】基礎の増設|判断・寸法・配筋から、生コンの運び方と買う物の決め方まで

Rate this post

*本記事には広告(アフィリエイトリンク)が含まれます。記事内で紹介する商品・サービスは筆者が実際に有用と判断したものを掲載していますが、購入の判断は読者ご自身でお願いします。

Table of Contents

はじめに

こんにちは、DIY Renovaです。

ドアを大きいサイズに入れ替えたい。そう思って床下を覗いたとき、開口の下に基礎が無くて固まった。今回はそういう場面の話です。

以前、既存の基礎と土台のズレをケミカルアンカーで補修する方法を紹介しました(ケミカルアンカーを使った木造土台・基礎のリフォーム)。今回は「基礎を新しく足す」がテーマです。

正直に言うと、この工事で一番イメージしづらいのは寸法でも配筋でもありません。打設当日、あの重たいコンクリートをどうやって基礎まで運ぶのかです。ここが想像できないと、いくら数値を並べても着工できません。

だから今回は、判断・寸法・配筋に加えて、当日の動き方と、何を買えばいいのかまで書きます。型枠の合板選びと固定も、この記事でまとめて扱います。

それでは、どうぞ。

用語ミニ辞書

用語読みひとことで言うと
布基礎ぬのぎそ壁に沿って帯状につくる基礎
立上りたちあがり基礎の中で地面から上に出ている壁の部分
根入れねいれ基礎の底が地面の中にどれだけ入っているかの深さ
配筋はいきんコンクリートの中に鉄筋を組んで配置すること
主筋・補強筋しゅきん・ほきょうきん基礎の強さを支える鉄筋と、それを補う鉄筋
異形鉄筋(D13・D10)いけいてっきん表面に節のある鉄筋。太さをDと数字で呼ぶ
あと施工アンカーあとせこうアンカー固まった後のコンクリートに穴を開けて打つ金具
重ね継手かさねつぎて新旧の鉄筋を一定の長さ重ねてつなぐ方法
打継ぎうちつぎコンクリートを日を分けて打つときの継ぎ目
レイタンスれいたんすコンクリート表面に浮く強度の弱い薄い層
捨てコンすてこん型枠や配筋の土台にする薄いコンクリート
許容応力度きょようおうりょくど地盤が安全に支えられる力の目安値

まず、完成形を5分で見る

文章の前に、実際の工事を見てしまうのが早いです。

参考動画: 【住宅リフォーム②】追加基礎 コンクリートの打設どうやるの?(株式会社秋山内装、2023年6月公開・約4分49秒)

タイトルのとおり、テーマは「コンクリートをどうやって運んだのか」です。動画の説明文にも、住宅フルリフォーム工事で追加の基礎を作った工程の一つとして紹介されています。

この記事は、あの映像の中で何が起きているのかを、寸法と数値で追いかけるためのものだと思ってください。

基礎・土間コンクリート・土台の違い

同じコンクリートでも、次の3つは役割がまったく違います。ここを混同すると、増設の判断そのものを間違えます。

部分役割配筋荷重の負担
基礎(立ち上がり・フーチング)建物の重さと地震力を地盤に伝える構造体主筋・補強筋を法令基準どおりに配置建物全体
土間コンクリート玄関土間やポーチの床ワイヤーメッシュ程度(補助的)自重と人が乗る程度
土台基礎の上に載る木の横材(木材のためなし)柱からの荷重を基礎に伝える

木造住宅で「基礎が傷んでいる」と言われるとき、実際には土台とアンカーボルトの劣化を指すことも少なくありません。この違いは前回のケミカルアンカー記事でも扱いました。

判断の分岐:土間コンだけか、基礎立ち上がりまで必要か

結論はひとつです。開口の脇で新たに荷重を受ける柱の真下に、既存の基礎があるか。これで決まります。

「開口の真下」ではありません。「荷重を受ける柱の真下」です。ここを見誤る人がとても多い。

判断の手順

  1. 開口を広げると、既存の柱が抜ける、または移動する
  2. 抜けた柱の荷重は、隣の柱や新設する柱に振り分けられる
  3. 振り分け先の柱の真下に、既存の基礎立ち上がりがあるか確認する
  4. なければ、その位置まで基礎を新設・延長する

土間コンの補強だけで足りるケース

  • 既存の柱の位置がそのまま使える
  • 拡張後の開口幅が、まぐさ(開口上部の横材)だけで許容できる
  • 土間コンクリート自体のひび割れ・沈下を直すのが目的

基礎の立ち上がりまで必要なケース

  • 新しい開口の脇に、荷重を受ける柱を追加で立てる
  • その直下に、既存の基礎立ち上がりが無い
  • 撤去する壁が、筋かいや構造用面材の入った「耐力壁」だった

基礎を増設する5つの工法

工法主な用途構造への関与
布基礎の延長壁沿いに柱を新設する荷重を受ける構造体
独立基礎柱1本だけを新規に支える荷重を受ける構造体
増し打ち既存基礎の厚み・高さを足す既存構造体の補強
あと施工アンカー・差し筋新旧の一体化・金物固定接合部の力の伝達
土間コンクリートの打ち増し段差解消・表面更新非構造(自重のみ)

