家の購入決定!今後の手順は?(決済・引渡しまでで迷わないロードマップ)

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おつかれさまです。DIY Renovaです。

このページを見ているということは!

家を購入されたのでしょう。あるいは、家を購入することを決めたのでしょう。

おめでとうございます!


物件を「購入する」と決めた瞬間から、やることは一気に増えます。しかも不動産は、手続きが一つズレるだけで決済日が動いたり、引渡しが遅れたり、余計な費用やストレスが発生しがち。

このページでは、家を買った人が「決済・引渡し」までにやることを、抜け漏れが出にくい順番でまとめます。
セルフリノベに関心が高い人にも刺さるように、「引渡し前に取っておくべき情報」や「当日トラブルを避ける確認ポイント」も、手順の中に組み込みます(施工方法そのものには踏み込みません。ここはあくまで購入手続き特化です)。

そして、一番注意していただきたいのは、この記事はあくまで参考であり、必ずしもこの手順だけではないことをご承知ください。常に、取引中の不動産担当の方と確認をお願いいたします。

そもそも自分の家のリノベーション・リフォームってどこまでやっていいの?どこから始めればいいの?というかたはこちらから。具体的なリフォームの工程や施工などについて知りたい方はこちらのページも是非ご覧ください!

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それでは、どうぞ。


まず全体像:契約後〜決済・引渡しまでの「普通の流れ」

ざっくり言うと、契約後は次のラインで進みます。

  • 境界・測量など(ある場合は完了待ち)
  • 決済日(引渡し日)の確定
  • 住宅ローンの本審査〜金銭消費貸借契約(ローン契約)
  • 火災保険の見積・加入(ローン条件に入ることが多い)
  • 司法書士と登記書類の準備(所有権移転登記、抵当権設定登記など)
  • 決済当日:最終確認→送金→鍵と書類の受領→登記申請

この「決済・引渡し」は、一般に売主と買主が同じ場で同時に履行するのが原則で、順番や確認がとても大事です(国民生活センターの解説に、当日の一般的な流れと注意点がまとまっています)。国民生活センター


①(該当する人)確定測量・境界の作業があるなら「完了条件」を先に固める

「確定測量完了を待つ」は、かなり重要です。
土地の境界があいまいなままだと、引渡し後に隣地トラブルが起きやすく、そもそも売買契約で「確定測量図の交付」が条件になることもあります(確定測量の目的は、将来の境界トラブル予防という説明が一般的です)。長谷工の仲介.

ここでのコツは2つ。

  • 「何が揃ったら完了か」を文章で明確にする(確定測量図、境界確認書、筆界確認の状況など)
  • 完了が決済日に間に合わない可能性が出たら、早めに決済日変更の協議を始める(測量が間に合わない場合の決済日調整に触れた資料もあります)国民生活センター

セルフリノベ目線で言うと、境界が確定していると「外構」「雨水の排水方向」「越境物(ブロック塀・配管)」の見通しが立ちやすい。つまり後からの揉め事を減らしやすいです。ここは急がば回れ。


② 最終決済日(引渡し日)を決める:ゴール日が決まると全部動く

決済日が確定すると、次が一気に固定されます。

  • 銀行の融資実行日(多くは引渡しと同日になりやすい)
  • 火災保険の開始日
  • 司法書士の立会い日・登記申請の段取り

「融資実行が引渡しと同日になりやすい」のは、担保設定(抵当権設定登記)を同時に進める必要があるため、という説明がよく見られます。イオンハウジング.

ここでの実務ポイントは、「平日縛り」が出やすいこと。銀行・司法書士が動ける日程がベースになるので、候補日を2〜3日用意しておくとスムーズです。

最低有休一日分はこの日のために残しておきましょう。


③ 住民票・印鑑証明など、本人確認系の書類をそろえる(転居は焦らないでOK)

わたしは「住民票移転して住民票2通・印鑑証明2通」そろえてくださいと担当の不動産の方から伝えられましたが、ここは一点だけ注意。

  • 住民票を「いつ移すべきか」は、物件の状況(まだ住めない/住める)と、登記の住所の扱い、銀行の運用で変わります
  • 先に移せない場合も普通にあります(例えば引渡し前に住めない、賃貸が残っている等)

