第二種電気工事士 技能試験公表問題9「EETコンセントと白色圧着」を攻略する

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実情としては、私もこのようにまとめることで学んでいます笑

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それでは、どうぞ。



基礎情報

  • 試験時間:40分(候補問題共通)
  • 器具構成:ランプレセプタクル(または引掛シーリング)+照明器具+EET(接地極付接地端子付コンセント)+接地極
  • 使用ケーブル:VVF2.0-2心、E線1.6mmなど(年度により微調整あり・必ず施工条件を確認)
  • 接続方法:リングスリーブによる「白色圧着」(小スリーブ)と差し込みコネクタの組合せがメイン(Gamidenki channel)
  • 本試験番号でテーマとなっていること
    • 「EETコンセント(接地極+接地端子付きコンセント)の正しい結線と接地工事」
    • 「VVF2.0-2心ケーブルを一度途中で切断して分岐させる施工」(Gamidenki channel)
    • 「リングスリーブ小(白)を用いた確実な圧着」(Gamidenki channel)

この9番は、回路そのものはそれほど複雑ではありませんが、「EETの極性」「白色圧着」「2.0mmケーブルの途中切断」という3点を一度に丁寧に処理できるかが勝負になります。


本試験で必要な道具

基本の工具は他の問題と同じですが、「固い白色圧着」「2.0mmケーブルの処理」が多いので、握力を補ってくれる工具をそろえておくとかなり楽になります。

  • 圧着工具(リングスリーブ用)
    • 小(白)を確実につぶせるもの。グリップの長いタイプの方が力を入れやすいです。
  • VVFストリッパー(1.6mm/2.0mm対応)
    • 例としてHOZANのVVFストリッパーP-929は、1.6/2.0mmの2心・3心どちらも外装・芯線のストリップに対応し、ワンアクションで被覆カット〜剥ぎ取りまでできるので、試験での時間短縮にかなり効きます(メーカー仕様より)。Amazon+1
    • この記事のこのあたりにAmazonやYahoo!ショッピングの商品リンクを置いておくと、読者がそのまま工具をそろえやすくなります。
  • ニッパ・ペンチ(VVFストリッパーを使わない場合の剥ぎ・切断用)
  • ドライバー(+/−)
  • メジャー(またはスケール)
  • カッターナイフ(必要なら)
  • 電工ナイフ(ストリッパーがない場合の補助)
  • えんぴつ・消しゴム(複線図用)

ここに加えて、

  • HOZAN「合格マルチツール」DK-200
    • HOZANの技能試験セットに同梱される小型ツールで、目盛り付きのスケールや、被覆を軽くこそげる刃、面取りなどに使える突起がまとめて入っています
    • 公表問題9では、後述の「10cmシースむき」「12mmストリップ長さ」を測る簡易定規として使うと便利です。


本試験で準備する(される)材料

年度によって細かい長さは変わりますが、構成はおおむね固定です。試験センター公表図(R7候補問題)では、No.9は以下のような構成になっています。試験情報センター

  • VVF2.0-2心ケーブル
    • 電源〜ジョイントボックス
    • ジョイントボックス〜照明
    • ジョイントボックス〜EETコンセント
  • E線(IV1.6mm 緑など)
    • 接地極からEETコンセントの接地端子まで
  • ランプレセプタクルまたは引掛シーリング(R記号)
  • もう一つの照明器具(図の下側)
  • EETコンセント(接地極+接地端子付きコンセント)(Gamidenki channel)
  • 必要数のリングスリーブ(小・中)、差し込みコネクタ

練習用に自分で材料をそろえる場合は、HOZANの線材セットや電工試験セットを買ってしまうと、各問題分のVVF2.0-2心・E線・リングスリーブが一式まとまっているので楽です。

実際の問題用紙には、各ケーブルの「芯間距離」が 100 mm・150 mm・200 mm といった寸法で指示されます。それに対して、器具内部に入り込む長さやジョイントで必要な長さを「上乗せ」してケーブルを切る、という考え方になります(電気屋ペコ, 2023)。



主な流れ

公表問題9の流れは、ざっくり次のステップで進めると安定します。

  1. 問題用紙・施工条件の確認
  2. 器具とケーブル長さの確認・切り出し
  3. 複線図を書く
  4. 器具ごとの端末処理(EET含む)
  5. ジョイントボックスでの仮接続・圧着マーク
  6. リングスリーブ白での圧着
  7. 接地線の結線・EETへの接続
  8. 導通イメージの最終確認・欠陥チェック

それぞれ詳しく見ていきます。


1. 問題用紙・施工条件の確認

まずは40分の「施工時間」が始まる前の支給材料確認タイムで、問題用紙の施工条件をしっかり読みます。HOZANの解説でも「候補問題と過去問で寸法・条件に違いが出る可能性があるので、必ず本番の施工条件を見てから練習すること」と繰り返し注意されています。(Hozan)