布基礎とは、壁に沿って帯状につくる基礎のことです。

布基礎の延長・独立基礎は、荷重を新たに受ける構造体です。位置と寸法の設計判断は、専門家の確認が前提になります。

布基礎の最低寸法と配筋|法令の基準値

配筋とは、コンクリートの中に鉄筋を組んで配置することです。

ここからが数値です。布基礎の寸法・配筋の法的な最低基準は、平成12年建設省告示第1347号に定められています(国土交通省, 2000)。建築基準法施行令第38条第3項・第4項に基づく告示です。

以下の表は「法令が定める最低基準」です。住宅金融支援機構の仕様書が示す推奨仕様とは別物なので、混ぜないでください。実際の設計は、地盤調査の結果と構造計算をあわせて決めます。

その前に:布基礎を選べるかどうかが先に決まる

許容応力度とは、地盤が安全に支えられる力の目安値のことです。

告示1347号 第一は、地盤の許容応力度で工法を3段階に分けています。

  • 20kN/m²未満: 基礎ぐいを用いた構造のみ
  • 20以上30kN/m²未満: 基礎ぐい、またはべた基礎(布基礎は選べない)
  • 30kN/m²以上: 基礎ぐい、べた基礎、または布基礎

つまり布基礎が選べるのは、許容応力度が30kN/m²以上の地盤だけです。地盤調査の結果が30に届かなければ、この記事の工法自体が選べません。ここが最初の関門です。

寸法の最低基準(布基礎)

項目最低基準出典
根入れの深さ24cm以上、かつ凍結深度より深く告示1347号 第4項一号・第3項四号
立上り部分の高さ(地上部分)30cm以上告示1347号 第4項一号・第3項三号
立上り部分の厚さ12cm以上同上
底盤の厚さ15cm以上告示1347号 第4項一号

底盤とは、基礎の底に広がる板状の部分のことです。

底盤の幅は、地盤の許容応力度と建物の種類で変わります。

地盤の許容応力度木造等・平家建て木造等・2階建てその他の建築物
30以上50kN/m²未満30cm以上45cm以上60cm以上
50以上70kN/m²未満24cm以上36cm以上45cm以上
70kN/m²以上18cm以上24cm以上30cm以上

出典: 告示1347号 第4項二号。表が30以上から始まっているのは、前項の理由からです。

配筋の最低基準

部位配置・ピッチ
立上り部分の主筋径12mm以上の異形鉄筋立上り上端・下部の底盤にそれぞれ1本以上、補強筋と緊結
立上り部分の補強筋径9mm以上縦に30cm以下の間隔
底盤の補強筋(底盤幅が24cmを超える場合)径9mm以上30cm以下の間隔、底盤両端部の鉄筋と緊結

出典: 告示1347号 第3項五号イ・ロ、第4項三号。

主筋は基礎の強さを支える鉄筋、補強筋はそれを補う鉄筋です。

この「径12mm以上」「径9mm以上」を売り場でそのまま探すと、たぶん見つかりません。 買い方は後半の買い物ガイドで解決します。

かぶり厚さ(鉄筋の表面からコンクリート表面までの距離)

法的な最低値は、建築基準法施行令第79条にあります(建築基準法施行令, n.d., 第79条)。

部位施行令79条(法的最低)公共建築工事標準仕様書(特記なき場合)
布基礎の立上り部分4cm以上―(柱・梁・耐力壁の屋外区分に近い値を採用)
基礎(フーチング等、立上り部分を除く)6cm以上(捨てコンクリートの厚さは除く)60mm
直接土に接する柱・梁・床・壁4cm以上40mm

出典: 建築基準法施行令第79条第1項、公共建築工事標準仕様書(建築工事編)令和7年版 表5.3.6(国土交通省大臣官房官庁営繕部, 2025)。公共工事向けの数値なので、戸建てDIYへの適用は「特記が無いときの実務目安」として扱ってください。

かぶりは、鉄筋がサビないための余白です。足りないと、数年で錆びが膨張してコンクリートを内側から割ります。

無筋コンクリート造の基礎は原則使えない

2025年4月1日施行の改正で、基礎は地盤の種別によらず鉄筋コンクリート造が必須になりました。改正前にあった無筋コンクリート造の例外は、現在は使えません。

この点は構造法規の専門解説サイトで確認しました(わかりやすい構造法規, n.d.)。同じ内容はもう1件の解説サイトでも確認できました(blog-architect.me, 2024)。

改正告示そのものの一次原文は、今回特定できませんでした。二次情報源2件の内容一致で扱っている点にご留意ください。着工前には、最新の告示か特定行政庁の運用を必ず確認してください。

当日、現場では何が起きているのか

数値だけ見ていると工事の姿が見えません。ここでは工程を、実際の動きとして追いかけます。まず、掘削・配筋・あと施工アンカーの3工程です。

1. 掘る(掘削)

