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DIYで挑む後付けバルコニーの撤去と交換方法【セルフリノベーション】

みなさんこんにちは、DIY Renovaです!

ここ最近、セルフリノベーションが注目を集めています。住宅の一部を自分の手で改良する喜びは、ただお金を節約できるだけでなく、住まいへの愛着を深める大きなきっかけにもなります。本記事では、特に「後付けベランダ・バルコニーの撤去と交換」にフォーカスし、日本の木造住宅(最大2階建て想定)で素人でも挑戦できるように、工学的な定量的根拠も含めつつできる限りわかりやすく解説します。

もちろん安全第一ではありますが、この記事を読めば「やってみよう!」と行動に移せることを目指しました。

本記事はステップバイステップで進められるように構成しており、日本の住宅事情に沿った内容になっています。海外の工法や製品で参考になるものはできるだけ言及しますが、基本は日本向けの方法を軸にしています。後半ではさまざまな工法の一覧と、それを選ぶ基準についても整理しています。ぜひ最後までご覧ください。

それでは、どうぞ。

Table of Contents

なぜセルフリノベーションでベランダ・バルコニーをやるのか

「セルフリノベーションでベランダを手がけるのは難しそう…」と考える方も多いでしょう。しかし近年のDIYブームやインターネットの普及により、以前よりも正しい情報にアクセスしやすくなりました。そして、自分で取り組むメリットは次のように数多くあります。

  • 「コスト削減」:業者に依頼すると大掛かりな足場設置や人件費が発生しますが、自作や補修をセルフで行うことで費用を大幅に抑えられます。
  • 「自由度」:ベランダのデザインや仕上げを自分好みにできる。
  • 「愛着」:自分の手で改修することで、住まいへの愛着が増す。
  • 「学び」:木造住宅の構造や防水技術などを知る良い機会となり、今後のメンテナンスや他のリノベーションにも役立ちます。

もちろん失敗した場合のリスクはあります。とはいえベランダ・バルコニーは「構造躯体そのもの」というよりは「外付けの構造部」であり、専門性は必要とはいえ住宅基礎全体をいじる工事よりはハードルが下がるともいえるでしょう。

工程全体の流れ

今回扱う大きな工程は以下のとおりです。

  1. 現状調査(構造、劣化状況の確認)
  2. 解体(既存ベランダ・バルコニーの撤去)
  3. 下地・躯体の修繕や補強
  4. 新しいベランダ・バルコニーの選定と設計
  5. 取り付け方法(複数の工法あり)
  6. 防水・仕上げ
  7. 安全確認

それぞれのステップで必要な工具や留意点を説明し、DIY初心者でもわかりやすいように構成していきます。

STEP 1: 現状調査

1-1. 構造と劣化状況の把握

まず最初に行うべきは「現状調査」。後付けベランダがどのように住宅躯体に固定されているのか、劣化がどれくらい進んでいるのかを調べます。

  • 「取り付け方法の確認」:壁面に直接固定されているのか、柱を立てて地面に支持をとっているのか、あるいは両方なのかをチェック。
  • 「材質の確認」:木製・スチール製・アルミ製など、既存バルコニーの材質を見極める。
  • 「腐食・サビ・ひび割れの有無」:木製の場合は腐りや虫食いがないか。金属製の場合はサビや溶接部分の劣化を確認。

木造住宅の場合、築年数が古いとどうしても劣化や水漏れが発生しやすくなります。特に「壁際の防水処理の不備」や「排水ドレンの詰まり」は雨漏りやシロアリ被害の原因となりやすいです。

1-2. 耐荷重の目安を考える

ベランダ・バルコニーは人が集まるだけでなく、プランターなどの重量物を置く場合もあるため、一定の耐荷重が求められます。日本の住宅においてベランダやバルコニーの設計荷重は「180~200kg/m²」を想定しているケースが多いです(建築基準法上は「積雪荷重」を考慮しなければならない地域もあり、地域や使用目的によってはさらに高い荷重が必要になります)。

DIYであっても、以下のような観点で耐荷重を見込むことが大切です。

  • 「人が数人乗ることを想定」:1人あたり60~70kgとし、最低でも2~3人分は余裕を見る。
  • 「物の重量」:プランター、物干し台、大型の収納ケースなどを想定。

現状のベランダがこの基準を満たしているかどうか、必要があれば補強や交換を考える必要があります。

STEP 2: 解体(撤去作業)