大事なのは、「決済日に必要な書類が揃うこと」。登記申請書の様式でも、実印(印鑑証明と同じ印)での押印など、本人確認の厳格さが前提になっています。法務局

なのでおすすめは、こう。

  • 司法書士に「登記の住所はどうするか(現住所か、新住所か)」を先に確認
  • 銀行にも「住民票の住所」「勤務先や現住所変更の扱い」を確認
  • そのうえで、住民票・印鑑証明を必要通数だけ取得

「役所でもらう紙」をなめない。ここが揃わないと、決済当日に全員集合していても止まります。


④ 金銭消費貸借契約(ローン契約)で決まること:サインする前に見るポイント

金銭消費貸借契約は、ざっくり言えば「銀行からお金を借りる本契約」です。ここで確定するのは主に次の3つ。

  • 借入金額、金利タイプ、返済条件
  • 融資実行日(=決済日に直結)
  • 必要な加入条件(団信、火災保険など)

住宅ローンを借りるとき、火災保険加入を求められるケースが多い、という説明は保険会社の解説でも明示されています。ソニー損保

セルフリノベ予定の人は、ここで必ず意識してほしい点がひとつ。
「引渡し直後に一時的に住めない(工事前提)」でも、ローンの条件や保険の設計には影響する場合があります。ここは「黙って進める」より、正直に相談して設計した方が事故りにくいです(保険金が絡むと後でしんどい)。


⑤ 火災保険:見積→決定→開始日の設計(引渡し日とセットで考える)

火災保険は「とりあえず入る」になりがちですが、購入手続きの中では超重要タスクです。

  • 開始日:基本は「引渡し日」
  • 期限:引渡し直前にバタつきやすいので、早めに見積比較を開始するのが現実的(引渡しの2週間前を目安、などの解説があります)自保険

最低限ここだけは決めておくと迷いにくいです。

  • 補償対象(建物のみ/家財も)
  • 水災、風災、地震保険の要否(地域特性と予算で判断)
  • 免責金額(小さな損害を自己負担にするかどうか)

海外の人向けに一言で言うと、日本の不動産購入は「登記」「ローン」「保険」が同じ日に束ねられやすい。だから火災保険は、書類としてもスケジュールとしても、決済の一部です。


⑥ 司法書士と登記:決済当日に止まりやすいので、ここを最優先で固める

決済当日に何が起きているかというと、実は「お金を払う」以上に「登記できる状態か確認する」が本体です。
国民生活センターの資料でも、まず司法書士が登記関係書類を確認し、その後に残代金支払い、鍵・書類の受領、という流れが示されています。国民生活センター

司法書士は、不動産登記などの法律手続きの専門家で、登記の代理を担います(司法書士会連合会の業務説明でも、不動産登記が主要業務に含まれます)。日本司法書士会連合会

そして実務あるあるですが、ローンを使う場合「銀行指定の司法書士」になることがあります。

ここは銀行に「指定かどうか」を確認しておくのが安全です(銀行・案件で運用が変わるため)。

この段階で作ると強いのが「決済チェックリスト(書類版)」。

  • 司法書士から依頼された書類(住民票、印鑑証明、本人確認書類など)
  • 銀行提出書類
  • 決済日に支払う費用の内訳(残代金、仲介手数料、登記費用、固定資産税精算金など)

「当日なんとかなるでしょ」で、なんとかなりません。全員の時間が溶けます。


⑦ 再度の現地見学(最終確認)は、やるべき:引渡し直前の立会い確認が推奨される

中古住宅は特に、引渡し後に「建物・設備に不具合があった」「聞いていた付属設備がない」などが起きやすい、として、決済・引渡し直前の立会い確認が推奨されています。国民生活センター

セルフリノベ勢の「最終確認」は、楽しさもあります。
ここは気持ちよくやり切るために、持ち物を固定しましょう。

  • スマホ(動画で撮る。口頭説明は必ず録音・撮影)
  • メジャー、レーザー距離計(Amazon/Yahooで定番。買うならここが一番使う)
  • 懐中電灯(昼でも床下点検口や天井裏で要る)
  • 小さめの脚立(許可があれば。無理しない)
  • ラベルシール or マスキングテープ(「この鍵は倉庫」「これは給湯器」みたいに貼る)

確認の観点は「購入手続き」に直結する範囲に絞るとブレません。

  • 引き継ぐもの(鍵の本数、リモコン、取説、保証書)
  • 重要書類(建築確認済証・検査済証、図面、測量図など。引継ぎの例が公的資料にも出ます)国民生活センター
  • 設備の状態(契約書・付帯設備表と一致するか)
  • 境界の確認(境界標、越境の有無、境界確認書)国民生活センター