根入れとは、基礎の底が地面の中にどれだけ入っているかの深さのことです。砕石地業とは、基礎の下に砕石を敷き詰めて固める工程のことです。捨てコンとは、型枠や配筋の土台にする薄いコンクリートのことです。

掘削の深さは足し算で決まります。根入れ深さ+砕石厚+捨てコン厚です。

  • 根入れ深さ: 24cm以上(告示1347号の最低基準)
  • 砕石地業の厚さ: 特記なければ60mm(公共建築工事標準仕様書 4.6.3)
  • 捨てコンクリートの厚さ: 特記なければ50mm(同 4.6.4)

最低基準どおりなら、24+6+5で35cm程度からです。床下に潜っての手掘りなら、この35cmが想像以上に遠い。スコップが振れないので、ほぼ手鍬とチリトリの世界になります。

掘った土は袋詰めして外に出します。2mの区間でも、土の量は思ったより出ます。土の置き場を先に決めておかないと、床下で行き場を失います。

砕石は敷き均した後、ランマー3回突きや振動コンパクター2回締め程度で十分に締め固めます(同 4.6.3)。

2. 鉄筋を組む(配筋と差し筋)

差し筋は、既存コンクリートに穴を開け、異形鉄筋を接着剤で固定し、新設鉄筋と重ね継手でつなぐ作業です。

重ね継手とは、新旧の鉄筋を一定の長さ重ねてつなぐ方法のことです。

重ね継手の長さは、鉄筋径dの倍数で決まります。SD295・コンクリート設計基準強度Fc18なら、フックなしで45d以上、フックありで35d以上が目安です(国土交通省大臣官房官庁営繕部, 2025)。

D13の鉄筋なら、45d=13×45で約585mm。つまり60cm近く重ねます。「ちょっと重ねればいい」ではありません。ここを短くすると、新旧の鉄筋が力を伝えきれません。

かぶり厚さは、スペーサーで型枠面から鉄筋を浮かせて確保します。

床下で土間の防湿コンクリートを打った実例では、コンクリートサイコロ(スペーサー)を50個使っています(DIYの森, 2021)。範囲や配筋密度で数は変わりますが、面全体に配る前提で数量を見積もってください。

3. 穴を開ける(あと施工アンカー)

あと施工アンカーとは、固まった後のコンクリートに穴を開けて打ち込む金具のことです。

穿孔径・埋込み長さは、使うアンカーの仕様書に規定された値に従います。位置には制限があります。

  • へりあき: アンカー軸径の5.2倍以上
  • はしあき: アンカー軸径の5倍以上

(国土交通省, 2006)。RC造の耐震改修向けの数値ですが、割裂を避ける考え方はDIYの基礎増設にも共通します。

そして、この工程で一番手を抜かれるのが孔内清掃です。手順は4ステップ(国土交通省, 2006)。

  1. 吸塵で孔内の切粉を吸い出す
  2. 穿孔深さを確認する
  3. 専用ブラシで孔壁の切粉を掻き落とす
  4. 再び吸塵する

穴を開けた直後、中は粉だらけです。この粉が残っていると、接着系アンカーでは付着力が、金属系アンカーでは先端の拡張が損なわれます(国土交通省, 2006)。見えない場所なので、やらなくても仕上がりは同じに見えます。そこが怖いところです。

同じ実例では、差し筋アンカーを72本使っています(DIYの森, 2021)。1本ずつは小さな作業でも、数十本単位になると清掃の手間が工程全体に効いてきます。

型枠を組む|合板選びと固定の基本

型枠は、コンクリートが固まるまでの一時的な「型」です。合板の種類と固定の強さで、仕上がりと安全性が変わります。

コンパネとは何か

型枠に使う合板は、現場で「コンパネ」と呼ばれます。知ったかぶり撲滅チャンネル_建築用語1分講座が2021年に解説しています。コンクリート型枠用合板の略称です。

動画では、次の項目が扱われています。

  • コンパネとは
  • 樹種
  • 表面加工
  • 寸法
  • 接着剤の耐水性
  • 使用箇所

参考動画: 「コンパネ(コンクリート型枠用合板)_1分講座」。知ったかぶり撲滅チャンネル_建築用語1分講座が2021年1月に公開した、約1分50秒の動画です。

塗装コンパネと構造用合板、仕上がりはどう違うか

「黄色い合板」と呼ばれる塗装コンパネと、一般的な構造用合板を転用する方法では、脱型後の仕上がりに差が出ます。栗森集会所 DIYリノベーションchannelが2023年に紹介しています。実際に4種類の合板で型枠を組んで比較した実例もあります(同)。

要するに、見えなくなる立ち上がり部分なら構造用合板の転用でも実用上の問題は小さいです。仕上げ面として見せたい場所では、専用のコンパネを選んでください。これは前述の「使用した部材と代替候補」表の判定と同じ考え方です。

参考動画: 「周りの景色が映るほどの美しい仕上がり!? ~ 黄色い合板の実力は本物だった! 古民家DIYリノベーション #71」。栗森集会所 DIYリノベーションchannelが2023年7月に公開した動画です。前回(#70)で4種類の合板を組んで比較した続きの回で、脱型後の仕上がりを確認しています。

