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細い・狭い場所の足場の組み方と気を付けること【リノベーション】

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みなさんこんにちは、DIY Renovaです。
本記事では「建物と塀のスキマ」「お隣との間が狭い路地」「庇や配管で十分な幅が取れない外周」など、30cm以上1m以下の狭小スペースで外部足場をどう組むかを、素人でも実践できるレベルまで具体的に説明する。日本の木造2階建て(低層住宅)を前提に、複数の工法を比較し、選び方の基準、積載荷重や手すり寸法などの定量条件、そしてステップバイステップの手順まで落とし込む。「完全DIYで進めたい」という気持ちを尊重しつつ、最低限の法令・技術基準は外さない構成にした。

なお、労働者を使用して行う工事には労働安全衛生法令が適用され、足場の幅・手すり・幅木等の要件がある(作業床の標準幅は「40cm以上」など)。DIYでも同等以上の安全で進めることを強く推奨する。作業床幅、手すり高さ、幅木などの重要寸法は本文中に根拠を併記するので、必ず守ってほしい(床幅40cm以上、手すり高さ85cm以上、中さん35~50cm、幅木10cm以上、床の隙間3cm以下、床材と建地の隙間12cm未満など)。厚生労働省資料に明記されている数値です。厚生労働省+1


このガイドの前提(想定する「狭い」幅)

本記事では狭小幅を次の3帯で扱う。

  • 「超狭小」…30~45cm:人が横向き・片足で通るやっとの幅。
  • 「狭小」……45~70cm:人がすれ違えないが、体を捻れば通れる幅。
  • 「準狭小」…70cm~1m:一般的な単管一側足場やくさび式の一列構成なら選択肢が広がる幅。

作業床の法令標準は「40cm以上」であり、狭小エリアでもこれを満たす計画を基本とする(設置困難時の限定的例外はあるが、安全第一で考えるべきである)。厚生労働省+1


工法の全体像と選び方(結論ファースト)

狭い外周で使われる代表的な工法は以下のとおり。それぞれの「向き・弱点・DIY難易度」を見たうえで、敷地条件から選ぶのが合理的です。

  1. 単管一側足場(単足足場)+センター踏板+壁当てジャッキ
     ・向き:幅45~70cm前後の路地。基礎や犬走りが細い/地盤が悪い現場。
     ・長所:部材が少なく、狭小でも組める。センター踏板(250mm等)で芯付けが可能。壁当てジャッキで揺れ抑制。ashiba-hanbai.com+1foot-hold.biz
     ・注意:「センター踏板」単独で作業床幅40cmを満たさない場合は、補助床として扱うか、並列配置で40cm以上を確保。手すり・中さん・幅木は必須。厚生労働省
     ・DIY難易度:中。
  2. くさび緊結式足場(ビケ足場)一列構成+先行手すり
     ・向き:幅70cm以上で、なるべく早く・確実に手すり先行で安全確保したい現場。
     ・長所:先行手すりで組立時も外側手すりが確保され安全。踏板400mmで床幅条件を満たしやすい。ASNOVA市場仮設資材市場
    ・注意:壁つなぎ間隔は仮設工業会の技術基準を参照し、基本は垂直≤5.0m・水平≤5.5m以内を目安に設計(くさび緊結式の技術基準)。狭小で壁つなぎが難しければ壁当て併用。関西仮設株式会社
     ・DIY難易度:中~やや高。
  3. 張出し足場(ブラケット足場)
     ・向き:地上に建てるスペース自体が極端に無い/地盤が不安定。
     ・長所:躯体(柱・梁など)にブラケットを固定し、宙に作業床を張り出すため、地上幅ゼロでも施工可能。
     ・注意:構造部材にアンカー固定が前提。荷重経路の検討が不可欠で、設計計算・防水補修の知見が要る。DIY難易度は高い。omotenashi-smile.com
  4. 吊り足場・ロープアクセス等の代替
     ・向き:30~45cmの超狭小で、どうしても足場が立てられない場合の最終手段。
     ・注意:吊り足場は専用金具・計算・訓練が必要。ロープアクセスは専門教育がないと危険。DIY非推奨。
  5. 隣地使用(民法第209条)による一時的な足場スペース確保
     ・向き:幅30~45cmで物理的に足場を立てられないが、隣地に数十センチ借りれば安全に組めるケース。
     ・要点:目的・日時・方法を事前通知し、損害最小の方法で。住家へ立入は居住者の承諾が必要。e-Gov 法令検索
     ・DIY難易度:交渉次第。書面化推奨。

必須の安全・寸法条件(日本の基準の要点)