2-1. 安全第一

解体は想像以上にホコリやがれきが出ます。また高所作業となるため落下事故のリスクも大きいです。「ヘルメット」「安全靴」「軍手」「保護メガネ」などの保護具を着用し、なるべく二人以上で作業しましょう。さらには養生シートやブルーシートを敷き、周囲が傷つかないように配慮します。

2-2. 解体手順

  1. 「手すりや壁面パネルの取り外し」:まずは外装材や手すりから取り外す。ビスやボルトを外し、ばらばらにする。
  2. 「床材の取り外し」:デッキ部分(木材やFRPなど)をひとつずつ外す。腐食が進んでいる場合は破損に注意。
  3. 「骨組みの撤去」:スチールやアルミのフレーム、もしくは木の角材などを緩めて撤去。壁面との固定部分を丁寧に外し、住宅本体を傷つけないように作業する。
  4. 「柱(支柱)の撤去」:地面に直接立っている柱がある場合は、コンクリートで固められていることもあるので、電動ハンマーや斫り機などが必要になる場合あり。

2-3. 廃材の処分

解体後の廃材は処分する際に分別が必要となります。金属は金属、木材は木材でそれぞれ分別し、自治体のルールに従って産業廃棄物として処分しましょう。アルミ材はリサイクル業者に持ち込むと買い取ってくれることもあります。

STEP 2-1: 2Fベランダ解体時の足場と作業計画

2階に設置されたベランダの解体作業は、1階部分の構造や周囲の環境に大きな影響を及ぼすため、慎重かつ安全を最優先に進める必要があります。特に高所作業となるため、誤った判断が「落下事故」や「住宅本体の破損」につながる可能性もあります。

この章では、2階ベランダの解体に必要な足場の考え方、作業計画、手順について、実際に作業できるレベルの内容で解説します。


なぜ足場が必要なのか?

地上から2階バルコニーの床下までの高さは、通常2.5〜3.5mほど。これは脚立や簡易台だけでは「安定した作業」や「部材の受け渡し」が難しくなる高さです。特に以下のような作業を伴う場合、足場がなければ非常に危険です。

  • ベランダ床材の切断・取り外し
  • 柱やフレームの解体と撤去
  • 重量部材の吊り降ろし
  • 壁面や軒天の確認・補修

また、作業時に不用意にバールやインパクトドライバーなどの工具を落とすと、人身事故や住宅の破損にもつながるため、作業スペースを広く取ることが非常に重要です。


足場設置の基本パターン

パターン1:単管足場(クランプ式)

もっとも一般的でDIYでも利用できるのが、単管パイプを使った足場です。ホームセンターや足場業者からレンタルでき、「必要な範囲だけ設置」することが可能です。

  • 支柱に48.6mmの単管パイプを使い、直交クランプで水平材を設置
  • メッシュの作業床(鋼製布板)を固定
  • 落下防止の手すりを三段(腰・胸・膝)に配置
  • 壁側にもアンカーで緊結して安定させる

設置には多少の技術と安全知識が必要ですが、数日間だけ借りて作業するには最もコストパフォーマンスに優れます。

パターン2:ローリングタワー(移動式足場)

設置スペースが限られる現場では、キャスター付きの移動足場「ローリングタワー」もおすすめです。高さ3m~5m程度まで調整でき、解体作業の位置に合わせて左右に動かせます。

  • 作業床のサイズは90×180cm程度が一般的
  • 使用前に必ず地面の水平とブレーキロックを確認
  • 一人作業では不安定になりやすいので、常に複数人で作業する

※ただし風の強い日は転倒リスクがあるため、必ず養生ロープや重りを併用してください。

パターン3:簡易足場+脚立の併用(簡易補強)

短時間の小規模作業(例:手すりのみの撤去)であれば、広い踏み台付き脚立や折りたたみ足場台(作業台)を使って作業する方法もあります。ただしこれは「あくまで一時的・軽作業」用です。

  • 風がない日に限る
  • 補助者が脚立を支える
  • 梁や高所作業に使わない(体を乗り出すと危険)

安全な作業順序と注意点

2Fのベランダ解体では、「床材」や「手すり」を急に外すとフレームのバランスが崩れ、落下の原因になることがあります。以下のような順序で解体を進めると安全性が高まります。