型枠の組み方と固定(桟木・セパレーター)

型枠は、合板だけでは自立しません。裏側から「桟木」という角材で支え、対面の型枠どうしを「セパレーター」という金具でつなぎます。

立上りとは、基礎の中で地面から上に出ている壁の部分のことです。

セパレーターは、両側の型枠の間隔を保ちながら、打設時の圧力で型枠が開くのを防ぐ役目を持ちます。桟木の間隔は、立上りの高さと合板の厚さから、型枠が変形しない範囲で決めてください。

型枠用合板の厚さは、特記なければ12mmです(国土交通省大臣官房官庁営繕部, 2025)。型枠は、コンクリートの自重・側圧・打込み時の振動に耐える強度で固定します(同)。

参考動画: 「型枠からDIYで作れる土間コンクリート打設、施工の方法【土間コンクリートDIY中級編】」。CROWN DIY CHANNELが2021年8月に公開した、約23分30秒の動画です。約90cm四方の土間コンクリートを型枠から自作する回で、型枠の作り方の章があります。

参考動画: 「【型枠編】土間コンクリートを打つまでに絶対に見てvol.1」。庭づくりチャンネルが2024年9月に公開した、約21分40秒の動画です。外構・左官の専門業者による型枠編で、型枠の施工手順を扱っています。

「はらみ」を防ぐには

打設中に型枠が膨らむ現象を「はらみ」と呼びます。はらみが起きると、その場では止められません。

桟木の間隔とセパレーターの本数が足りないと、はらみが起きやすくなります。打設前に、次の3点を確認してください。

  • 桟木の間隔が、立上りの高さに対して十分に密か
  • セパレーターが、想定した打設圧に見合う本数入っているか
  • 型枠の下端が、動かないよう地面や捨てコンにしっかり固定されているか

これは、前述の「布基礎の最低寸法と配筋」で見た数値とは別の話です。数値どおりに配筋しても、型枠が持たなければ形になりません。

打設から養生・アンカーボルトまで

型枠が固定できたら、いよいよコンクリートを流し込みます。ここから土台の緊結までを追いかけます。

1. コンクリートを流す(打設)

打継ぎとは、コンクリートを日を分けて打つときにできる継ぎ目のことです。

打継ぎ面の処理は3点です。標準仕様書の原文はこうなっています。

打込みに先立ち、打込み場所を清掃して雑物を取り除き、散水してせき板及び打継ぎ面を湿潤にする。打継ぎ面は、レイタンス及びぜい弱なコンクリートを取り除き、健全なコンクリートを露出させる。

レイタンスとは、コンクリート表面に浮く強度の弱い薄い層のことです。

要するに「清掃」「湿潤」「レイタンス除去」の3点を、打設直前にもう一度確認します(国土交通省大臣官房官庁営繕部, 2025)。

締固めは、棒形振動機を打込み各層ごとに垂直に挿入し、上面にペーストが浮くまで加振します。引き抜くときは、穴を残さないよう徐々に行います(同)。

2. 待つ(養生)

湿潤養生の期間は、セメントの種類で変わります(国土交通省大臣官房官庁営繕部, 2025)。

セメントの種類湿潤養生の期間
普通ポルトランドセメント等5日以上
早強ポルトランドセメント3日以上
高炉セメントB種等7日以上

型枠(せき板)の最小存置期間は、気温と材齢で決まります(同)。

平均気温普通ポルトランドセメント早強ポルトランドセメント
15℃以上3日2日
5℃以上5日3日
0℃以上8日5日

圧縮強度が5N/mm²以上になったことを確認できれば、この日数によらず脱型できます(同)。

打った翌日に触りたくなりますが、ここは我慢どころです。

これは、法令・仕様書が定める「脱型できる最小の日数」です。

実務では、もっと長く養生期間を取る例もあります。基礎の型枠を組んで打設し、養生期間を2週間ほど取ってから脱型した実例があります。栗森集会所 DIYリノベーションchannelが2023年に紹介しています。

最小存置期間と、現場での養生期間の判断は別物です。急がず、余裕を持って計画してください。

参考動画: 「周りの景色が映るほどの美しい仕上がり!? ~ 黄色い合板の実力は本物だった! 古民家DIYリノベーション #71」。栗森集会所 DIYリノベーションchannelが2023年7月に公開した動画です。基礎完成までを扱った回で、養生2週間後の脱型を確認しています。

3. 土台を留める(アンカーボルト)

新設した基礎に土台を緊結するアンカーボルトは、次の値が広く使われています。

  • 径: M12(12mm)以上
  • 埋込み長さ: 250mm以上
  • 間隔: 2階建て以下は2.7m以内、3階建ては2.0m以内
  • 耐力壁の両端にある柱の中心から200mm以内に1本

出典は住宅金融支援機構の仕様書です。一次仕様書は市販のため、本記事では複数の構造解説記事による確認に留めています。数値の性質上、一次仕様書での直接確認が望ましい箇所です。着工前に最新版の仕様書か設計者に必ず照合してください。

