通信で2級建築士の資格とるなら確認したい項目

みなさんこんにちは、「DIY Renova」です。この記事では、「日本で通信で2級建築士の受験資格を得るためには、どのような講座を選べばよいのか」という観点から、具体的な事実ベースの情報をふんだんに盛り込みながら解説します。2級建築士に興味を持ったきっかけは、人それぞれですよね。たとえば「DIYを本格的に発展させたい」「将来は家の大規模リフォームを自分で手がけるために資格が欲しい」「副業として建築士関連の仕事もできるようにしておきたい」など。そんな方々に向けて、ここでは受験資格を得るための通信課程について詳しく見ていきます。

なお、2級建築士の試験制度や実際の試験対策そのものではなく、「通信を利用して受験資格を得る手法」や「通信講座選びのポイント」を中心に書きます。建築士法(昭和25年法律第202号)や建築基準法(昭和25年法律第201号)などの法令知識も交えながら、受験資格を得るためのカリキュラムや学習期間、費用の目安などを事実ベースで紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。


2級建築士の受験資格と法的背景

まず、2級建築士を受験するためには「建築士法」で定められた要件を満たす必要があります。大学や専門学校などで建築系の学科を修了していれば、その学歴によっては直接受験資格が得られる場合があります。一方、建築系の学校を出ていない方や、実務経験が不足している方は、国土交通大臣が指定する受験資格認定校(通信制を含む)を修了することで、受験資格を得ることが可能になります。

建築士法第15条前後には、受験資格として「国土交通大臣が指定する建築に関する学科を修めた者」や「実務経験○年以上を有する者」などの条件が書かれています。したがって「建築系の学歴がない」「今からでも受験資格を取りたい」という場合は、「大臣指定の通信講座」を選ぶことが肝心です。この点を間違えてしまうと、受験資格が付与されずに遠回りすることになりますので、非常に重要なチェックポイントといえます。


なぜ通信で受験資格を得るのが注目されているのか

「通信課程」という選択肢が注目される大きな理由は、やはり「働きながら」「家庭と両立しながら」でも学習しやすい点にあります。2級建築士の受験資格を得るためにフルタイムの専門学校や大学に通うのは、社会人にとってはハードルが高いですよね。地方に住んでいる方であれば、都会へ引っ越して通学するのはなおさら難しいかもしれません。そこで「通信講座」ならば、自宅を拠点にテキストやオンライン講義を活用しながら学べるため、ライフスタイルに合わせやすいのです。

ただし、通信といっても「全く一度も通わずに卒業できる」というわけではなく、スクーリング(面接授業)や実技実習などを数回行わなければならない場合が多いです。これも国土交通大臣指定の要件を満たすための仕組みなので、ある程度は通学の時間を確保する必要があります。とはいえ、通常の通学制よりははるかに回数が少なく、スケジュールの融通がききやすいので、社会人や子育て中の方にも継続が可能というわけです。


2025年以降の木造大規模改修と資格の関係

DIY好きの方はご存知かもしれませんが、「2025年からは、木造建築を大規模改修する際に資格者でなければ扱えない範囲が広がる可能性がある」と取り沙汰されています。実際には、建築基準法や関係する政令・省令の改正などが検討されるなかで、「木造住宅でも構造に関わるような大規模リフォームを行うには2級建築士以上の資格が必要」となるケースが増える見通しがあるのです。

これまで「自宅の改修だから資格なんていらないだろう」と思っていた方も、施行時期や施行細則の内容によっては注意が必要です。近年、空き家の改修や古民家再生がブームになっている一方で、安全基準を満たさない改修が行われるリスクを国や自治体が懸念しています。そこで法的な縛りが強化される可能性が高まっているため、「これから本格的に家の構造部分までDIYしたい」という人にとって、2級建築士の資格をもつことは大きなアドバンテージになるわけです。


受験資格取得につながる通信課程を選ぶ際に見るべき項目

「2級建築士の試験を受けられるかどうか」の肝となるのが「国土交通大臣指定の課程であるか」です。以下では、より具体的に「どのような観点で通信課程を選ぶと良いか」について解説します。

「1)国土交通大臣指定校のリストをチェック」

まずは最優先で「国土交通大臣指定の受験資格認定校」であるかを確認しましょう。これを満たしていない通信講座だと、どれだけ学習を頑張って修了しても、「建築士法」で定められた受験資格を得られない可能性が高いです。大手の通信制専門学校や短大、大学などで建築系カリキュラムを持っているところであれば、ほとんどが指定を受けていますが、必ず公式サイトや資料請求で実際のステータスを調べてください。

「2)スクーリングや実習の回数・日程・場所」

通信課程といえども、一定回数はスクーリング(面接授業)や実習が必要です。一般的には年に数回、多いところだと月に1回程度のペースで開催されるケースがあります。地方在住の方や、休日しか動けない社会人の方にとっては「開催地」と「開催日」が自分に合うかどうかは死活問題です。受講を検討する際には、必ずスクーリングの日程表や場所をチェックし、「通学が現実的に可能か」をシミュレーションしてみましょう。

