイッチの0端子・1端子・3端子に使う電線色や、A部・B部の電材指定があるため、支給材料の確認と同時に施工条件も必ずチェックします。
実際の問題用紙には、各ケーブルの「芯間距離」が 100 mm・150 mm・200 mm といった寸法で指示されます。それに対して、器具内部に入り込む長さやジョイントで必要な長さを「上乗せ」してケーブルを切る、という考え方になります(電気屋ペコ, 2023)。
主な流れ
公表問題7は、三路・四路の配線さえ理解してしまえば「作業量自体はそこまで多くない」タイプの問題です。
40分の試験時間を、ざっくり次のように分けてイメージしておきましょう。
- 施工条件・支給品確認(3〜4分)
- 複線図(2〜3分)
- 寸法取り・ケーブル加工(10〜12分)
- スイッチ・器具の結線(10〜12分)
- アウトレットボックス内のジョイント(5〜7分)
- 仕上げ・欠陥チェック(3〜5分)
特に「三路・四路のスイッチ回り」と「ジョイントA/Bの電材指定」が山場です。
(HOZAN合格マルチツールの使いどころ)
- ケーブルの外装5cm/10cmを一気にそろえる
- 芯線を10〜12mmで均一にストリップする
- 三路・四路スイッチの輪っか作りを一定の直径でそろえる
このあたりでマルチツールを使うと、毎回物差しで測る必要がなくなり、ミスも減ります。
配線図の書き方と気を付けること
三路・四路・三路を理解するうえで、一番のポイントは「内部の接点をイメージする」ことです。
三路スイッチのイメージ
- 端子:0・1・3
- 動作:
- レバーを上げると「0−1が導通」
- レバーを下げると「0−3が導通」
がみでんきチャンネルは、三路スイッチを「大きな切替スイッチ」と説明し、0から1と3のどちらかに電気を振り分けているだけ、と解説しています。(Gamidenki channel)
公表問題7の施工条件では、
「三路スイッチの0番には黒色、1番には白色、3番には赤色を使え」とあります。(電気屋ペコ)
したがって、複線図上では次のように固定して描くと楽です。
- 左側三路スイッチの0端子:電源L(黒)
- 1端子:渡り線(白)
- 3端子:渡り線(赤)
- 右側三路スイッチも同じ配置(0=黒、1=白、3=赤)
四路スイッチのイメージ
四路スイッチは「クロススイッチ」とも呼ばれ、内部で2回路を入れ替えるだけの部品です。
HOZANの解説では、四路スイッチの端子を1・2・3・4として、
「三路スイッチの1端子と四路スイッチの2・1端子、三路スイッチの3端子と四路スイッチの4・3端子」をつなぐ方法を例示しています。(Hozan)
具体的には、HOZANの例では次のようにつなげています。(Hozan)
- 左三路の1番 → 四路の2番
- 左三路の3番 → 四路の4番
- 四路の1番 → 右三路の1番
- 四路の3番 → 右三路の3番
施工条件には「四路の何番と三路の何番をつなげ」とまでは指定されていないため、
「上側同士」「下側同士」でそろえた、わかりやすい配線パターンにしておけばOKです。
複線図を描く4ステップ
- 図記号をそのまま書く
- 電源、アウトレットボックス、三路・四路・三路スイッチ、照明器具を、単線図の通りに並べて描く。
- 電源N側(白)を、照明器具まで素直に引く
- 原則として「スイッチ以外の全ての負荷(ランプ)」には、N側白線が直接届くように描きます。
- 電源L側(黒)を左側三路スイッチ0端子へ
- 施工条件どおり、0端子には黒線。そこから1・3端子側へ力を振り分けるイメージ。
- 左三路 → 四路 → 右三路 → 照明器具へ
- 1・3端子を白・赤でそろえながら、四路スイッチを経由して右側三路へ接続。
- 右側三路の0端子と照明器具のL側を結びます。
がみでんきチャンネルの動画では、三路・四路・三路の配線例を赤線だけで説明したあと、正しい色(黒・白・赤)を当てはめていく流れで解説しています。(Gamidenki channel)
まずは「全て赤色で描いた仮複線図」を作り、そのあとに色を割り当てていく方法もおすすめです。