なお、アンカーボルトはコンクリートが固まる前に埋めます。位置がずれたまま固まると、後戻りができません。

生コンをどう運ぶか|この工事で一番の山場

冒頭の動画のテーマがここです。ミキサー車が基礎まで直接流し込めるなら、この章は要りません。問題は、そうでない現場です。

まず、運ぶ量を重さに直す

数量の出し方は「幅×高さ×長さ」。立上り部分と底盤を分けて計算します。

例(最低基準の寸法・新設区間2m):

  • 立上り部分: 幅0.12m×高さ0.3m×長さ2m=0.072m³
  • 底盤: 幅0.45m×厚さ0.15m×長さ2m=0.135m³
  • 合計: 0.207m³
  • ロス割増(10%程度を見込む場合): 約0.23m³

ここで止めると実感が湧きません。重さに直します。

インスタントセメント25kg袋の練り上がり容積は、製品によって約13〜14リットルです。0.23m³をこれで割ると、0.23÷0.0135で約17袋。25kg×17袋=425kgです。

たった2mの基礎で、軽自動車の半分くらいの重さを運ぶことになります。しかも床下です。

実例で見る、床下での運搬

床下で土間の防湿コンクリートを打った実例では、生コン2立方メートルを運んでいます(DIYの森, 2021)。今回の試算(約0.23立方メートル)の、10倍近い量です。

この実例では、一輪車に加えて「コンクリートシューター」という運搬補助具が使われています(同)。コンクリートシューターは、搬入口から離れた場所まで生コンを樋状のパーツで導く道具です。

床下のように一輪車の取り回しが難しい現場でも、シューターと一輪車を組み合わせる運び方が実際に成立しています。数量が大きくなるほど、運搬計画そのものが工程の成否を分けます。

参考動画: 「【築50年DIY】#9 土間(防湿)コンクリート打設 床下 防湿対策③」。DIYの森が2021年7月に公開した、約11分38秒の動画です。床下での土間防湿コンクリート打設を扱った回です。

運搬ルートの選び方

ルート成立条件きつさ
ミキサー車のシュートで直接車が寄れて、シュートが届く範囲に型枠がある最小
コンクリートシューターで導く車や搬入口からシューターが届く範囲に型枠がある。一輪車と併用することが多い中(設置の手間はあるが体力消耗は一輪車より小)
一輪車(ネコ車)でピストン輸送車から型枠まで、一輪車が通れる幅と段差の少なさ中〜大
バケツ・練り舟で手渡し床下など一輪車が入らない場所最大
現場で練る(インスタントセメント)打設を複数回に分けられる範囲の量時間はかかるが分割できる

一輪車を使うときの注意がひとつ。生コンは土や砂利よりずっと重いので、感覚で満載にすると持ち上がりません。 25kg袋2つ分、つまり50kg程度を1杯の目安にしておくと、往復はきついけれど確実に運べます。425kgなら、単純計算で8〜9往復です。

そして生コンは待ってくれません。一度に届くと、その量を可使時間の中で打ち切る必要があります。運搬人数が足りるかどうかが、生コンを頼めるかどうかの判断そのものになります。

生コンを頼むか、自分で練るか

判断軸は4つです。

  • 打設量: 0.5〜1立方メートルを超えるなら生コンを検討する
  • アクセス: ミキサー車が寄れるか。寄れないなら運搬人員が要る
  • 打継ぎ: 複数回に分けて打つなら、生コンは非効率になる
  • 可使時間: 一人作業なら、練る量を自分で刻めるインスタントセメントが現実的

メリットとデメリットを並べると、こうなります。生コンは品質が安定していて、強度のばらつきを自分で管理しなくて済みます。一方で、一度に大量に届くので人手が要り、時間に追われます。現場練りは自分のペースで進められますが、練り方のムラがそのまま強度のムラになります。

一人でやるなら、量を刻める現場練りが安全側です。

生コンを発注するときに言う3つの数字

生コンはJIS A 5308に基づいて製造・取引されます(山口県生コンクリート工業組合, 2024)。注文時に伝えるのは、次の3つです。

  • 呼び強度(N/mm²): 基礎工事では18〜21が目安
  • スランプ(cm): 生コンの軟らかさ。12〜18の中から選ぶ
  • 粗骨材の最大寸法(mm): 一般的な基礎工事は20か25

現場では「18-15-20」のように、この3つを並べて伝えます。呼び強度18、スランプ15cm、粗骨材20mmという意味です。この3つが言えれば、生コン工場と会話が成立します。

なお2024年のJIS改正で、スランプ10cmの指定は廃止されました(山口県生コンクリート工業組合, 2024)。古い資料を見て10cmで頼まないよう注意してください。

実際の数値は、構造計算・仕様書の指定に従ってください。

買い物ガイド|結局、何を買えばいいのか

ここが一番迷うところだと思います。売り場で固まらないように、選ぶ決め手だけを並べます。

鉄筋:告示の「12mm以上」は売り場に無い

告示は「径12mm以上」「径9mm以上」と書いていますが、鉄筋はその数字では売っていません。異形鉄筋は「D+数字」の呼び名で流通しています。

  • 主筋(径12mm以上)→ D13 を買う(呼び径13mm)
  • 補強筋(径9mm以上)→ D10 を買う(呼び径10mm)

