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素人から社会人でも二級建築士を目指せる現実的ルートと具体的な方法【通信・スクーリング】
みなさんこんにちは、DIY Renovaです。
芸人のアンガールズ田中さんも記述試験を突破した、二級建築士試験!
DIYリノベーションを続けていると、「いつか自分も資格を取って本格的に設計や施工をしてみたい」と思うことがあるかもしれません。特に二級建築士は、個人住宅や小規模な建物を手掛けることができる資格として非常に魅力的です。しかし、全くの無資格・未経験から社会人になってからでも取得可能なのでしょうか?
結論から言うと、「全くの素人・社会人からでも十分可能」です。ただし、受験資格を満たす必要があります。
その方法や実際のルート、費用、負担について詳しく解説していきます。
二級建築士になるための基本ルート

二級建築士試験は誰でもすぐ受けられるわけではなく、「受験資格」が必要です。その資格を取得するための主なルートは以下の4つがあります。
ルート① 専門学校(夜間)に通学する
国土交通省が認定した専修学校(夜間課程)に2年間通学すると、卒業時点で受験資格を得られます。社会人に最も人気の方法です。
- 所要期間:2年
- 授業時間帯:夜間(週3〜4日、18:00〜21:30など)
- 学費の目安:約90万円〜120万円/年
具体的な学校例:
- 読売理工医療福祉専門学校 建築科(東京・水道橋)
- 青山製図専門学校 建築科(東京・渋谷)
- 中央工学校 夜間建築設計科(東京・王子)
夜間のメリットは、仕事終わりに通いやすい点です。ただし、2年間仕事と並行して通うには一定の体力と覚悟が必要になります。
ルート② 通信制専門学校を利用する
近年人気が出てきているのが「通信制課程」です。主にオンライン授業を中心に進め、自宅学習と月数回のスクーリング(登校)で受験資格を取得できます。
- 所要期間:2年
- 授業スタイル:オンライン+月に数回のスクーリング(週末が中心)
- 学費の目安:約40万円〜60万円/年
具体的な学校例:
- 東京日建工科専門学校 建築士養成科(東京・飯田橋)
- 町田デザイン&建築専門学校 通信教育課程(東京・町田)
通信制のメリットは学費が安く、自宅学習がメインなので仕事や家庭との両立がしやすいことです。
ルート③ 大学や短大・全日制専門学校に通う
建築系の大学や短期大学、全日制の専門学校に通うことで受験資格が得られます。
- 所要期間:短大で2〜3年、大学で4年
- 授業時間帯:昼間(フルタイム通学)
- 学費の目安:約90万円〜150万円/年
時間的・経済的な負担が大きく、社会人が選ぶにはややハードルが高めです。しかし、本格的にキャリアチェンジを考えるなら有力な選択肢です。
ルート④ 実務経験を積む
建築関連の仕事に実務経験として7年以上従事すると、学歴を問わず二級建築士の受験資格が得られます。
- 所要期間:最低7年の実務経験
- 授業料:不要
- 必要な証明書類:勤務先による実務証明
費用がかからない点が魅力ですが、時間がかかるうえ、受験資格のために必要な実務内容が厳密に定められているため、十分な注意が必要です。
下記にも関連記事を書いています。
社会人に最もおすすめな「負担の少ない」方法
「社会人が無理なく、最短で資格取得を目指す」なら、「通信制専門学校ルート」が最も現実的で負担が少ないでしょう。
理由は以下の通りです。
- 「学費が比較的安い」:夜間の半額程度で済みます。
- 「自宅学習中心」:仕事を続けながらの資格取得が容易です。
- 「実務経験不要」:卒業すれば即受験資格を取得できるため、時間が無駄になりません。
通信制なら、社会人でも無理なく2年間で受験資格を得られます。卒業後、最速で翌年7月の試験にチャレンジできます。
二級建築士資格取得までの流れ
① 通信制専門学校に入学(4月入学)
② 2年間で単位取得・卒業(3月卒業)
③ 卒業直後(翌年4月)から学科試験の勉強を本格開始
④ 7月に学科試験受験
⑤ 学科合格後、9月〜12月に製図試験対策