「3)学習カリキュラムと学習期間」

通信制でも受験資格を得るためには、建築士法および関連の省令・告示で指定された「必要単位」を修めなければなりません。たとえば、「構造力学」「建築計画」「建築法規」「建築構造」「建築施工」「建築設計・製図」など、多岐にわたる科目を履修することになります。

これらを修得するために、最短1~2年で終了可能なコースを設置しているところもあれば、じっくり3年かけて学ぶコースもあります。自分の生活スタイルや学習ペースに応じたコースがあるか、学習期間はどの程度柔軟なのかを確認しておきましょう。

「4)学費の目安」

通信講座の費用は、入学金や授業料、テキスト代、スクーリングの交通費・宿泊費などを総合して考える必要があります。受験資格付与までのカリキュラムで、「年間30万円~50万円程度」が一つの目安です。2年課程や3年課程の場合は合計で「60万円~100万円」程度になることもあります。また、スクーリングの旅費がかさむ場合もあるので、事前に詳細を把握しておくと安心です。

なお、学校によっては教育ローンや分割払い制度を用意しているところもあるので、費用負担を一度に捻出するのが難しい方は検討してみるとよいでしょう。

「5)オンラインサポートや教材の質」

通信を主体に学ぶ場合、学習の「孤独感」は避けられない課題となります。そのため、学校側がどれだけオンラインサポートに力を入れているかが継続のカギを握ります。

たとえば「講師への質問フォーム」「専用の学習管理システム」「動画での講義配信」「オンラインコミュニティ」「個別面談」などの仕組みがあると、学習の不明点を解消しやすく、モチベーションを維持しやすいでしょう。

また、「大臣指定の必修科目を漏れなく、しかも分かりやすい教材で学べるか」も大切です。サンプル教材を事前に取り寄せられる場合は、学習のレベル感やテキストのわかりやすさをチェックしてみてください。

「6)実務経験との組み合わせ」

すでに建築分野で働いており、ある程度の実務経験がある方は、その経験年数が受験資格に加算される可能性があります。一方、全くの素人で実務経験がない方は、通信で学ぶだけでは要件を満たしきれず、卒業後に実務経験を積む必要があるケースもあります。

このあたりは、「建築士法施行規則」や「一般財団法人 建築技術教育普及センター」の公式情報で確認できます。自分の経歴(学歴、実務歴)と照らし合わせて、最短でいつ受験できるかをシミュレーションしながら、通信課程の修了要件をチェックしましょう。


平均的な通信課程のスケジュール例

実際に通信講座で受験資格を得るには、どのくらいの時間がかかるのでしょうか。以下は一例ですが、典型的な通信制専門学校のカリキュラムだと、次のような流れになることが多いです。

「1年次」

  • 建築の基礎科目(建築概論、建築計画、建築史など)をテキスト学習とレポート提出で履修
  • 年に2~3回のスクーリングで、担当講師による講義や演習を受講
  • オンラインで配信される講義動画やウェビナーで知識を補完

「2年次」

  • 構造力学、施工、法規などの応用科目を履修
  • 設計・製図実習を通信課題で提出し、講師からの添削を受ける
  • スクーリングや実習授業で、製図の基礎を対面で学ぶ

修了までに必要単位が揃うと、在籍証明書や修了証明書を発行してもらい、それをもって2級建築士の受験資格を申請できるようになる、という流れです。

※実際のカリキュラムや履修単位数は学校ごとに異なるので、必ず公式情報を確認してください。


よくある質問と回答(受験資格取得編)

「Q1:完全オンラインで全て完結できるの?」

→現状、大臣指定校として認可されている講座の場合、少なくとも年に数回のスクーリング(面接授業)や実技実習が義務付けられているケースが多いです。全く通わないで卒業できるわけではありませんが、通学制と比べれば格段に回数は少ないので、多忙な方でも調整しやすいでしょう。

「Q2:学歴や年齢制限は?」

→基本的に年齢制限はありません。ただ、学歴要件については「指定校を修了すること」で補完できるので、高校卒業程度の学歴さえあれば受験資格を得られる可能性はあります。建築士法第15条の規定を確認し、自分の最終学歴や実務経験がどの程度求められるかを調べましょう。

「Q3:通信課程を修了すれば、すぐに試験を受けられるの?」

→これは個人の経歴によります。通信課程そのものが受験資格を満たしていれば、修了直後の最も近い2級建築士試験に申し込むことが可能です。実務経験が別途求められる場合は、必要年数を満たすまで待つ必要があります。

「Q4:学費はどのくらいかかる?」

→大まかには、1年あたり30万円~50万円の学費が必要になる学校が多い印象です。2年間で60万円~100万円前後を想定しておくとよいでしょう。また、スクーリングにかかる交通費や宿泊費は別途で考える必要があります。