D13とD10。この2つを覚えておけば、告示の最低基準は満たせます。D13は主筋、D10は補強筋と覚えてください。

長さは定尺(一般に3〜5m程度の規格長)で流通しています。必要本数は、配筋計画の総延長を定尺長さで割り、切断・重ね継手の分を上乗せして数えます。ホームセンターによっては短尺の切り売りもあります。

切断・曲げ加工は、鉄筋カッターとベンダーを使うか、業者に依頼します。D13は手曲げでは歯が立ちません。

コンクリート材料:袋数まで出す

  • 現場練りなら: インスタントセメント(25kg袋)。必要袋数は「必要容積÷1袋の練り上がり容積」。先ほどの例なら約17袋
  • 生コンなら: 「呼び強度-スランプ-粗骨材」の3点セットで発注(例: 18-15-20)
  • 砕石・砂利は、砕石地業の厚さ60mmぶんの容積で計算する

袋物は重いので、車への積み込みと家までの搬入も計算に入れてください。25kg袋17袋は、それだけで425kgです。

ハンマードリル:軸の規格で選ぶ

ハンマードリルは、SDS-plusとSDS-maxで穿孔できる径が違います。

SDS-plus軸は直径10mmで、穿孔能力の目安は約30mmまで。SDS-max軸は直径18mmで、約52mmまで対応します(ビルディマガジン, n.d.)。

戸建ての差し筋・あと施工アンカーなら、まずSDS-plusで足ります。 穿孔径が30mmを超える計画になったときだけ、SDS-maxを検討してください。

選ぶときに見る数字は3つです。軸の規格(SDS-plus)、コンクリートの穿孔能力(mm)、そして質量。質量は軽いほど楽ですが、軽すぎると穴が進みません。床下の狭い姿勢で使うことを思い浮かべて選んでください。

鉄筋探知器:かぶり100mmが分かれ目

電磁誘導式の鉄筋探知器は、かぶりが200mm前後までの鉄筋を検出できます。ただし、かぶりが100mmを超えると精度が急激に低下します(日鉄テクノロジー, n.d.)。

戸建ての基礎はかぶりが6cm程度と薄いので、実用範囲です。多段配筋や鉄筋以外の磁性体があると誤判定の原因になります。

これは「買わない」という選択が一番危ない道具です。既存の基礎に穴を開けるとき、中の鉄筋を切ってしまうと、補強のつもりが弱体化になります。

型枠材・その他

  • 型枠用合板(コンパネ): 厚さ12mm。仕上げ面には表面加工したコンクリート型枠用合板(JAS適合品)。見えなくなる立ち上がり部分なら、一般的な構造用合板の転用でも実用上の問題は小さい
  • 桟木: 型枠を裏から支える角材。立上りの高さに応じて間隔を詰める
  • セパレーター: 対面の型枠をつなぎ、側圧で開かないよう固定する金具
  • コンクリートシューター: 一輪車が届きにくい床下などで、生コンを遠くまで導く運搬補助具
  • アンカーボルト: M12以上で、埋込み250mmを確保できる全長のもの
  • 接着系アンカー: 穿孔径に合うカプセル・注入樹脂。構造体として荷重を受ける箇所は、性能評価を取得した専用品を選ぶ
  • 孔内清掃用ブラシ: 穿孔径に合う径のもの。径が合わないと清掃効率が落ちる
  • 保護具: 防塵マスクと保護メガネ。コンクリートの粉塵は目にも肺にも入ります

タイルの上から施工できるか

「今のタイルの上からそのまま打っていいですか」という質問もよくいただきます。原則は剥がしてから施工するです。

タイルや古いモルタルの上に新しいコンクリートを重ねると、下と上の層がなじみません。時間が経ってから浮きや剥離が起きます。既存仕上げ材がある面は取り除き、粗面にしてから施工するのが公共工事の仕様書でも原則です(国土交通省, 2006)。同様の考え方は、コンクリート系下地への施工一般でも示されています(国土交通省大臣官房官庁営繕部, 2025)。

目荒らしとは、コンクリート面をわずかに削って粗くする処理のことです。

ただし、場所によって判断の重みは変わります。

場所防水の関与判断
玄関土間・ポーチ小さい浮き・割れが無く、レイタンス除去と目荒らしを丁寧にできるなら条件付きで検討可
浴室・洗面・勝手口大きい原則不可。防水層の劣化が無いと専門業者が確認できた場合に限る
屋外の犬走り中程度(雨がかり)伸縮調整目地を躯体と縁を切って設けられるなら打ち増しの選択肢がある
室内の土間・タイル床小さい打ち増し分の厚みで、隣接する床や建具の納まりに支障が出ないことが前提

浴室まわりだけは別格です。防水層の状態を確認せずに上から打つと、既存の防水不良を覆い隠したまま新しいコンクリートを打つことになります。木造建築物の防水指針では、防水下地の勾配を100分の1から50分の1とするよう定めています(一般社団法人日本防水材料協会, n.d.)。この指針が直接対象とするのは陸屋根やベランダですが、水を滞留させない考え方は浴室まわりの下地にも共通します。