  1. 作業エリアの養生:地面にブルーシートを敷き、落下物による破損を防止。植木やエアコン室外機がある場合は事前に移動。
  2. 足場設置・確認:必ず2人以上で足場を設置し、水平・垂直の確認と揺れの点検を行う。
  3. 手すり・フェンスの撤去:手すりや柵をインパクトドライバーで外す。必要ならカットして少しずつ降ろす。
  4. 床材の撤去:ベランダ床を一枚ずつ慎重に外す。腐食部分は崩れやすいため足を乗せない。
  5. フレームや柱の解体:梁や桁材を緩める。力を入れる前に「他部材とどこで接続されているか」を確認してから進める。
  6. 部材の地上搬出:長物や重い部材は必ずロープで吊り降ろすか、2人以上で分担して搬出。
  7. 下地点検:解体後の壁面や軒天を点検し、必要なら補修。

DIYで足場を使う際の心得

  • 「高所作業は常に2人以上で」:1人では足場の揺れや誤作業時に助けを呼べない。
  • 「作業前に必ず天気をチェック」:雨風の強い日は中止。濡れた鉄パイプは非常に滑りやすい。
  • 「工具は落とさないよう腰袋へ」:インパクトやバールなどをうっかり落とすと重大事故につながる。
  • 「養生は必ず」:ガラスや塀、車両などへの損害を防ぐため、しっかり保護する。

※足場を使う場合はいずれも設置スペースと周辺環境を加味して判断してください。


2Fベランダの解体は、構造や素材の理解と同時に「作業足場の安全確保」が成功の鍵になります。特に「作業に十分なスペースを設けて足場をしっかり作ること」は、解体のしやすさだけでなく事故防止にも直結します。

「足場を先にしっかり確保しておく」ことが、作業全体の効率・安全・品質を左右します。「ついでにやる」「脚立で何とかなるだろう」という軽い気持ちは大事故を招く危険がありますので、費用はかかっても足場確保を最優先してください。

STEP 3: 下地・躯体の修繕や補強

3-1. 腐食やシロアリ被害の確認

撤去後は、外壁や軒部分の状態がむき出しになります。ここで「木部の腐食」や「シロアリの被害」を念入りにチェックしましょう。木材がボロボロになっている、穴が開いている、柔らかくなっているなど異常を発見したら、被害部分は徹底的に除去し、新しい木材と交換します。

3-2. 適切な補修材の使用

木造住宅の補修には、構造用合板や防腐処理された角材を使用します。必要に応じて金物補強(補強金具、筋交い金物、ホールダウン金物など)を行い、構造に問題がないかを確認しましょう。水が入りやすい部分にはシーリング材を使って防水処理を施します。

3-3. 基礎や土台の点検

ベランダ支柱が地面に接するタイプの場合、土台や基礎との接合部も要チェックです。日本の木造住宅の場合、湿気が溜まりやすい場所では土台の腐食が進んでいる可能性もあります。「防腐材+防湿シート」で保護し、水が溜まらない勾配づくりも検討してください。

STEP 4: 新しいベランダ・バルコニーの選定と設計

4-1. 目的・予算・デザインを考慮

ベランダ・バルコニーには「用途に応じた様々な工法やデザイン」が存在します。洗濯物を干すだけなのか、ガーデニングを楽しむのか、家族でバーベキューできるほどのスペースが欲しいのか。それによって必要な広さや耐荷重が変わります。

4-2. 材質の選択

代表的な材質は以下のとおりです。

  • 「木製」:ナチュラルな雰囲気でDIYしやすい。ただし防腐・防水処理が必須。定期的なメンテナンスが必要。
  • 「スチール製」:強度が高く、形状の自由度も高い。サビ対策が重要。
  • 「アルミ製」:軽量でサビに強い。既成品のキットが豊富で施工が比較的容易。
  • 「FRP(繊維強化プラスチック)」:水や腐食に強く、防水性が高い。一体成型した床材が市販されている。

DIYの場合、施工のしやすさやメンテナンス性を考えるとアルミ製キットやウッドデッキタイプが人気です。

4-3. 海外の工法も参考に

海外では「コンポジット材(樹脂と木粉の複合材)」を使ったデッキシステムも普及しています。日本でも入手可能な製品が増えてきており、木の質感を保ちながら腐食に強い点が特徴です。価格はやや高めですが「長寿命でメンテナンスが少ない」のがメリットです。

4-4. 設計荷重とサイズ

先述したように、荷重の目安は「180~200kg/m²」。広いバルコニーほど想定される人数や物量も増えますから、構造計算の簡易的な方法として以下を参考にしてください。

  • 床面積 × 200kg/m²で想定重量を割り出す
  • その想定重量に対し、柱・梁・基礎などの強度計算を行う(DIYなら専門家に相談するか、製品メーカーのマニュアルを活用)

建築基準法上はバルコニーを増設する場合、構造的な増改築と見なされることがあります。可能な範囲で専門家の意見を取り入れると安心です。

4-5. 購入先

様々な購入先がありますが、リフォームお助けDIYエクスショップコーナンでの検討が可能かなぁと思います!