⑥ 翌年の1月頃に製図試験
⑦ 合格後、二級建築士免許登録(2月〜3月頃)
スムーズにいけば、入学から約3年で二級建築士資格を取得できます。
通信制で気をつけるべきポイント

通信制の最大の注意点は「自己管理力が必要」ということです。自由な分、しっかり自分を管理して学習計画を立てないと、途中で挫折する可能性があります。
具体的なポイント:
- 毎日少しでも勉強する時間を設ける
- スクーリングの日程を事前にしっかり確認して確保する
- SNSなどで同じ目標の仲間を見つけると継続しやすい
社会人でも実現可能な具体的学校例
学校名(所在地) | 課程/修業年限 | 授業時間帯・特徴 | 受験資格付与 | 備考 |
---|---|---|---|---|
読売理工医療福祉専門学校 建築科〈夜間〉(東京・水道橋) | 2年 | 18:20–21:10、週4夜。BIM・CAD演習が充実 | 卒業=二級受験資格 | 読売理工医療福祉専門学校 |
青山製図専門学校 建築科〈夜間〉(東京・渋谷) | 2年 | 19:00–21:50、週3夜。渋谷駅7分 | 卒業=一・二級受験資格 | 青山製図専門学校 |
中央工学校 夜間建築設計科(東京・王子) | 2年 | 18:10–21:20、週4夜 | 卒業=二級受験資格 | kenchikuschool-tokyo.info |
東京日建工科専門学校 建築士養成科〈通信2年制〉(東京・飯田橋) | 2年 | 週1スクーリング+在宅動画学習。最大在籍6年可 | 卒業=二級受験資格(実務0年) | 東京日建 |
町田デザイン&建築専門学校 通信教育課程(東京・町田) | 2年 | スクーリングは週末中心。e-ラーニング併用 | 卒業=二級受験資格 | tushins.mdc.ac.jp |
ポイント
- 上表はいずれも国土交通大臣指定の「建築士養成施設」。
- 卒業と同時に実務経験0年で二級建築士試験を受験できる。
「一番負担が少ない」モデルプラン
- 時間的負担を抑えたい → B 通信制2年
- 週1登校のみで残りはオンライン。仕事・家事と両立しやすい。
- 授業料は夜間課程の約半額(年間50万円前後)。
- 卒業後、最速で翌7月の学科試験に出願可。
- 学費を抑えたい/関連職に就いている → D 7年実務ルート
- 学費ゼロ。ただし経験証明の書類作成と7年という長期がネック。
- 実務内容が改正で広がり、施工管理や調査業務でもカウントされるようになった点は追い風(共同エンジニアリング株式会社 中途採用サイト など参照)。
取得までに必要な年数の目安
- 通信・夜間専門学校ルート
- 2年在籍+試験勉強半年〜1年 → 最短2.5〜3年で免許登録
- 大学・全日制専門ルート
- 2〜4年在学+試験準備 → 最短3〜5年
- 実務経験ルート
- 7年以上実務+試験準備 → 8年前後
まとめ
- 社会人・未経験者が最短で二級建築士を目指すなら、「通信制2年」か「夜間2年」が王道。
- 学費を抑え、自宅学習中心で進めたいなら東京日建工科専門学校など通信課程が最も負担が軽い。
- 建築関連の職場へ転職できるなら、7年実務ルートも選択肢だが、時間が長く証明書類作成が煩雑である。
- いずれのルートでも学科+製図の国家試験対策が必要であり、専門学校は在学中から試験対策講座を組み込んでいる点が強み。
自身の「時間・学費・働き方」に合わせて、上記のルートと学校の組み合わせを検討してみてください。
おすすめの勉強道具
通信制での学習には以下の道具があると効率的です。
- 建築関係法令集(最新版)
- CADソフト(初心者向け、無料または低価格のもの)
- 建築士試験対策テキスト・問題集
参考にした情報
これから二級建築士を目指すDIY好きのあなたに、少しでもお役に立てれば幸いです!
そもそも自分の家のリノベーション・リフォームってどこまでやっていいの?どこから始めればいいの?というかたはこちらから。具体的なリフォームの工程や施工などについて知りたい方はこちらのページも是非ご覧ください!
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