通信講座を選ぶときに注意したいポイント

「通信講座」という名目であっても、実は「大臣指定ではない」民間の講座も存在します。たとえば「建築の基礎を学ぶ」目的では有用かもしれませんが、「受験資格を得る」目的で受講するなら、結局は大臣指定校を選ぶしかありません。必ず、公式パンフレットやウェブサイトに「国土交通大臣指定」の明記があるか、受験資格を「確実に取得できる」ことが書かれているかを確認してください。

また、通信講座の中には「受験対策」だけを行うコースと、「受験資格を付与するために必要なカリキュラム(専門課程)」を提供するコースを分けているところもあります。自分の現状に合わせて、「すでに資格要件を持っているので試験対策だけでいいのか」「まずは受験資格自体を得る必要があるのか」を整理しておきましょう。


学習を続けるコツとモチベーション維持

受験資格を得るための通信講座は、場合によっては2~3年ほどの長期にわたります。継続するには、以下のような工夫が役立ちます。

「1)学習ペースを決める」

通信は自由度が高い分、サボりやすいのが難点です。毎週決まった曜日や時間帯を「学習タイム」としてスケジュールに組み込み、学習計画を立てましょう。

「2)学習コミュニティを活用する」

学校によっては、受講生同士が質問し合ったり情報交換できるオンラインフォーラムやSNSグループを設けている場合があります。仲間がいると孤独感を減らし、挫折しにくくなるものです。

「3)身近な建築を観察する習慣をもつ」

学んだ知識を実際の建物に当てはめてみると、「なるほど、これがあの法規に関係しているのか!」などと理解が深まります。勉強そのものの楽しさが増すので、外出時などに建築を眺めてみると面白いですよ。

「4)スクーリングを充実させる」

限られた通学回数だからこそ、スクーリングの日には積極的に講師に質問して疑問を解消しましょう。周りの受講生との情報交換も学びになるはずです。


受験資格取得後に広がる可能性

受験資格を得るだけでは当然ながら「2級建築士になれる」というわけではなく、その先の国家試験に合格する必要があります。しかし、受験資格を確実に手に入れてしまえば、あとは試験対策に集中すればよいので、大きなハードルを一つクリアしたとも言えます。

「資格取得後に広がる可能性」としては、次のようなシナリオが考えられます。

  • DIYの延長線として、自宅や親族の家の大規模改修を法的に問題なく進められる
  • 副業としてリフォームの設計を請け負う
  • 不動産会社や工務店、リフォーム会社などへ転職しやすくなる
  • 将来的には1級建築士や木造建築士へのキャリアアップも視野に入れられる

2025年以降の法改正を見据えれば、「木造の大規模改修は資格保持者じゃないとできない」という流れが強まる可能性が高いです。2級建築士の受験資格を手に入れて準備を進めておくことは、DIY愛好家やセカンドキャリアを模索している方にとって大きなメリットとなるでしょう。


Summary

ここまで、2級建築士の「受験資格を取得するために通信講座を選ぶ際にチェックすべきポイント」を中心に解説してきました。特に重要なのは「国土交通大臣指定校であるか」「スクーリング日程や場所が通いやすいか」「必要な科目と単位を確実に取得できるカリキュラムになっているか」といった点です。費用も年間30万円~50万円ほどかかるのが一般的で、修了まで2~3年かかるケースも珍しくありませんが、それだけの投資をする価値は十分にあります。

法改正が進むなかで、DIYと建築士資格の関係は今後ますます注目されるでしょう。「やりたいリフォームが法律的に制限される前に、早めに受験資格を手にしておきたい」という方は、ぜひ今回の記事を参考に、最適な通信講座を見つけてみてください。

法律については下記にも別途記載しています。

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reference

最後に、この記事の作成にあたって参照した情報源や、これから受験資格取得を検討される方に役立つサイト・動画などを紹介します。「記事を読んで気になった!」という方は、これらの公式情報もあわせて確認し、制度や条件の最新状況をチェックしてみてください。

"建築士法」:国土交通省ウェブサイト等で原文を確認できます

"一般財団法人 建築技術教育普及センター」:2級建築士試験の実施概要や受験資格の詳細を随時掲載

"国土交通省 住宅局」:建築基準法の改正情報、木造住宅のリフォームに関するガイドライン等を公表

「大臣指定教育機関一覧 (各スクール公式サイト)」:必ず最新のリストをチェックして、指定を受けているか確認

長い期間にわたる勉強になるかもしれませんが、受験資格取得への道を着実に進めば、DIYの世界はもっと広がります。自分で家をいじる楽しさを味わいながら、法的にも安全面でもしっかり担保できる技術と資格を手に入れられるのは、とても魅力的なことです。ぜひ「通信で2級建築士の受験資格をとる」という選択肢を検討してみてください。今後のDIYライフが、一段と充実したものになるはずですよ。

二級建築士に関わる記事については、Hereよりご確認ください!

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