特にNo.9では、

  • EETコンセントの種類(埋込か露出か)
  • 接地線の経路(E極→EETのみか、他器具と共用か)
  • VVF2.0-2心ケーブルの長さ配分

を確認しておきましょう。


2. ケーブル長さの確認と切り出し

Gamidenkiの解説では、「公表問題9は2.0mmの2心ケーブルを一度途中で切断して、EET用に分岐させること」が特徴とされています。(Gamidenki channel)

典型的なパターン:

  1. 電源からジョイントボックスまで VVF2.0-2心(そのまま1本)
  2. ジョイントボックスから照明へ VVF2.0-2心
  3. ジョイントボックスからEETへ VVF2.0-2心

支給される2.0-2心ケーブルは必要長さぴったりか、やや長めです。施工条件に書かれている「施工省略部分」を含めて、メジャーで長さを測ってから切断します。

ここでHOZANの合格マルチツールを「10cm」「100mm」の目盛りとして使うと便利です。10cmシースむきや、ボックスから出す芯線長さなどをマルチツールを当ててマーキングしておくと、長さのばらつきが減り、仕上がりもきれいになります(HOZAN線材セットの説明では、合格ゲージやマルチツールでシース長・ストリップ長を管理することが推奨されています)。


3. 配線図の書き方と気を付けること

3-1. 複線図の基本構成

No.9の複線図のポイントは次の3つです。

  1. 電源(白・黒)からジョイントボックスへ
  2. ジョイントボックスから照明2台へ(白は共通、黒はスイッチ側の指示があれば従う)
  3. ジョイントボックスからEETコンセントへ(白線は「W」端子、黒線は反対側)(Gamidenki channel)

特にEET部分は、コンセント裏面に「W」の表示があり、ここに白線を接続することがメーカー側で指定されています(動画解説でも強調されています)。(Gamidenki channel)

3-2. 導体色の割り付け

Gamidenkiの動画では、以下のようなルールで色分けする手順が紹介されています。(Hozan)

  • 電源から各器具に行く「中性線」側は必ず白線
  • 残った側を黒線(または赤線)としてスイッチや負荷側に割り当てる
  • コンセントにつながる電源の白線を書き忘れない(ここがよく抜ける)

このルールに従って複線図に色を書き込んでおくと、「白線はどこからどこまでつながっているのか」が一目で分かり、誤配線が減ります。

3-3. 圧着マークの書き込み

複線図のジョイント部分には、リングスリーブか差し込みコネクタかを区別して、「シ」「丸」「中」「小」などのマークを書き込みます。(Hozan)

このとき、

  • 2.0mm×2心 1本 + 1.6mm 1本 → 心数換算で3本 → 小スリーブ(白)
  • 2.0mm×2心 2本 + 1.6mm 1本 → 心数換算で4.6本相当 → 中スリーブ(赤)

のように、断面積比(2.0mm² ≒ 3.14mm²、1.6mm² ≒ 2.01mm²)をざっくり「2.0=1.6の約1.5倍」とみなして心数換算しているイメージを持っておくと、表を丸暗記しなくても判断しやすくなります(実際の圧着表はメーカーごとに定められていますが、技能試験ではこの「換算心数表」に基づいて小・中・大スリーブを選びます)。


実技の進め方と息を付けること

ここからは、実際に手を動かす手順を「どこで一息つくか」も含めて整理します。

ステップ1:器具への端末処理(ここで一息)

  1. 各ケーブルのシースを10cmむく
    • VVFストリッパーで外装をカットし、そのままハンドルを握るだけでシースがむけるタイプなら時間短縮になります
  2. 芯線の被覆を12mmむく
    • EETコンセントには「12mm」のストリップゲージ表示があるタイプが多いので、それに合わせてむきます。Gamidenkiの解説でも、ストリップゲージに従って12mmでむくことが推奨されています。(Gamidenki channel)
  3. 白線をEETの「W」端子に、黒線を反対側に差し込み、軽く引っ張って抜けないことを確認(Gamidenki channel)
  4. その他の照明器具にも同様に端末処理を行う

ここまでできたら、一度深呼吸して複線図と照らし合わせます。「白線が全部白側に入っているか」「接地線の行き先を忘れていないか」をチェックしておくと後半が楽になります。

ステップ2:ジョイントボックスでの仮接続

  1. ジョイントボックス内でケーブルシースを立ち上げておく
    • シースを立てた状態で作業した方が、接続位置が見やすく、後のリングスリーブ挿入もスムーズです。(Gamidenki channel)
  2. 電源側の白線を起点に、小グループごとに線をまとめる
    • 「電源白+照明白+EET白」など、複線図に書いたとおりにまとめていきます。
  3. まだ圧着工具は使わず、「リングスリーブだけ通した仮接続」の状態にしておく
    • 間違いがあっても、スリーブを外すだけでやり直せるためです。HOZANの解説でも、複線図を見ながら仮接続→全体チェック→本圧着という三段階で進める方法が紹介されています。(Hozan)