狭小でも「ここだけは守る」数値条件を先に押さえよう。

  • 作業床幅:原則40cm以上。床の隙間3cm以下、床材と建地の隙間12cm未満。厚生労働省
  • 手すり:高さ85cm以上。中さん(中桟)35~50cm。幅木は10cm以上(落下物防止)。厚生労働省
  • 先行手すりの活用:組立解体時の墜落防止に有効(常に外側を手すりで囲む思想)。ASNOVA市場
  • くさび緊結式の壁つなぎ間隔(目安):垂直≦5.0m、水平≦5.5m。現場条件により短くする。関西仮設株式会社
  • 作業床の許容積載荷重の例:400mm幅で1スパンあたり200kg、250mm幅で125~150kg程度がメーカー実務目安(製品仕様で必ず確認)。株式会社三共shinwaservice.co.jp

「柱(垂直ポール)の外側に手すりを付ける」ことは、落下防止の基本である。常に外側手すりを先行・連続で確保し、作業者は内側で行動する。ASNOVA市場


工法別の詳細:どれを選ぶか(判断フロー付き)

1. 単管一側足場(単足足場)+センター踏板+壁当てジャッキ

こんな敷地に向く

  • 建物と塀が45~70cm程度。
  • 既設犬走りや砂利でジャッキベースが「置けるが片側1列しか立てられない」。
  • 階高が低い木造2階(軒高10m未満)で、比較的軽作業(塗装・シーリング・破風板交換など)。

使う主な部材

  • 単管(外径48.6mm)、クランプ、ジャッキベース、敷板、センター踏板(250mmなど)、手すり、幅木、中さん、筋交い、壁当てジャッキ(圧縮ジャッキ)。センター踏板は一側(片列)で芯に掛けるための専用踏板で、250mm×900/1200/1800mm等の規格がある。
  • 壁当てジャッキは控えが取れない狭小地で、3スパン以内ごと等のピッチで設置し揺れを抑える現場実務がある。ashiba-hanbai.com

ステップバイステップ

  1. 現地採寸:通り芯(基礎面)から外周障害物までの最狭幅、水平長さ、出入口、電線、ガス配管、エアコン配管を測る。
  2. 仮設計画のメモ:「スパン1.8m」を基本目安に建地(支柱)の位置を割り付ける。隅角部には火打ち(斜材)を入れて剛性を確保。ashiba-hanbai.com
  3. 敷板・ジャッキベース:沈下を避けるため、丈夫な敷板にジャッキベースをセット。粘土土・砂利・犬走りなど支持条件を確認し、水平器・レーザーでベースレベルを揃える。敷板は3~4m×幅30cmクラスの長板や450角の厚合板を使い分ける。宮脇鋼管
  4. 建地建て:一列に建て、コマ高さを通り芯で揃える。建地の通り・鉛直は下げ振りで管理。
  5. 布(横)材・筋交い:各層で布材を連続させ、コーナーには火打ち。
  6. センター踏板:建地コマに直接打ち込み、芯(センター)に掛ける。250mm幅は補助的。並列で400mm以上の床幅を確保するか、別途踏板を併設して床幅条件を満たす。
  7. 手すり・中さん・幅木:外側に手すり(85cm以上)、中さん(35~50cm)、幅木(10cm以上)を連続で設置。厚生労働省
  8. 壁当てジャッキ:各層、3スパン以内等のピッチで建物側へ軽く圧接(押し過ぎは禁物)。最終仕上げ時に当て面保護材を挟む。ashiba-hanbai.com
  9. 荷重管理:1スパンに同時に載せる資材は、踏板許容(例:400mm幅200kg、250mm幅125kgなど)と構面合計(例:400kg)を超えないよう配分。重い塗料缶・洗浄水の集中置きを避ける。株式会社三共shikokushinwa.com
  10. 点検:初回使用前・日常・悪天候後に緊結・沈下を点検。床隙間3mm「ではなく」3cm以下、建地と床材の隙間12cm未満を再確認。厚生労働省

ここが落とし穴

  • 250mmのセンター踏板だけで作業床と見なすのは危険。必ず40cm以上の床幅を確保し、手すり・中さん・幅木を付けること。厚生労働省+1
  • 壁当ては便利だが、壁を押し潰さないよう圧力を欲張らない。サイディングの目地やフラット屋根の笠木など弱い部位は避け、当て板やゴムで養生する。

目安のコスト・工具


2. くさび緊結式足場(ビケ)一列構成+先行手すり

こんな敷地に向く

  • 幅70~100cm程度で、床幅400mmの踏板を置く余裕がある。
  • 組立・解体時も安全第一で進めたい(先行手すりで外周を常時ガード)。

要点(数値)