STEP 5: 取り付け方法(複数工法と選定基準)

ここでは代表的な「外付けバルコニー」の取り付け工法をいくつか挙げ、選定基準や注意点を説明します。

5-1. 工法A:壁掛け式(壁面固定タイプ)

外壁にブラケット(支持金具)を固定し、床面を支えるタイプです。柱が不要なので地面のスペースをとりません。

  • 「メリット」:見た目がすっきり、スペース節約、下のスペースを有効活用できる。
  • 「デメリット」:外壁の強度が重要。負荷が壁面に集中するため、きちんと補強がされていないと危険。
  • 「ステップバイステップ例」
    1. 建物の柱や梁の位置を確認(下地センサーなどで柱位置を探る)。
    2. 支持金具を取り付ける位置を決め、アンカーボルトでしっかり固定。
    3. 金具上に床枠を設置し、床材を貼る。
    4. 手すりや壁面パネルを取り付け、防水処理を施す。

5-2. 工法B:柱建て式(独立支持タイプ)

独立した柱を地面に建てて、上部を住宅の壁面に連結する方式です。

  • 「メリット」:柱が荷重を支えるため建物への負担が少ない。大きめのバルコニーも作りやすい。
  • 「デメリット」:柱設置のスペースが必要。基礎工事がやや大変。
  • 「ステップバイステップ例」
    1. 柱を立てる位置を決め、基礎を掘削(スコップや電動ハンマーで)し、コンクリートを打設。
    2. 柱を固定(アンカーボルトやホールダウン金物を使用)。
    3. 梁や桁を組んで床組を作る。
    4. 床材を敷き詰め、防水処理。
    5. 手すりや壁面パネルを設置。

5-3. 工法C:既成ユニット式(アルミ製やFRP製キット)

ホームセンターやメーカーから販売されている既成ユニットを購入し、組み立て設置する方式です。柱建て式と壁掛け式のどちらもラインナップがある場合が多いです。

  • 「メリット」:施工が比較的簡単で、説明書やサポートが充実している。仕上がりの品質が安定。
  • 「デメリット」:サイズやデザインが制限される。オーダー品でなければ細かなカスタマイズが難しい。
  • 「ステップバイステップ例」
    1. キット付属の取扱説明書に従い、部材の確認・仮組みを行う。
    2. 支持金具や柱を所定の位置に固定。必要に応じて下地の補強を行う。
    3. メインフレームを組み立て、デッキ材や床材を設置。
    4. 手すりや側面パネルを取り付け、防水・シーリング処理を行う。
    5. ボルトやビスの増し締めを行い、最終的に動作確認。

5-4. 選定基準

どの工法を選ぶかは「予算」「広さ」「建物の構造」「施工スペース」「デザイン性」などで決まります。一般的には、費用を抑えたい&比較的コンパクトなバルコニーなら壁掛け式、大きなスペースを確保したいなら柱建て式、施工を簡単にしたいなら既成ユニット式を選ぶとよいでしょう。

STEP 6: 防水・仕上げ

6-1. 床面の防水処理

床面の防水は非常に重要です。雨漏りや腐食を防ぐため、以下のいずれかの方法を選択します。

  • 「FRP防水」:ガラス繊維入りの樹脂を塗布して硬化させる方法。耐久性が高く、メンテナンスが少ない。
  • 「ウレタン防水」:液状のウレタン樹脂を塗布して硬化させる。複雑な形状に対応しやすい。
  • 「塩ビシート防水」:塩化ビニールシートを貼りつける方法。シーム(継ぎ目)を溶着する必要があるが、比較的工期が短い。
  • 「防水塗装」:ウッドデッキの場合は塗料による防水。こまめな再塗装が必要。

6-2. 手すり・壁際のシーリング

雨水が侵入しやすい手すり根元や壁際にはシーリングを丁寧に施します。シーリング材は「変性シリコーン系」など、屋外用で耐水・耐候性に優れたものを使用しましょう。

6-3. 最終仕上げ

見た目にもこだわるなら、木製なら防腐塗装やステイン塗装、スチールなら防サビ塗装、アルミならアルミ用クリーナーなどで仕上げます。歩きやすさや安全性を考えるなら、床材に滑り止め加工を施すのも良いでしょう。

