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【セルフリノベ】足場設置するなら合わせて用意すべきもの【DIYリフォーム】

みなさんこんにちは、DIY Renovaです。

家の外壁を塗り替えるときや、屋根を修理したいとき、または2階部分の解体・補修を行いたいとき、多くの方が「足場」を設置することになると思います。でも実は、足場だけを準備すれば安心……というわけではありません。

この記事では「セルフリノベーションで足場を使うなら、合わせて用意すべきもの」を、DIY初心者にもわかるように徹底的に解説します。

外壁塗装や屋根修理は、家の外観と耐久性を大きく左右する重要な工事。そんなときに「これも必要だったのか…!」と後悔しないよう、今のうちに確認しておきましょう。


Table of Contents

足場を組む前に知っておくべきこと

日本では、高所作業に関する安全対策が法律で義務付けられています。たとえば、高さ2mを超える場所で作業する場合は、労働安全衛生法に基づき足場や作業床が必要になります(労働安全衛生法施行令第13条)。

業者に頼む場合はこの辺りまで含めてやってくれることが多いですが、DIYで自分たちだけで足場を組む場合、最低限の安全対策と法令知識は必須です。

足場はレンタル可能で、1週間~1ヶ月単位で借りるのが一般的。DIYの場合は、アルミ製の単管足場を選ぶと軽量で扱いやすくなります。


防炎ネット:周囲への配慮と安全のために

防炎ネットとは?

「防炎ネット」は、足場に張って使うメッシュ状のカバーのこと。風や雨の飛散物を防ぎ、工具やゴミが敷地外に落ちるのを防ぎます。ご近所トラブルを防ぐという意味でも必須アイテム。

レンタルの落とし穴

実はこの「防炎ネット」、足場のレンタル業者によってはセットに含まれていない場合がほとんど。別途購入が必要になるケースも珍しくありません。

ホームセンターやプロショップで販売されていますが、ネット通販(Amazon、モノタロウ等)でも入手できます。

注意点と豆知識

  • 「防炎」と書かれていないネットはNG(特に火気を使う現場では危険)
  • サイズは足場の段数と幅に合わせて選ぶ
  • 巻き上がらないようにロープや結束バンドでしっかり固定する

防犯カメラ:セルフリノベ現場の「見張り番」

工事現場は実は泥棒に狙われやすい!

足場が設置された家というのは、実は「空き巣」にとって格好のターゲット。特に足場がある期間は、2階の窓から簡単に侵入できる状態になります。

また、工具や資材の盗難も実際に頻発しています。「昼間だけしか作業しないし」と油断せず、夜間の防犯対策は必須です。

どんなカメラがおすすめ?

  • 電源不要のソーラーパネル一体型
  • モーション検知でライトが点灯するタイプ
  • スマホで映像を確認できるWi-Fi接続型

特に「人感センサー付きライト」は、カメラの有無にかかわらず付けておくと安心感があります。

使い終わったら再利用できる!

DIYの期間が終わったら、そのまま自宅の防犯カメラとして再利用できます。玄関先や裏口、駐車場などに設置することで、長期的にも役立ちます。


クレーン代わりに使えるアイテムたち

足場がある=重いものを上に運ぶチャンス

足場を組んだときに一緒にやっておきたいのが、「高所への資材の運搬」。たとえば屋根材、サイディング、断熱材など、普段は上げづらい大型資材もこのタイミングなら運びやすいです。

ただし、クレーン車をレンタルすると費用はかなり高額になります。

代用できるアイテム

  • ウインチ付き三脚(電動or手動) 荷揚げ作業に便利。DIYでも扱いやすい。
  • ロープ&滑車システム 自作する人も。注意点は「耐荷重」と「固定位置」。
  • はしご一体型昇降機(瓦揚げ機) 足場に固定して使うことで、パネルなども運搬可能。

安全第一で使用してください。素人が無理に持ち上げると、落下や転倒のリスクがあります。


フレコンバッグ:瓦礫・ゴミの回収に必須

そもそもフレコンバッグとは?

「フレコンバッグ」とは、大量の廃材や砂利、土のうなどをまとめて運べる超大型の袋のこと。正式には「フレキシブルコンテナバッグ」と言います。

耐荷重は500kg〜1tほどあり、解体時の廃材を効率的にまとめるのに超便利。

足場がある間がチャンス!

2階部分の撤去ゴミを直接落としてフレコンバッグに入れることで、手間がかなり減ります。足場の上からでも袋の口が広いため狙いやすく、落下による飛散も最小限。

活用ポイント

  • 袋が自立するタイプを選ぶと作業が楽
  • 土のうや木材など、分別して使い分けると処分もスムーズ
  • 処分場や業者が受け入れ可能かどうかは事前に確認

作業用ヘルメットと安全帯(フルハーネス)

高所作業の基本は「命を守る装備」

高さ2mを超える作業には、ヘルメットと安全帯の使用が法律で義務づけられています。最近ではフルハーネス型(全身を包むタイプ)が主流です。足場上での塗装や荷揚げ作業を行うなら、必ず着用しましょう。

選ぶときのポイント

  • ヘルメットは「墜落時保護」認証マークのあるもの
  • 安全帯は「フルハーネス型」で、「第三種ランヤード対応」だと作業範囲が広がる
  • 夏場は「通気孔付きヘルメット」や「冷却インナー」が快適

DIYでも命を守る装備は「業者と同等」が前提です。

足場用ハンマー:組立・解体に欠かせない必需品

足場には専用のハンマーがある!