  • 踏板400mm幅の許容積載荷重は1スパン200kgが代表的仕様(製品による)。shinwaservice.co.jp
  • 壁つなぎ:垂直≤5.0m・水平≤5.5mを上限目安に、狭小・風の抜けが悪い立地ではピッチを詰める。関西仮設株式会社
  • 手すり85cm以上・中さん35~50cm・幅木10cm以上は同じ。厚生労働省

ステップバイステップ

  1. ベース配置:両端とコーナーを先に決め、沈下の恐れがある箇所は大型敷板。
  2. 建地→布→先行手すり:先行手すりを使い、最上段でも常に外側手すりが効いている状態で進める。ASNOVA市場
  3. 踏板400を連続敷き:床隙間3cm以下を守る。厚生労働省
  4. 壁つなぎ・火打ち:技術基準の範囲内で均等割付、コーナーを固める。関西仮設株式会社
  5. 幅木・中さん:欠落がないよう一構面ごとチェック。
  6. 荷重運用:1スパンの同時積載(人+資材)を200kg以下に抑える。重い荷は分散し、上下2層同時積載の制限があるシステムも多い。shikokushinwa.com

3. 張出し足場(ブラケット足場)

こんな敷地に向く

  • 「地上幅ゼロ」に近い場所や、急傾斜・水路で建地が置けない外周。

要点

  • 躯体(柱・梁)へブラケットをアンカー固定して作業床を外へ張り出す。
  • 躯体強度・アンカー引抜き耐力・曲げ・せん断などの検討が必須で、DIYでの無計算施工は避けるべきです。omotenashi-smile.com
  • 詳しい手法については、一般社団法人低層足場リース協会記載のこちらでもご紹介がありましたので参考にしていただくとよいかと思います

代替案

  • お隣の了解が得られるなら、民法209条に基づく隣地使用で数十センチ借り、通常の一列足場を立てた方が合理的な場合が多い。e-Gov 法令検索

30~100cm幅の現実的な「段取り」

共通の段取り(外周が狭い現場の黄金ルール)

  • 「上から決めない」。先に安全導線(出入り・荷上げ・緊急退避)を確保し、そこを最後に解体する。
  • 先行手すりの概念を守る。組立中も外側手すりがある状態で進む。ASNOVA市場
  • 「床幅40cm」を死守。センター踏板(250mm)だけの細い通路は「作業床」ではなく補助と捉える。厚生労働省
  • 幅木10cmは落下物対策の基本。狭いほど通行人・隣家へ落下させない工夫が重要。厚生労働省
  • 壁つなぎ/壁当てで揺れを消し、コーナーは火打ちで固める。関西仮設株式会社ashiba-hanbai.com

超狭小(30~45cm)

  • 原則:単管一側+センター踏板を補助にし、床幅40cmを確保できないなら張出し/隣地使用/作業方法の変更を検討。厚生労働省e-Gov 法令検索
  • どうしても通路専用として細幅を使う場合も、作業は内側(室内側や屋内足場)から行い、外周は移動限定にする判断が安全。

狭小(45~70cm)

  • 単管一側+センター踏板の並列または踏板+布材オフセットで40cm確保。外側手すり・中さん・幅木を必ず付ける。
  • 壁当てジャッキを多めに入れて揺れを抑える。3スパン以内等の実務ピッチが参考になる。ashiba-hanbai.com

準狭小(70cm~1m)

  • くさび一列+踏板400mmが最も手堅い。先行手すりで安全性を底上げし、壁つなぎピッチは保守的に詰める。関西仮設株式会社

荷重の考え方(ざっくり実務計算)

  • 踏板の許容:400mm幅=1スパン200kg、250mm幅=125~150kg程度が一つの目安(採用品の仕様書で確認)。株式会社三共shinwaservice.co.jp
  • 構面の同時積載:1構面あたり400kgまで、と定める製品・運用がある。上下2層同時積載は最大2層までなど、システムごとの制限もある。shikokushinwa.com
  • 現実の重さ:人(装備込み80kg)×2+塗料缶(20kg)×3で160+60=220kg。これだけで1スパン200kgを超える。
     →「人2+資材3缶を同じ1スパンに置かない」「荷を一つ隣のスパンに逃がす」など、分散が必須となる。
  • ジャッキベース沈下:沈下は即、床の勾配・隙間超過・手すり高さ不足につながる。敷板をケチらない(3~4mの長板や450角厚合板を地盤に合わせて選択)。宮脇鋼管

手すり・中さん・幅木の付け方(狭小版のコツ)