参考動画: 【現場リポート】土間コンクリート施工現場!1から完成まで全て見せます!【土間コン】(AGエクステリアチャンネル)着工から完成までの流れを確認できます。

使用した部材と代替候補(純正と互換)

※あくまで筆者検証ベースの整理であり、メーカー公式の互換認定ではありません。

部材純正・標準代替候補妥協点DIY的判定
接着系アンカーのカプセル・注入樹脂アンカーメーカーが性能評価を取得した専用カプセル汎用の注入樹脂第三者機関の性能評価書が無い製品もある構造体として荷重を受ける箇所は評価書付きの純正を使う。仮固定など非構造の用途に限り汎用品も検討可
差し筋用の異形鉄筋構造計算に対応した規格品(JIS G 3112適合)。主筋はD13、補強筋はD10同規格の汎用流通品メーカー独自の証明書が付かない場合がある規格適合が確認できれば代替可。納品書・ミルシートは保管しておく
型枠用合板コンクリート型枠専用合板(表面加工あり・厚さ12mm)一般的な構造用合板の転用剥離性が劣り、脱型時に表面が荒れやすい見えなくなる立ち上がり部分なら可。土間の仕上げ面には専用合板を推奨
型枠固定金具(セパレーター)型枠専用のセパレーター(スペーサー機能付きボルト)汎用の全ネジボルト・ナットでの自作固定型枠面の止水・スペーサー機能が無く、別途対策が要る小規模な立上りなら自作固定でも対応可。はらみのリスクが高いため頻繁に確認する
孔内清掃用ブラシ・ブロワーアンカーメーカー指定の穿孔径専用サイズ汎用サイズのブラシ・エアダスター穴の径にぴったり合わないと清掃効率が落ちる穿孔径に合う径さえ選べば汎用品でも実用上問題は小さい
生コンクリートJIS A 5308認証工場のレディーミクストコンクリートインスタントセメント・ドライモルタルの現場練り強度のばらつきを自分の練り方で管理する必要がある打設量が小さく発注が非効率な範囲ではDIY練りが現実的。構造体として大きな荷重を受ける場合は生コンを優先
生コン運搬補助具(コンクリートシューター)現場条件に合わせた専用シューター塩ビ管や波板を加工した自作の簡易シューター強度・耐久性・接続部の気密が専用品に劣る一度きりの小規模施工なら自作でも実用可。頻用するなら専用品を検討
アンカーボルト径M12・埋込み長さ250mm以上の構造用アンカーボルト短尺・小径の汎用ボルト埋込み長さ・耐力壁両端への配置ルールを満たさない場合がある土台緊結には規格を満たす構造用品を使う。仕様は設計者・仕様書で必ず確認
運搬用の一輪車(ネコ車)建築用の深型一輪車園芸用の浅型・小型モデル積載量が小さく往復回数が増える通路幅が確保できるなら深型が有利。床下など通れない場所ではバケツ・練り舟に切り替える

考慮すべき点チェックリスト

  • [ ] 新しい開口の脇で荷重を受ける柱の位置を確定したか
  • [ ] その柱の直下に既存の基礎立ち上がりがあるか確認したか
  • [ ] 撤去予定の壁が耐力壁かどうか、有資格者に確認したか
  • [ ] 確認申請の要否を、規模・地域に応じて確認したか
  • [ ] 地盤の許容応力度を確認し、30kN/m²以上で布基礎が選べるか確かめたか
  • [ ] 底盤の幅を告示1347号の表と照合したか
  • [ ] 型枠に使う合板を、仕上げ面か非仕上げ面かで使い分けたか
  • [ ] ミキサー車が寄れるか、寄れないなら誰が何往復運ぶかを決めたか
  • [ ] 掘った土の置き場を決めたか

施工チェックリスト

  • [ ] 鉄筋探査を実施し、穿孔位置に鉄筋が無いことを確認した
  • [ ] 掘削深さを根入れ・砕石厚・捨てコン厚から逆算した
  • [ ] 既存面の仕上げ材を撤去し、目荒らしを行った
  • [ ] 差し筋の重ね継手長さ(径の35〜45倍が目安)を確保した
  • [ ] あと施工アンカーのへりあき・はしあきの寸法を確保した
  • [ ] 穿孔後の切粉を、孔の底までしっかり清掃した
  • [ ] 桟木とセパレーターの間隔を、側圧・はらみから逆算して決めた
  • [ ] 型枠を側圧に耐える強度で固定した
  • [ ] 打設前に打ち継ぎ面を湿潤にした
  • [ ] アンカーボルトを、固まる前に正しい位置へ埋めた
  • [ ] 打設後、気温に応じた日数以上の養生を行った

