【リノベ】ガス関連撤去依頼方法(LPガス版)【プロパンガス】

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自宅リノベで「LPガス給湯器→電気給湯器」に切り替えたい人へ


はじめに:なぜLPガス撤去でつまずくのか

セルフリノベーションをしていると、
「給湯器は電気に変えたいのに、ガス会社や電気屋さんにふわっと断られた」
という状況にぶつかることがあります。

とくに

  • すでに前オーナーがLPガスを解約している中古住宅
  • どこのLPガス会社が入っていたかも不明
  • 敷地の下を近所のLPガス配管が通っているかもしれない

このような条件がそろうと、業者側から見ると「リスク高め物件」になります。

その結果、

  • はっきり理由を言われずに断られる
  • 電気給湯器の見積もりだけ出して、ガス撤去はスルーされる
  • 「地中配管がどうなっているか分からないので…」と濁される

というモヤっとした展開になりがちです。

この記事では、同じ悩みを持つセルフリノベ勢に向けて、

「日本のLPガス撤去で、どこからどこまでがプロの仕事か」
「どんな手順で進めれば、安全かつスムーズに電気給湯器に切り替えられるか」

を、できるだけ具体的にまとめていきます。

テーマはあくまで「ガス関連撤去」に特化します。
電気給湯器の選び方や配線の細かい話は最小限にし、ガス側の整理に集中していきます。

そもそも自分の家のリノベーション・リフォームってどこまでやっていいの?どこから始めればいいの?というかたはこちらから。具体的なリフォームの工程や施工などについて知りたい方はこちらのページも是非ご覧ください!

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また、本資料が必ず正しいということではなく、あくまで参考情報としてみてくださいね。

それでは、どうぞ。


LPガス撤去で絶対に知っておきたい「法律と資格」

まず最初に押さえておきたいのは、

「LPガス配管や機器の取り外しは、原則として有資格者が行うべき作業」

だということです。

日本では、LPガス(液化石油ガス)の設備工事に関して
「液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律(通称 液石法)」
という法律で安全確保が求められています。(経済産業省, 2024) Ministry of Economy, Trade and Industry

液化石油ガス設備士とは

LPガスの配管接続やガス栓まわりの作業には

「液化石油ガス設備士」

という国家資格が必要とされています。(経済産業省, 液化石油ガス設備士, 2024) Ministry of Economy, Trade and Industry

液化石油ガス設備士は、例えば次のような作業を担当します。

  • ガス栓と配管の接続・取り外し
  • ガス配管の新設・改修
  • ガス機器の接続部分の工事 など

つまり、

「LPガス給湯器を撤去して、配管を閉塞(キャップ)する」

といった作業は、基本的にこの資格を持つ人の仕事になります。

ガス機器設置スペシャリスト(GSS)

都市ガス寄りの資格ですが、
ガス機器の設置作業に関しては「ガス機器設置スペシャリスト(GSS)」という資格制度もあります。(日本ガス協会, 2023) gas.or.jp.

いずれにしても、

「ガス配管に直接触れる工事をDIYでやる」のは完全にアウト

という認識を持っておくのが、安全面でも法令順守の面でも重要です。


DIYでできること・絶対やってはいけないこと

セルフリノベ勢として気になるのはここだと思います。

DIYで「やってもいい」範囲の一例

  • 給湯器まわりの外壁塗装・足場など、ガスに触れない部分の工事
  • 撤去後の穴埋め(モルタル補修や外壁のパッチ)
  • ガス会社とのやり取り・図面の整理
  • どの位置にどんな配管・機器があったかを写真や図面に記録すること

これらはあくまで「ガス設備に触れない」範囲なので、DIYの守備範囲に入ります。

DIYで「絶対にやってはいけない」こと

  • LPガス給湯器を自分で外す
  • ガス管のナットを緩める・切断する
  • 地中のガス配管を自分で掘り当てようとする
  • 「どうせ死んでる管だから」と判断してキャップを外す・叩く

これらは事故につながりかねませんし、法律上も資格者の作業とされている部分です。(経済産業省, 2024)(日本ガス機器検査協会, 2017) Ministry of Economy, Trade and Industry

セルフリノベ好きほど「自分でやりたく」なりますが、
ガスだけは「プロに丸投げする勇気」が大事なジャンルです。


LPガス給湯器から電気給湯器に変えるときの全体像

ここからは、実際の流れをステップごとに整理していきます。

流れをざっくり書くと、こうなります。

  1. 現状のガス設備を把握する
  2. LPガス事業者 or ガス工事店に「配管確認+撤去」を依頼する
  3. ガス給湯器+配管の閉栓・撤去工事をしてもらう
  4. その後に電気給湯器工事(電気工事+水回り接続)をしてもらう