実技の進め方と息を付けること
ここからは、実際に作品を作っていく手順を細かく見ていきます。
練習するときも、この順番を何度か繰り返して体に覚えさせると、本番でかなり楽になります。
1. 施工条件の読み込みとマーキング
- 三路スイッチの色指定
- 0=黒、1=白、3=赤の部分に丸をつける。(電気屋ペコ)
- ジョイントA部・B部の電材指定
- A部=リングスリーブ、B部=差し込み型コネクタと書かれている箇所に二重線を引いて目立たせておく。(電気屋ペコ)
ここで2〜3分かけてもOKです。
試験センターの施工条件を読み飛ばして失格になるのが一番もったいないので、「読む時間はケチらない」と決めてしまいましょう。
2. スイッチ類を先に組む(息つぎポイント)
- 連用枠に三路・四路・三路スイッチを並べて固定します。
- VVF1.6-3心ケーブルで、三路・四路・三路を結ぶ渡り線を作ります。
- 両端ともシース50mm、芯線10〜12mmを目安にHOZANマルチツールでむいておくと均一になります。
- 左側三路スイッチ
- 0端子:黒
- 1端子:白
- 3端子:赤
- 四路スイッチ
- 2・4端子側を左三路の1・3端子と接続(例:1→2、3→4)
- 1・3端子側を右三路の1・3端子と接続(例:1→右1、3→右3)(Hozan)
- 右側三路スイッチ
- 0端子に、照明側へ行く黒線を接続(あとでアウトレットボックス経由でランプに向かうケーブルとジョイント)
ここが最初の「大きな山」です。
一度組み終えたら、工具を置いて、
- 左右の三路スイッチで「0=黒、1=白、3=赤」がそろっているか
- 上段どうし、下段どうしで渡り線が揃っているか
を声に出して確認してみてください。
3. ケーブル寸法取りと加工
電気屋ペコさんは、150mm指定のところを「290mmで切る」といった具合に、少し余裕を見た寸法をおすすめしています。(電気屋ペコ)
目安としては、
- アウトレットボックス側:シース100mm、芯線10mm
- スイッチ・器具側:シース50mm、芯線10〜12mm
くらいにそろえておくと、ボックス内で余裕がありつつ、指定寸法(50%以上)も満たしやすくなります。
試験センターの基準では「指定長さの50%未満になると欠陥」になるため、シースを短くし過ぎないことが重要です。(電気屋ペコ)
HOZAN合格マルチツールを使えば、シース長100mm/50mmと芯線10〜12mmをほぼ感覚だけで合わせられるので、ケーブル本数の多い公表問題7では特に効果が大きいです。
4. ランプレセプタクル(またはシーリング)の施工
- 器具側のケーブルを用意
- シース50mm、芯線18〜20mm
- 芯線に輪っかを作る
- ドライバーの軸やマルチツールの丸部分を使って、M3ねじに合うくらいの直径で右巻きの輪を作る。
- 白線を接地側端子に、黒線を非接地側端子に取り付ける。
- ねじをしっかり締めたあと、
- 心線が5mm以上はみ出していないか
- 絶縁被覆をかみ込んでいないか
を目視で確認します。(電気屋ペコ)
5. アウトレットボックス内のジョイント
施工条件では、
「A部ジョイント=リングスリーブ」「B部ジョイント=差し込み型コネクタ」
と指定されています。(電気屋ペコ)
- A部(リングスリーブ)
- 設置側(白)グループと非設置側(黒・赤など)グループを分けてまとめます。
- 本数に応じて、小スリーブ/中スリーブと刻印(○)を選びます。
- 圧着後、ニッパーでスリーブから1mmだけ心線を出す形でカットし、被覆をかんでいないか確認します。(電気屋ペコ)
- B部(差し込み型コネクタ)
- 差し込み型コネクタは指定の本数(2本用/3本用)を使い、透明部分から心線が見えるまでしっかり差し込みます。
- 持ち上げて軽く引っ張り、抜けないことを確認します。
アウトレットボックス内は、直径に対してケーブルの曲げ半径を大きく取りすぎると収まりが悪くなります。