材料・道具チェックリスト

  • [ ] 生コンクリート(呼び強度・スランプ・粗骨材を指定)またはインスタントセメント(袋数を計算済み)
  • [ ] 異形鉄筋 D13(主筋)・D10(補強筋)
  • [ ] あと施工アンカー用の接着剤・カプセル
  • [ ] 型枠用合板(コンパネ)12mm・桟木・セパレーター
  • [ ] 構造用アンカーボルト(M12以上・埋込み長さ250mm以上)
  • [ ] ハンマードリル(SDS-plus、径30mm超はSDS-max)
  • [ ] 鉄筋探知器
  • [ ] 孔内清掃用ブラシ・ブロワー
  • [ ] 目荒らし用のダイヤモンドカップ・グラインダー
  • [ ] 棒形振動機(コンクリートバイブレーター)
  • [ ] 一輪車または練り舟・バケツ(狭い床下はコンクリートシューターも検討)
  • [ ] 水平器・墨つぼなどの墨出し道具
  • [ ] 防塵マスク・保護メガネ

まとめ

基礎の増設が必要かどうかは、新しい開口の脇で荷重を受ける柱の真下に、既存の基礎があるかで決まります。

必要になった場合の寸法・配筋は、平成12年建設省告示第1347号が最低基準を定めています。根入れ24cm、立上り高さ30cm・厚さ12cm、底盤厚15cm。主筋はD13、補強筋はD10。この数字が出発点です。

型枠は、合板の種類(仕上げ面か非仕上げ面か)と、桟木・セパレーターによる固定の強さが仕上がりを左右します。

そして当日の山場は、寸法でも配筋でもなく運搬です。2mの区間でも400kgを超えます。誰が何往復するのかを決めてから、生コンを頼むかどうかを判断してください。

耐力壁の撤去や確認申請の要否は、素人判断で進めてよい領域ではありません。この2点だけは、建築士など有資格者に必ず確認してください。

そもそも自分の家のリノベーション・リフォームってどこまでやっていいの?どこから始めればいいの?というかたはこちらから。具体的なリフォームの工程や施工などについて知りたい方はこちらのページも是非ご覧ください!

本ウェブサイトの更新の情報を月1でまとめてお届けするニュースレターもございますので、ご関心のある方はぜひご登録ください。

また、本資料が必ず正しいということではなく、あくまで参考情報としてみてくださいね。

それでは!

よくある質問(Q&A)

Q. 鉄筋は結局どれを買えばいいですか?

A. 主筋はD13、補強筋はD10です。告示の「径12mm以上」「径9mm以上」に対応する流通品がこの2つになります。売り場では「D13」「D10」で通じます。

Q. 型枠に使う合板は、普通のコンパネで代用できますか?

A. 見えなくなる立ち上がり部分なら、一般的な構造用合板の転用でも実用上の問題は小さいです。仕上げ面として見せる土間などは、表面加工されたコンクリート型枠専用合板を選んでください。

Q. 型枠の「はらみ」を防ぐには、何を確認すればいいですか?

A. 桟木の間隔とセパレーターの本数です。立上りの高さと合板の厚さに対して、型枠が変形しない密度で入れてください。

Q. 生コンを頼むか自分で練るか、どうしても迷ったらどうすればいいですか?

A. 運搬できる人数で決めてください。一人作業なら、量を刻める現場練りが安全側です。生コンは一度に届くので、可使時間内に打ち切る人手が要ります。

Q. 一輪車1杯にどれくらい入れられますか?

A. 目安は50kg程度、25kg袋2つ分です。生コンは土や砂利よりずっと重いので、容量いっぱいに入れると持ち上がりません。

Q. 発注する生コンの呼び強度は、どう決めればいいですか?

A. 構造計算や仕様書の指定値に従うのが原則です。目安として基礎工事は18〜21が使われますが、地盤や設計条件で変わるため自己判断で決めないでください。

Q. 重ね継手の長さを間違えるとどうなりますか?

A. 新旧の鉄筋が力を伝えきれず、想定した強度が出ない可能性があります。径の倍数(フックなしで35〜45d程度)を必ず確保してください。D13なら45dで約585mmです。

Q. ハンマードリルはSDS-plusとSDS-max、どちらを買えばいいですか?

A. 戸建ての差し筋・あと施工アンカーなら、まずSDS-plusで足ります。穿孔能力の目安が約30mmまでなので、それを超える計画のときだけSDS-maxを検討してください。

Q. 鉄筋探知器で反応が無かった場所は、鉄筋が無いと判断していいですか?

A. 断定はできません。かぶりが厚い、多段配筋、鉄筋以外の磁性体があるなどの条件では検出できないことがあります。反応が弱い場合は位置をずらすか、専門業者に依頼してください。

Q. アンカーボルトの埋込み長さが足りているか、DIYでどう確認しますか?

A. コンクリート打設前に、型枠の外からアンカーボルトの突き出し長さと全長を測り、埋込み長さを逆算してください。打設後の確認は困難です。

Q. 玄関のタイルを剥がさずに、土間コンクリートだけ打ち増しできますか?

A. タイルの浮き・割れが無く、レイタンス除去・目荒らし・打継ぎ面の湿潤を丁寧に行えるなら検討の余地はあります。浴室まわりなど防水層が絡む部位では、原則としておすすめしません。

参考文献

コメントを残す

jaJapanese