さらに、引渡し前点検の重要性は海外でも研究対象になっていて、引渡し前検査の標準化が紛争抑制に寄与する、という議論もあります(住宅引渡し前点検に関する研究)。MDPI(Chen, J.-H.; Pan, H.-H.; Wang, T.-K.; Wei, H.-H. Housing Transfer Inspection: What Are the Priorities? Buildings 202313, 2573. https://doi.org/10.3390/buildings13102573)


⑧ 決済当日の流れ:当日は「確認→送金→受領→登記」で進む

決済当日は、基本的に次の順で進みます(一般的な流れ)。国民生活センター

  1. 司法書士が登記書類一式を確認(ここで止まると、その日は詰み)
  2. 買主が、鍵や図面など引継ぎ物を確認
  3. 問題なければ、残代金や精算金を支払う
  4. 売主が入金を確認したら、買主が登記書類等を受領して完了

ここでの「やらかしポイント」は、だいたいこの3つに集約されます。

  • 入金確認のタイムラグ(振込しただけでは着金していないことがある)国民生活センター
  • 書類の不備(印鑑証明の期限、住所不一致、委任状不足など)
  • 引継ぎ物の確認漏れ(鍵が足りない、書類がない)

なので、当日の自分タスクはシンプルに。

  • 「事前に作ったチェックリスト」を上から潰す
  • 追加で判断しない(判断は事前に済ませる)
  • 不明点はその場で記録して、誰がいつまでに対応するか決める

⑨ 引渡し後:やることは「保存」と「初動の整備」

引渡しを受けた後は、トラブルが数年後に表面化することもあるので、売買契約書や重要事項説明書などの書類を整理・保管する重要性が指摘されています。国民生活センター.

ここでセルフリノベ勢におすすめの初動は、あくまで「手続きに効く」範囲で。

  • 受け取った書類をスキャンしてバックアップ(クラウド+ローカルの二重)
  • 鍵・設備リモコン・取説を一か所に集約
  • 立会い確認で撮った写真・動画をフォルダ分け(後から「言った言わない」を減らす)

「工事」はまだ始めなくていい。まずは情報を固める。情報は資産です。


よくある質問:自分が損しないための考え方

Q:ライフライン費用はいつから誰の負担?

一般には、引渡し日を境に売主→買主へ移る形で整理されることが多いですが、最終的には契約で定めます。迷ったら「契約書の条項」と「仲介担当の説明」をセットで確認しましょう(口頭だけで終わらせない)。

Q:重要事項説明って、そんなに大事?

大事です。不動産取引は複雑で、購入者の不測の損害を防ぐために、宅地建物取引業者に説明義務が課されています(制度趣旨と条文趣旨の整理)。国土交通省
だからこそ、受け取った書面は「保存」が正義。


まとめ:この順番で動けば、決済・引渡しはかなり安定する

最後に、今日から動ける形に落とします。

  • 「決済日」を確定させる(候補日を複数)
  • 「測量・境界」があるなら完了条件を明確化
  • 銀行に「司法書士指定の有無」「必要書類」「火災保険条件」を確認
  • 火災保険は「引渡し日開始」で逆算し、見積比較を開始 自保険.
  • 司法書士から来る書類リストを最優先で揃える(実印・印鑑証明・住民票など)法務局.
  • 引渡し直前の立会い確認を入れて、引継ぎ物を撮影・記録 国民生活センター.

ここまで整えると、セルフリノベの「準備運動」も、めちゃくちゃ気持ちよく始められます。

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参考文献・おすすめ(リスペクト)

  • 国民生活センター「残金の支払いと物件の引渡し・取引でトラブルになったら」(決済・引渡しの一般的フロー、立会い確認の推奨、同時履行の考え方)国民生活センター
  • 国土交通省「重要事項説明・書面交付制度の概要」(重要事項説明の制度趣旨と義務)国土交通省
  • 法務局(法務省)関連資料「登記申請書」様式PDF(登記申請における押印・記載の扱いの一例)法務局
  • 日本司法書士会連合会「司法書士の業務」(司法書士が扱う手続き領域の整理)日本司法書士会連合会
  • Chen, J.-H.; Pan, H.-H.; Wang, T.-K.; Wei, H.-H. Housing Transfer Inspection: What Are the Priorities? Buildings 202313, 2573. https://doi.org/10.3390/buildings13102573(引渡し前点検の重要性と紛争抑制の議論)

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