ここが二つ目の「息つぎポイント」です。すべての仮接続が終わったら、複線図と実物を1本ずつ追いながら、「ハミゴの線がないか」「スイッチを経由すべき線が直結されていないか」を確認します。

ステップ3:白色リングスリーブでの圧着

公表問題9の「白色圧着」は、多くの受験生が苦手意識を持つ部分です(Gamidenki channel)。理由は2.0mm線が混ざることで、必要な握力が一気に増えるからです。

工程としては、

  1. 小スリーブ(白)を使う接続から先に圧着
  2. スリーブに線を奥までそろえて差し込む(バラつくと導体がはみ出しやすくなり欠陥になりやすい)
  3. 圧着工具の「小」位置にスリーブをセットし、肩幅くらいに足を開いて体重をかけて一気に握る
  4. 圧着後、スリーブの刻印(「小」など)が正しい位置に出ていること、銅線がはみ出していないことを確認する

Gamidenkiの動画では、2.0mm×2心+1.6mm×1心の組み合わせで小スリーブを選択し、工具の「小」で圧着する例が示されています(Gamidenki channel)。

白スリーブは見た目が小さく不安になりますが、圧着による接触面積は設計上十分確保されるように定められています(心数換算と専用圧着工具を組み合わせることで、接触抵抗が規定値以下になるように設計されている)。「見た目の太さ」ではなく、「換算心数」「圧着工具の位置」で判断しましょう。

ステップ4:接地線とEETの接続

  1. 接地極側からIV1.6mm(緑)を引き出し、ジョイントボックス経由でEETの接地端子へ
  2. EETの接地端子には、必ず「緑の線」を接続
  3. 端子ネジはドライバーでしっかり締め、線が回り込まないようにU字に曲げてから締める

接地線は法規上も重要で、断線してしまうと漏電時にブレーカーが動作しないなどの危険があります。技能試験ではそこまでの動作確認はしませんが、実務を想定した配慮として「接地線は一番最後にもう一度目視確認する」習慣を付けておくと安心です。


欠陥・見落としの確認事項

最後に、No.9特有の「やりがち欠陥」をチェックリストとしてまとめます。

  1. EETコンセントの極性間違い
    • 「W」側に白線が入っているか。黒と入れ替わっていると欠陥です。(Gamidenki channel)
  2. リングスリーブ白の選定ミス
    • 2.0mmと1.6mmの組み合わせで、小・中スリーブの選び間違いがないか(換算心数をもう一度確認)。(Gamidenki channel)
  3. 圧着不良
    • スリーブに「小」の刻印がしっかり残っているか
    • スリーブから銅線がはみ出していないか
    • 圧着後に軽く引っ張っても線が抜けないか
  4. シースの残し量
    • ジョイントボックスに入る部分で、シースが適度に残っているか(一般に10mm以上残っていれば良いとされます)。シースがまったくない状態でケーブルがボックスの縁と擦れていると、実務では絶縁破壊のリスクが高まります。
  5. 接地線の取り回し
    • 接地線がEETに確実につながっているか
    • 他の導体と交差して強く引っ張られていないか
  6. 導通イメージの最終確認
    • 電源白 → 各器具の白 → 戻り線 → 電源黒 のループが頭の中で描けるか
    • 「ここが切れても照明がつかない」「ここが短絡するとブレーカーが落ちる」という想像をしてみると、配線ミスに気付きやすくなります。

まとめ:公表問題9は「白色圧着」と「EET」に集中して練習する

公表問題9は、配線のパターン自体はシンプルですが、「EETコンセントの極性」「2.0mmケーブルの途中切断」「白色リングスリーブ圧着」という、どれも本番で緊張しやすいポイントが詰まっています。

  • 合格マルチツールやVVFストリッパーを活用して、シースむき・ストリップ長さを「機械的に」そろえる
  • 複線図で白線のルートと圧着マークを丁寧に書き、仮接続→全体チェック→本圧着の三段階で進める
  • 白スリーブは「換算心数」と「圧着位置」で選ぶ、という工学的な考え方を身に付けておく

この3つを意識して何回か練習すれば、公表問題9はむしろ「得点源」にできるはずです。


参考動画・参考資料

  • 電気技術者試験センター「第二種電気工事士 技能試験 候補問題(R7)」No.9 配線図試験情報センター
  • がみでんきちゃんねる「第二種電気工事士 公表問題9 解説動画」書き起こし(EETコンセントと白色圧着のポイント)(Gamidenki channel) (Gamidenki channel)
  • HOZAN「第二種電気工事士 技能試験解説動画」
  • HOZAN VVFストリッパー P-929 商品情報(VVF1.6/2.0対応のワンアクションストリッパー)

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