一般的には「ケーブル外径の4倍以上の曲げ半径」を目安にすると、被覆にストレスがかからず、長期的な安全性も確保しやすいとされています(電線の許容曲げ半径の一般的な安全値)。
なので、ボックス内では「無理に鋭角に折り曲げない」「大きな円弧で曲げてから押し込む」感覚で配線を整理するとよいです。
6. 最終確認(ここでもう一度息を付ける)
施工が終わったら、必ず工具を置き、チェックリストを使って目視確認をします。
- 三路スイッチ
- 左右とも0=黒、1=白、3=赤になっているか。(電気屋ペコ)
- 四路スイッチ
- 上段どうし/下段どうしで接続されているか(左右がクロスになっていないかを確認)
- ランプレセプタクル
- 白が接地側端子に来ているか。
- ジョイントA/B
- A部がリングスリーブ、B部が差し込み型コネクタになっているか。(電気屋ペコ)
- シース長
- 器具側50mm前後、ボックス側100mm前後で、短すぎないか。(電気屋ペコ)
電気屋ペコさんは、施工自体を7分ほどで終わらせ、残りの時間を「施工要領の確認・複線図・最終確認・片付け」に充ててもまだ時間が余る、と話しています。(電気屋ペコ)
本番でも「25分までに施工を終える」のを目標に、残り時間を確認に回せると安心です。
欠陥・見落としの確認事項
最後に、公表問題7で特に起こりやすい欠陥・見落としを整理しておきます。
- 三路スイッチの色指定違反
- 0端子に黒以外の色を接続してしまう
- 1・3端子の白・赤が左右でバラバラ
→ 施工条件の「0=黒、1=白、3=赤」を忘れると即失格です。(電気屋ペコ)
- 四路スイッチの接続ミス
- 上段と下段をクロスさせてしまい、特定のスイッチ操作でランプがつかなくなる
→ 「上側どうし」「下側どうし」でそろえるパターンにするとミスが減ります。
- 上段と下段をクロスさせてしまい、特定のスイッチ操作でランプがつかなくなる
- ジョイントA/Bの電材取り違え
- A部を差し込み型コネクタ、B部をリングスリーブで施工してしまう
→ 施工条件の「A=リングスリーブ」「B=差し込み型コネクタ」を必ず声に出して確認してから結線します。(電気屋ペコ)
- A部を差し込み型コネクタ、B部をリングスリーブで施工してしまう
- リングスリーブの圧着不良
- 刻印間違い(本数に対してスリーブサイズが合っていない)
- 圧着後、心線がほとんど見えない/逆に長く飛び出している
→ 「1mmだけ見えるようにそろえてカット」「被覆をかんでいないか」を毎回チェックするクセをつけます。(電気屋ペコ)
- シース長さ不足
- 器具側やアウトレットボックス側でシースをむきすぎて、指定長さの50%未満になる
→ シース長50mm/100mmを少し長めにとっておけば、安全側に入れます。(電気屋ペコ)
- 器具側やアウトレットボックス側でシースをむきすぎて、指定長さの50%未満になる
- 極性・接地側の取り違え
- ランプレセプタクルの接地側端子に黒線を接続してしまう
→ 白=N側(接地側)という原則を、配線前に必ず頭の中で復唱するようにしましょう。
- ランプレセプタクルの接地側端子に黒線を接続してしまう
さいごに
公表問題7は、
「三路・四路スイッチの構造」と
「施工条件どおりの色・電材を守る」
さえできれば、見た目の複雑さほど怖くない問題です。
まずはこの記事を見ながら、
「スイッチ周りだけ」「アウトレットボックス周りだけ」
という部分練習を何度かやってみてください。
慣れてきたら40分を計りながら通し施工に挑戦して、25分以内に組み上げられる状態を目指していきましょう。
次回は、公表問題8の攻略記事をまとめていきます。
参考にした動画・資料:
- 電気屋ペコ「2023年候補問題ナンバー7 解説と施工」
- HOZAN「第二種電気工事士技能試験 公表問題7 施工方法」(Hozan)
- がみでんきチャンネル「公表問題7 三路・四路・三路スイッチの複線図と結線」(Gamidenki channel)


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