ポイントは、
「ガス撤去」と「電気給湯器設置」は、ほぼ別プロジェクト
として考えることです。


現状のガス設備を整理する

まずは、今自分の家のLPガス設備がどうなっているかを整理しましょう。

確認したいポイント

  • ガスメーターやボンベは残っているか
  • 屋外に露出しているガス配管はどこを通っているか
  • 給湯器まわりのガス管は「地中から立ち上がっているのか」「外壁から出ているのか」
  • 近所の家へのガス配管が、自分の敷地を通っていそうか(目視できる範囲で)

ここでやっておくと便利なのが、

  • 写真をいろいろな角度から撮っておく
  • 手書きでもいいので簡単な配管ルートのスケッチを残しておく

将来、配管を完全に撤去できなくても、
「どの辺を掘ったら危ないか」を把握できるだけでリスクはぐっと下がります。


ガス会社・ガス工事店にどうお願いするか

次は、LPガスのプロに相談するパートです。

どこに連絡すべきか

日本では、LPガスの「供給設備」は販売店(ガス会社)、
「消費設備」(家の中の配管や機器)は原則として消費者が管理責任を持ちます。(経済産業省, 2022) Ministry of Economy, Trade and Industry

しかし、実務的には

  • 元のLPガス販売店(分かればベスト)
  • 近隣でLPガスを扱う販売店
  • LPガス設備工事ができるガス工事店

のどこかに、

「既存のLPガス配管がどうなっているか確認してほしい」

と相談する形になります。

電話やメールで伝えるときの文例

例えば、こんな感じです。

「中古住宅を購入してセルフリノベーション中です。
前オーナーがLPガスを解約していて、どの会社と契約していたか不明です。
既存のLPガス給湯器を撤去して電気給湯器に切り替えたいのですが、
敷地内のLPガス配管が生きているかどうか分からないため、
『配管の死活確認と、必要であれば撤去・閉栓工事』の見積もりをお願いできますか。」

ポイントは、

  • 「自分で勝手に撤去しない意志」を見せる
  • 「電気給湯器に切り替えたい」というゴールを伝える
  • 「配管が生きているか分からない」という不安要素を正直に話す

このあたりを押さえておくと、
業者側も状況をイメージしやすくなります。


配管の死活確認と撤去工事の中身

実際の現地調査や撤去工事では、次のようなことが行われます。

1)配管の死活確認

  • ガスボンベや元栓まわりの確認
  • 圧力試験器を使ってガスが残っているか確認
  • ガス検知器で漏れの有無をチェック

家庭用のガス検知器は市販品もありますが、
プロが使うものは精度や仕様が異なります。(経済産業省, 2022) Ministry of Economy, Trade and Industry

DIY用途としては、

  • 自宅の安全確認用に「家庭用ガス漏れ警報器」を導入する

といった形で活用するとよいと思います。(でも、だいたいプロパンガス使ってるならそもそも導入時や契約時に渡されるはず)

2)給湯器本体の取り外し

  • ガス栓を閉じたうえで、配管接続を外す
  • 給湯器本体を撤去(壁掛け・据え置きかによって作業方法が変わる)
  • 撤去後のガス管を適切に閉塞(キャップやプラグで封印)

この「ガス管の閉塞」こそ、資格者が行うべき重要作業です。(液石法・関連告示) Ministry of Economy, Trade and Industry

3)地中配管の扱い

「地中配管が原因で断られる」の正体であることが多い部分です。

  • 敷地内だけで完結する配管なら、撤去 or 末端を閉塞して土中封印
  • 近所の家への配管が並走している場合、簡単には撤去できない
  • 一部だけ死管、別のルートが現役というケースもある

このため、地中配管の扱いはケースバイケースであり、
現場を見たうえで業者が「どこまで触れるか」を判断します。


LPガス撤去にかかる費用の目安

お金の話も気になるところなので、
信頼できる情報源から拾った相場を整理しておきます。

あなたのように

「既存配管の死活確認+必要部分の撤去・閉栓」

というケースでは、

  • 調査+撤去で数万円〜10万円台前半
  • 配管のルートが複雑・長い場合や、追加工事が必要な場合はそれ以上

と見ておくと、心理的な準備がしやすいと思います。

契約内容(無償貸与契約・違約金など)によっても変わるので、
過去の契約書が見つかるなら必ずチェックしましょう。(LPガス契約解説サイト等) Propane NPO