足場を組んだり解体したりする作業では、通常のDIY用ハンマー(釘抜き付きの木工用など)ではうまくいかないことが多いです。というのも、足場には「クランプ(留め具)」を締めたり緩めたりするための専用工具が必要だからです。

それが「足場用ハンマー」です。

特徴と機能

  • クランプナットを叩ける鉄製の重いヘッド
  • 六角ボルトを回すためのソケット付きタイプもあり
  • 先端にスパナやレンチ機能が一体化しているモデルも便利

作業中に片手でハンマー、もう片手で部材を支えるという場面が多いため、なるべく「多機能で持ち替え不要なもの」を選ぶと効率がアップします。

選び方のポイント

  • ヘッド重量は600〜900g程度が標準的
  • 滑りにくいグリップ付きで手にフィットするもの
  • 鉄骨足場なら磁石付きタイプもおすすめ

現場でよく使われる定番は、TONEやMCCなどの国産メーカーの足場ハンマー。高価なものでも1本3,000〜6,000円程度なので、長期DIYには十分投資の価値があります。

注意点

  • クランプのナットを締めるとき、力任せに叩くと部材を傷めるので「締めすぎ注意」
  • 使用後はサビやすいので「必ず拭いて乾燥保管」
  • ハンマーを腰袋に入れるときは「落下防止コード」を忘れずに

風速計・温湿度計

天候変化に対応するための“見える化”

足場を使った高所作業中に最も危険なのが「突風」。実際、風速が秒速10mを超えると足場作業は非常に危険になります。風速計を使って現場の風を可視化することで、無理な作業を防げます。

また、真夏や真冬の作業では熱中症や低体温のリスクも。温湿度計を足場周辺に取り付けて、作業者が「今どんな環境下にいるか」を見える化することで安全性がアップします。


仮設トイレ(長期工事の場合)

数週間にわたる工事なら設置を検討

外壁や屋根のリフォームでは2〜4週間にわたる工事になることも。自宅のトイレが使用できない・使いづらい状態になる場合は、仮設トイレの設置が検討されます。

特に職人さんに依頼して部分的に外注する場合など、「仮設トイレがない=施主の配慮不足」と感じられてしまうことも。お互いに気持ちよく作業するための配慮としておすすめです。


工事用のサイン・張り紙

「関係者以外立入禁止」などの掲示で安全管理

セルフリノベといえど、現場に足場を立てているということは「工事現場」としての責任が発生します。見学に来た家族や友人、配送業者などが誤って足場に登ったりしないように、「立入禁止」「作業中」などの表示を貼っておくと安心です。

無料のテンプレートはネット上にも豊富にあります。防炎ネットや足場にタイラップで固定しておくと効果的です。


延長コード・電源分配タップ

足場設置中は電動工具が必須

高所作業では電動ドライバー、ディスクグラインダー、電動サンダーなどの工具を使用することが多くなります。足場上で作業を快適にするには、長さ10m以上の防水対応延長コードや、複数口の電源分配タップが便利です。

また、感電防止のために「漏電ブレーカー付き」の製品を選ぶのがおすすめです。


養生テープ・ブルーシート

汚れ・破損から建物を守るために

足場を設置する際、建物の基礎部分や植栽、玄関まわりなどに傷や塗料の飛び散りが起きることがあります。そのため、あらかじめ養生テープやブルーシートで保護しておくと安心です。

  • 養生テープは「外部用・強粘着タイプ」
  • ブルーシートは厚手(#3000以上)で風に強いものを選ぶ

特に玄関周りなどはご近所の目にもつきやすいため、丁寧な養生が印象アップにつながります。


高所用ツールホルダー・腰袋

足場の上で「物を落とさない工夫」

足場の上では、工具をいちいち取りに戻るのは非効率ですし、物を落とすリスクもあります。専用の腰袋やマグネットホルダーを使えば、よく使うビス・工具類を常に手元に置いて作業ができます。

また、万が一落下しても周囲に危害がないよう、落下防止コード(セーフティコード)付きの工具を選ぶのがベストです。

合わせて考えたい「近隣対策」

騒音・粉塵・視線対策

足場を設置するだけで、かなり目立ちます。特に外壁塗装や解体を伴うリフォームでは、音やホコリも避けられません。

「防炎ネット」に加えて、「防音シート」や「ビニールシート」での覆いも検討しましょう。

また、足場によっては隣家の窓に面してしまうケースも。視線対策のために、遮蔽性の高いシートを使うとトラブルを防げます。

工事前の一言がカギ

実際に足場を設置する前に「挨拶まわり」をしておくことで、ほとんどのトラブルは防げます。簡単な手土産(500〜1000円程度)を持参して、「◯日から◯日まで工事があります」と伝えておくと良いでしょう。


おわりに:足場はチャンスでもある

いかがでしたでしょうか。

足場を設置するのは、決して「ただの仮設構造物」ではありません。むしろDIYで作業する私たちにとっては、「高所作業が一気に進められるチャンス」です。

しかしその分、安全対策や設備準備、近隣への配慮など、考えるべきこともたくさんあります。

この記事で紹介したアイテムをそろえることで、より快適で安全なリノベーション作業ができるようになります。ぜひ、足場設置前の「準備リスト」としてお役立てください。

そもそも自分の家のリノベーション・リフォームってどこまでやっていいの?どこから始めればいいの?というかたはこちらから。具体的なリフォームの工程や施工などについて知りたい方はこちらのページも是非ご覧ください!


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