STEP 7: 安全確認

7-1. ボルト・ビスの点検

完成後、全てのボルト・ビスを増し締めし、ぐらつきがないか確認します。特に経年変化で緩んでくる場合があるので、「半年に一度」はチェックすると安心です。

7-2. 耐荷重テスト

家族数人が乗ってみて、安全に使用できるかを軽くテストします。もちろん大きく揺れたり、きしみがあったりする場合は補強や再点検が必要です。

7-3. 防水確認

雨の日やホースで水をかけてみて、「雨漏りや水たまりがないか」をチェックします。少しでも水が浸入しているようであればシーリングや排水溝の改善を行いましょう。

その他の注意点

  • 「自治体の許可」:バルコニーの設置・改築は増築扱いとなる場合があります。建築基準法や地方条例で制限がある地域もあるので、工事前に自治体へ確認を。
  • 「落下物対策」:ベランダやバルコニーの下が人や車の通行する場所であれば、物が落下しても安全な高さや手すり形状を検討すること(建築基準法上、手すり高さは原則110cm以上が望ましい)。
  • 「火気の使用」:木製ベランダでバーベキューをする場合は、耐火マットを敷くなどの火災対策が必要です。

おすすめ工法一覧と選び方

以下に本記事で紹介した工法を一覧にまとめます。目的や予算、施工難度を比較し、自分に合った方法を選びましょう。

  1. 「壁掛け式(壁面固定タイプ)」
    • 長所:建物下部にスペースを確保しやすい
    • 短所:外壁の強度依存大
    • 施工難度:中
    • 費用:中~高(壁補強が必要な場合は高くなりやすい)
  2. 「柱建て式(独立支持タイプ)」
    • 長所:大きいベランダが作りやすい
    • 短所:柱や基礎工事の費用・手間がかかる
    • 施工難度:中~高
    • 費用:中~高(コンクリート基礎などの有無による)
  3. 「既成ユニット式(アルミ製・FRP製など)」
    • 長所:施工マニュアルが充実、仕上がりが安定
    • 短所:規格品で自由度に制限あり
    • 施工難度:低~中
    • 費用:中(製品のグレードによる)
  4. 「ウッドデッキタイプ(DIY)」
    • 長所:ナチュラルな風合い、加工が比較的容易
    • 短所:定期的な塗装やメンテナンスが必須、腐食リスク
    • 施工難度:中~高(大きさによる)
    • 費用:低~高(材質によりピンキリ)
  5. 「海外製コンポジット材タイプ」
    • 長所:腐りにくく、メンテナンス頻度が低い
    • 短所:価格が高め
    • 施工難度:中(製品による)
    • 費用:高め(輸入品やブランド品の場合)

まとめ:セルフリノベーションを成功させるポイント

後付けベランダ・バルコニーをDIYで行うには、解体から始まり、構造補強、防水、仕上げまで、さまざまな工程を踏む必要があります。以下のポイントを押さえておくと、より安全かつ満足度の高い仕上がりを得られます。

  • 「事前の現況調査がすべての基本」:住宅構造の把握や腐食の有無をしっかり確認。
  • 「安全第一」:高所作業なのでヘルメットや安全装備を忘れずに。足場の確保も重要。
  • 「耐荷重・防水に気を配る」:DIYでも荷重計算の概念を理解し、防水処理を入念に行う。
  • 「複数の工法を比較検討」:壁掛け式、柱建て式、既成ユニットなど、用途と予算に合う工法を選ぶ。
  • 「自治体の確認」:違法増築にならないよう建築確認が必要かどうかを調べる。
  • 「定期メンテナンス」:ベランダ・バルコニーは雨風にさらされる部分。定期的に点検・補修を行う。

セルフリノベーションは大変ですが、「完成後に得られる達成感」も格別です。この記事が、皆さんが自分の住まいを少しでも快適にするきっかけになれば嬉しいです。ぜひ安全を最優先しながら、自分の理想のベランダ・バルコニー作りに挑戦してください。

そもそも自分の家のリノベーション・リフォームってどこまでやっていいの?どこから始めればいいの?というかたはこちらから。具体的なリフォームの工程や施工などについて知りたい方はこちらのページも是非ご覧ください!

それでは!

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