電気給湯器工事との「境界線」を意識する

ここまでがガス側の話です。
ここからは、ガス撤去と電気給湯器工事の関係を整理します。

電気工事そのものに「深い掘削」は不要

電気給湯器(電気温水器・エコキュート)への交換では、

  • 200V専用回路の配線(壁・天井・床下経路)
  • 給水・給湯・排水管の接続
  • エコキュートならヒートポンプ用の基礎ブロック設置

といった作業が中心で、
基本的に「深く地面を掘る必要」はありません。

ただし、基礎ブロックを新設するときに、
地表から数センチ程度を整地することはあります。

それでもガス撤去が先なのはなぜか

問題は、掘削そのものではなく

「近くに生きているガス管があるかもしれない」

というリスクです。

ガス撤去が済んでいない状態で外構まわりをいじると、

  • 偶然スコップで浅く差し込んだ場所に配管がいた
  • 近所の家のLPガス配管を損傷させた

といった最悪のシナリオも考えられます。

そのため、電気屋さんの立場からすると、

「ガス関係がグレーな現場」はできれば触りたくない

という心理が働きます。

ここを理解しておくと、
最初に電気屋に断られた理由も、だいぶクリアに見えてくるはずです。


よくあるトラブルと回避のコツ

契約トラブル

  • 無償貸与契約で、撤去費用や違約金が発生
  • 誰が撤去費用を負担するか曖昧なまま話が進む

対応としては、

  • 契約書をできるだけ発掘する
  • 分からなければ、現地を見に来た業者に「契約上の撤去費用が発生するか」を必ず確認
  • 口頭だけでなく、メールや見積書で文書として残す

ことが大切です。(LPガス契約解説サイト) Propane NPO

コミュニケーションのすれ違い

  • 「電気給湯器工事を頼んだのに、なぜガスは触ってくれないの?」
  • 「ガス屋に相談したら、電気部分は別だと言われた」

これは、そもそも

「ガス撤去」と「電気給湯器設置」が別仕事

だから起きるすれ違いです。

最初から

「ガス撤去はガス屋、電気給湯器は電気屋」

と頭の中で分けておくと、
ストレスがぐっと減ります。


あると安心な道具・グッズ(アフィリエイト向けアイデア)

  • 家庭用ガス漏れ警報器
    • 「LPガス用 ガス漏れ警報器」などで検索すると多数ヒットします。
    • 撤去前後の安全確認用として
  • 距離計・メジャー
    • 「レーザー距離計」「5mメジャー」など。
    • 配管の位置を記録するときに便利なので、「図面づくりのお供」として

海外の読者への一言補足(日本では、という前提)

この記事は日本のLPガス制度と法律(液石法)を前提に書いています。
海外では、

  • ガス設備工事に必要な資格
  • ガス会社と消費者の責任分担
  • 配管撤去のルール

が大きく異なる場合があります。

海外の読者に伝えたいのは、

「どこの国でも、ガス配管・ガス機器の撤去は『資格者の仕事』であることが多いので、
 セルフリノベでもガスだけは必ずプロに頼んでください」

という一点です。


まとめ:ガス撤去は「プロに任せる設計」をして、セルフリノベを加速させる

最後に、セルフリノベ目線でのまとめです。

  1. LPガス配管・給湯器の撤去は、法律上も安全上も「資格者の仕事」
  2. DIYでできるのは「情報整理・記録・周辺工事」までにしておく
  3. まずは現状のガス設備を写真とメモで整理する
  4. LPガス販売店 or ガス工事店に「配管の死活確認+撤去・閉栓工事」の見積もりを依頼する
  5. ガス撤去が終わってから、電気給湯器工事を別枠で進める
  6. 契約書・見積書は必ず保存し、「誰がどこまで負担するか」を明文化しておく

ガス撤去の部分を安全にクリアできれば、
その後の電気給湯器・断熱改修・水回りリノベなど、
やりたいセルフリノベの自由度は一気に上がります。

「ガスだけはプロに任せる」
その代わり、「計画・調査・記録・仕上げ」はとことんDIYで攻める。

そんな役割分担で、楽しく安全にリノベを進めていきましょう。

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それでは、ここまでよんでいただきありがとうございました!


参考文献・参考サイト

(いずれもハゲタカジャーナルではなく、公的機関・専門団体・専門サイトを中心にしています)

  • 経済産業省. 「液化石油ガス設備士」〔液石法に基づく資格制度の解説〕 Ministry of Economy, Trade and Industry
  • 経済産業省. 「LPガスの安全・規制」「LPガスの安全」〔LPガス保安・災害対策〕 Ministry of Economy, Trade and Industry.
  • 高圧ガス保安協会. 「液化石油ガス設備士講習」〔LPガス設備工事に関する講習制度〕 khk.or.jp
  • 日本ガス協会. 「ガス機器設置スペシャリスト(GSS)制度」 gas.or.jp.
  • 日本ガス機器検査協会. 「ガス接続には資格が必要です!」〔LPガス機器の接続には液化石油ガス設備士等の資格が必要であることを啓発する資料〕 一般社団法人 日本ガス石油機器工業会(JGKA)
  • プロパンガス料金や工事費用の解説サイト(プロパンガス料金消費者協会、LPガスNPO等)〔LPガス配管工事費用や撤去費用の相場情報〕 Gas Ou
  • ガス管撤去・解体工事関連の専門サイト〔都市ガス・LPガスの撤去費用や解体時の注意点の解説〕 株式会社リブリッシュ.

このあたりを記事の下部にリンク付きで紹介しておくと、
読者にも「情報ソースの透明性」と「クリエイターへのリスペクト」が伝わりやすくなります。

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