  • 手すりは「柱の外側」に設ける。人は常に内側を通る。
  • 中さんは35~50cm高さに連続。踏板と手すりの間に体が抜ける隙間を作らない。厚生労働省
  • 幅木は10cm以上。塗装ローラー、スクレーパー、ビス、ガラ袋などが落ちないよう、コーナーで隙を作らない。厚生労働省
  • 床隙間3cm以下、床材と建地の隙間12cm未満。長手方向の突き付け部も3cm以下を維持。厚生労働省

壁つなぎ・壁当て・火打ち(狭小での安定化三点セット)

  • 壁つなぎ:くさび緊結式の技術基準では垂直≤5.0m、水平≤5.5mが指標。狭小・風が巻く立地では余裕を見て詰める。取り付けは梁・柱など堅固な部位へ。関西仮設株式会社
  • 壁当てジャッキ:控えが取れない狭小地で有効。3スパン以内等の実務ピッチで各層に入れる手法がある。圧接面は必ず養生。ashiba-hanbai.com
  • 火打ち(コーナーブレース):最上層コーナーに45°程度で入れ、ねじれを抑える。ashiba-hanbai.com

雨仕舞い・隣家配慮・近隣合意

  • 防炎シートやメッシュで飛散・落下を抑える。路地に面する場合は歩行者配慮の掲示と見張りを置く。
  • 隣地使用は事前通知が要件。目的・日時・方法・復旧範囲を紙に書いて説明し、記名押印をもらう。住家内部は承諾なしに立ち入れない点も明記する。e-Gov 法令検索

実際の「狭小テクニック」12選

  1. 建地の通りを先に作る:通りが狂うと踏板が差さらない。狭小こそ基準2本を完全に通す。
  2. センター踏板を「補助」と割り切る:床幅40cmを作る本命は400mm踏板。センターは内側/外側の微調整用。仮設資材市場
  3. 外側手すり先行:上での作業時に外に踏み出す癖を物理的に封じる。ASNOVA市場
  4. 壁当ては弱い外壁を避ける:サイディング目地・樋金具・アルミ笠木は外す。当て板+ゴムで面圧分散。ashiba-hanbai.com
  5. 資材置場を2スパン運用:人のいるスパンと資材スパンを分け、200kg制限を踏まえて置く。株式会社三共
  6. 荷揚げ導線を先に確保:一番広い側に滑車や手渡しルートを設け、狭小側では荷を持って移動しない。
  7. コーナー火打ちをケチらない:ねじれ→踏板が浮く→隙間超過の負の連鎖を断つ。ashiba-hanbai.com
  8. 敷板で沈下予防:狭いほど1本沈むと全体が傾く。長尺敷板や樹脂ベースで面圧分散。宮脇鋼管
  9. 踏板継ぎ目の「段差ゼロ」化:薄いゴムシートを下に敷き、音・ガタを減らす。
  10. 片側上がりのレベル調整:レーザーで全層のコマ高さを先に墨出し、ベースで吸収。
  11. 先端作業はハルタ(先行手すり)で:最上段の先端作業は常に囲われた状態で。
  12. 解体は逆順・安全最優先:外側手すりを最後まで残す考えで逆施工。

これだけは守ってほしい安全と教育

  • 高さ2m以上での作業は墜落災害の典型。作業床40cm以上、手すり85cm以上、中さん・幅木は必須。床隙間3cm以下。床材と建地の隙間12cm未満。厚生労働省+1
  • 先行手すり・フルハーネス・ヘルメット・安全靴・手袋は「セット」で用意しましょう!!!
  • 事業として行う工事では「足場の組立て等の特別教育」が義務化されている。DIYでも同等の講習資料を読み込む価値がある。厚生労働省

事例的な組み方(幅別のサンプル図解イメージ)

※図はブログ側で作図する前提の文指示。

  • 幅50cm路地(1階外壁塗装)
    • 単管一側+センター踏板並列で床幅400mm確保。外側手すり+中さん+幅木。壁当てを2スパンごとに配置。資材は1スパン隣に分散。
  • 幅80cm路地(2階軒天補修)
    • くさび一列+踏板400mm+先行手すり。壁つなぎ垂直4m・水平4.5m程度に詰め、コーナーは火打ち。上下同時積載2層以内。
  • 幅30cm+隣地借用20cm(計50cm)
    • 隣地使用の書面合意を得て単管一側を計画。足元は長尺敷板で沈下を抑える。通知・復旧義務を明記。e-Gov 法令検索
  • 地上ゼロ・水路越し(外壁部分補修)
    • 張出し足場または作業方法変更。アンカー・防水補修・荷重検討が必要。専門家の関与を推奨。omotenashi-smile.com

よくある質問(狭小足場合理化Q&A)

Q1:センター踏板(250mm)だけで作業したい。
A:作業床は40cm以上が原則。250mm単独は通路扱いに留めるべきで、作業は400mm床側で行う。厚生労働省

Q2:壁当てジャッキはどのくらいの間隔?
A:控えが取れない狭小地で「3スパン以内ごとに各層」等の実務例がある。壁強度・外装材保護を最優先に。ashiba-hanbai.com

Q3:壁つなぎはどのくらい詰める?
A:くさび緊結式の基準は垂直5.0m・水平5.5m以内。住宅地で風の抜けが悪い・狭小で揺れやすいなら、設計上「詰める」判断が安全側。関西仮設株式会社

Q4:隣地が使えないときは?
A:法的には隣地使用の制度があるが、住家へは承諾が必須。無理なら張出し・作業方法変更を検討する。e-Gov 法令検索


片付け・解体のコツ

  • 解体は組立の逆順。外側手すりは最後まで残す。
  • 踏板は荷がない側から外し、片持ち状態を作らない。
  • ジャッキベース撤去後は敷板跡を清掃・原状回復。隣地使用の場合は写真で復旧確認。

まとめ(今日から動ける行動リスト)

  1. 現況幅を全周測り、「30~45/45~70/70~100cm」に分類。
  2. 工法を選択:
    • 30~45:隣地使用or張出しor作業方法変更(安全優先)。
    • 45~70:単管一側+センター踏板並列+壁当て。
    • 70~100:くさび一列+先行手すり+壁つなぎ。
  3. 床幅40cm・手すり85cm・中さん・幅木・床隙間3cm・建地隙間12cmの「安全5点セット」を計画図に落とし込む。厚生労働省+1
  4. 踏板・荷重の分散計画を事前にメモ化(1スパン200kgは超えない運用)。shinwaservice.co.jp
  5. 資材と工具を揃え、先行手すりで囲みながら段階施工。

参考資料・読み物・動画

  • 厚生労働省「足場(作業床)の設置」:床幅40cm以上、床隙間3cm以下、手すり・中さん、建地との隙間12cm未満等の要点。
  • 厚生労働省「労働安全衛生規則(足場等)改正のポイント」:手すり85cm以上、中さん35~50cm、幅木10cm以上等。
  • 厚生労働省「安衛則改正(足場からの墜落防止)」:作業床幅40cm以上の原則等。厚生労働省
  • 仮設工業会系資料「くさび緊結式足場の組立て及び使用に関する技術基準(2015)」:壁つなぎ垂直5.0m・水平5.5mの基準。関西仮設株式会社
  • センター踏板(250×900/1200/1800等)の製品例:芯付けアンチ(センター踏板)の解説・規格。ashiba-hanbai.comfoot-hold.biz
  • 先行手すり・踏板許容荷重のFAQ例(メーカー情報):400mm幅200kg、250mm幅125kgの目安。株式会社三共
  • 壁当てジャッキの実務解説(動画・用語集):圧縮ジャッキの用途や注意点。YouTubeashiba-hanbai.com
  • 民法第209条(隣地の使用):e-Gov法令検索(条文の根拠)。e-Gov 法令検索

「狭いから無理」と諦めがちな外周でも、正しい寸法条件と手順、適切な工法選択、そして荷重・揺れ・落下物という三つのリスクを数値で潰していけば、DIYでも到達できます。まずは全周の「実寸」を取り、本記事のフローに沿って計画していきましょう。安全を最優先に、一歩ずつ、確実に進めていきましょう!

おわりに

いかがでしたでしょうか。

もしプロの方がこの記事を見ていて、こんなやり方もあるよということがあればぜひその知識をお教えいただけませんでしょうか。フィードバックよりお待ちしております。

そもそも自分の家のリノベーション・リフォームってどこまでやっていいの?どこから始めればいいの?というかたはこちらから。具体的なリフォームの工程や施工などについて知りたい方はこちらのページも是非ご覧ください!

参考動画

結構揺れてますけど・・・さすがプロの方、堂々と歩かれてますね!

でも私もこれやったことがあるのですが、くさび型足場でこのような一か所のみの固定の踏み板はかなり触れて不安定です。もし出来るならば、しっかり手すりを入れて2つのかける部分がある通常の踏み板の使用をお勧めします!!

上記の動画は解体に関する動画ですが、細い部分の映像があるので参考になるかと思います(私は参考に勝手にさせていただきました!)

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